https://shueisha.online/entertainment/196962?page=1 ゴールデンカムイの監修をした中川裕氏のインタビュー。これは後編。アイヌ語を使われている言語として活保存するには、例えば博物館がアイヌ語の文章を使いたい時に職員が書くのではなく話者に外注するなどして、アイヌ語を使うことで経済がまわるようにしなければならない、そうでなければ他の失われた言語のようになってしまう、という提言が面白かった。何となく文化でお金を稼ぐのは不純のように思っていたが、そうではないんだな。
ほんま、そうですね。言語って使ってなんぼですから、それを駆動させるにはお金が大事よ、無視できんよと。中川先生、そういう現場の事情分かってらっしゃるフィールドで活躍している先生ですね。
パラ君を利用しようと考えながらも段々と心を許すようになって、油断すると故郷の言葉が出ちゃうとこも可愛い。一応本編内だけどオマケ的にノラさんの郷土の謎の単語続出なお茶の淹れ方も出てきます。
二人が特に心が通じ合ったのは、やはりココにかけられた悍ましい呪いが発覚した時で、その呪いは原作のラフな絵でも生の憎悪をぶつけられたような凄まじい恐ろしさでしたが、リライト版でもわりと再現できていると思います。ノラさんはたとえ奴隷の身でもこだわりを持って仕事をしていて、時おり見せる矜恃のようなものもカッコいい。原作者のオマケ漫画はエルフのココの話で、ノラさんの身も蓋もない分析に笑わされつつも、オチの心の交流にはホロッときました。
こちらの方が先なんだけど、魔法学校のコックは東の果ての出で丁髷を結っていて太鼓腹に大きな鼻と口に褐色の肌でワンピースのジンベエを思い出すし、4人と師匠たちが港の防壁の上で魔法を使うところはワンピースの頂上決戦で三大将が手をかざして力を使う場面を思い出した。職人の修行によって魔力を鍛える地味な話と思いきや、かなりエンターテイメント性の高いお話。
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