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2024年4月の読書メーターまとめ

悠木
読んだ本
1
読んだページ
252ページ
感想・レビュー
1
ナイス
8ナイス

2024年4月に読んだ本
1

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

悠木
民主主義を語る上での基本書となる良書。「政治」とは、公共の場で人々が言葉を交わし多様な議論を批判的に検討して決定を行うもの。民主主義とは、参加と責任、多数者の利益の支配。歴史の中では否定的に捉えられることの方が多い。特に共和主義(=公共の利益の支配)からの批判(古代ギリシャ時代(e.g.プラトンの哲人王)から現代アメリカ(共和党と民主党)へと繋がる)。一方で、批判されつつも、民主主義はアメリカ独立戦争・フランス革命後の欧州で議会主義と結びつき継承される。(続)
悠木
2024/05/04 00:30

(承前)国家の集権化とそれに対抗する社会の動きが呼応した国にのみ議会主義が開かれる(「国家はなぜ衰退するのか」に通じる話)。アメリカ独立時に共和主義者は、議会制民主主義が唯一実現可能な民主主義と説き、それが定着する。一方で、独立直後のアメリカを見たトクヴィルは、コミュニティレベルで人々が自らの地域的課題を自らの力で解決する意欲と能力を持つことに民主主義の可能性を見出す。フランス革命によりもたらされた「人間の平等性」はその後の民主主義発展の基礎に。そして、ルソーの一般意思が示唆する民主主義の在り方。(続)

悠木
2024/05/04 00:30

(承前)議会制民主主義の発展とともに古代ギリシャでは忌避された政党に光が当たる。ミルにより代議制統治こそが最善という理論が確立。20世紀には世界的に議会制民主主義が広まるが、大衆民主主義と官僚制による課題。ウェーバーは人民投票による大統領の巨力なリーダーシップでそれを打開することを提案。しかし、それがのちのナチス独裁政権への布石に。一方で、多元主義・権力分立による統治の模索。筆者は「公開による透明性」「参加を通じての当事者意識」「判断に伴う責任」の重要性を指摘。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
1

悠木
民主主義を語る上での基本書となる良書。「政治」とは、公共の場で人々が言葉を交わし多様な議論を批判的に検討して決定を行うもの。民主主義とは、参加と責任、多数者の利益の支配。歴史の中では否定的に捉えられることの方が多い。特に共和主義(=公共の利益の支配)からの批判(古代ギリシャ時代(e.g.プラトンの哲人王)から現代アメリカ(共和党と民主党)へと繋がる)。一方で、批判されつつも、民主主義はアメリカ独立戦争・フランス革命後の欧州で議会主義と結びつき継承される。(続)
悠木
2024/05/04 00:30

(承前)国家の集権化とそれに対抗する社会の動きが呼応した国にのみ議会主義が開かれる(「国家はなぜ衰退するのか」に通じる話)。アメリカ独立時に共和主義者は、議会制民主主義が唯一実現可能な民主主義と説き、それが定着する。一方で、独立直後のアメリカを見たトクヴィルは、コミュニティレベルで人々が自らの地域的課題を自らの力で解決する意欲と能力を持つことに民主主義の可能性を見出す。フランス革命によりもたらされた「人間の平等性」はその後の民主主義発展の基礎に。そして、ルソーの一般意思が示唆する民主主義の在り方。(続)

悠木
2024/05/04 00:30

(承前)議会制民主主義の発展とともに古代ギリシャでは忌避された政党に光が当たる。ミルにより代議制統治こそが最善という理論が確立。20世紀には世界的に議会制民主主義が広まるが、大衆民主主義と官僚制による課題。ウェーバーは人民投票による大統領の巨力なリーダーシップでそれを打開することを提案。しかし、それがのちのナチス独裁政権への布石に。一方で、多元主義・権力分立による統治の模索。筆者は「公開による透明性」「参加を通じての当事者意識」「判断に伴う責任」の重要性を指摘。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/03/21(3717日経過)
記録初日
2014/03/01(3737日経過)
読んだ本
262冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
80112ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
213件(投稿率81.3%)
本棚
5棚
現住所
東京都
自己紹介

ミステリーと歴史関係が好き。感想は備忘録として利用。漫画は登録しない。目標は月2冊以上読むこと。

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