タイムリミットぎりぎりまで粘って引退した米澤重隆ははたして悪夢から醒めたのか、見果てぬ夢から放り出されたのか。すべてが他人事のような彼に、ジムの会長、トレーナー、密着取材の筆者など周囲の人々が自分事のように入れこんでいく展開が実に不思議。
アルコールや薬物の依存症ならその物質を遠ざければよいが、ストーキング行為のトリガーを無くそうと思ったら人間関係一切を断つしかなくなって大変そう。あと、アドラー心理学でストーキングの呪縛から解放されたくだり(185頁)では、え、そうなの?!と論理展開にかなりの飛躍を感じる。
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