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2024年4月の読書メーターまとめ

ホークス
読んだ本
17
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感想・レビュー
8
ナイス
323ナイス

2024年4月に読んだ本
17

2024年4月のお気に入られ登録
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  • Garfield_Comic

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ホークス
2023年刊。日本語は曖昧な表現が多く、本書はそんな例を機関銃のように連射する。言語的な理由もちゃんと書いてある。曖昧さは効率の良さでもあるから上手く使いたい。「雪が降ってるみたい」の「みたい」は推量とも例えとも解釈できる。記事の題名が「◯◯氏の名誉毀損」だと、◯◯氏は名誉毀損した方かされた方か曖昧。「有名な女性の肖像画」で有名なのは女性か肖像画か、どちらもあり得る。「メロンと桃のコンポート」はなん通りもの解釈が可能。書くとき要注意なのは、短い文章に詰め込みすぎる事。相手の感じ方を決めつけるのも危ない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
8

ホークス
2023年刊。女性から見れば偉そうで身勝手な男性を支配する窒息的な観念。著者は当事者による解放と、新たな人間観を考える。勝てない、醜い、常識外などの自己嫌悪→自己憐憫→怒りや絶望の負の循環。強いはずの自分が、内なる弱さに向きあうなどありえない。でもそれが救いの第一歩と著者は言う。女性や性的少数者や障害者にすれば加害者救済と映るかも知れない。差別の根を除き、対話を探る道は遠い。強い男性像を、私は古来の兵士養成の名残だと思う。幼少から慣らされた「勝利への忍耐とご褒美の優越感」を疑うには別の強さが必要だろう。
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ホークス
元本は2009年刊。著者は大学4年生で世界一周の夢にチャレンジした。旅でやりたい事を企業や個人に提案して協賛を募り、様々な支援を引き出す。ついに世界一周は実現したが、山のようなミッションをこなす旅にもなった。とにかく夢に向けてまっすぐ突き進むからワクワクする。自分の力を不安がったりしない。出発すると上手くいかない事が次々に出てきてヘコむ。すぐ立ち直るけどまたヘコむ。なかなか逞しい。色んな人からもらった貴重な言葉にも、まっすぐ感じ入るけど執着はしない。全体に風通しがよい。ザックリし過ぎなんだけど面白い。
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ホークス
2021年刊。埴輪は主に3〜6世紀に作られた。多くは古墳の表面や周りの堤上に配置され、徐々に壊れていく物だったらしい。多様な造形から、古代世界の一端を感じられた。人物埴輪は、衣服や髪型や装飾品が今とは違い、顔や身体にほどこした入れ墨は鮮やか。でも杯を掲げる所作とか、口角の上がった笑顔(呪術的な意味あり)は現代人と同じ。一部だけ分かる様な不思議な気持ちになる。色んな学説が助けてくれる点もあるけど、ある文化を本当に知るには体感するしかないと思う。それが叶わなくても、違う文化と認めて一歩ずつ理解を心がけたい。
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ホークス
2023年刊。カラーイラスト満載で生きものの秘密を解説。分かりやすくて最近の発見も多い。イルカは声だけでなく、おしっこの味でも仲間を識別する。アメリカの伊勢エビも、ウイルスに冒された個体をおしっこで感知して近づかない。人間とは世界が違って興味深い。ハエを何代も交配し、学習能力の高い個体をつくったら寿命が短くなった。学習には相応のコスト・負荷がかかるらしく、納得しつつもちょっと怖い。犬がオオカミから分化したのは、狩猟期の人間の残飯などに惹かれた群が自然に分化したものらしい。人による家畜化じゃないとは驚いた。
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ホークス
1987年刊。役にたつけど読むのに覚悟が要る本。「日常生活のさまざまな事実は、人によって全く重さが違う」「近しい人でも価値観は一人一人違う」を忘れずにおこう。“自分の中の子供”は甘えを受け入れられる事で、存在への無条件な許しを得る。それが叶えば自然な自分を生きられる=成熟。叶わなければ、許されない自分を意識から排除し、過剰な規範意識などに依存する。後付けの意識をいくら正当化しても、単純にただ生きることが辛い。著者自身の辛い経験を元に、自分を愛せるようになる道筋を語る。苦しい話だけど説得力がある。
が「ナイス!」と言っています。
ホークス
2023年刊。日本語は曖昧な表現が多く、本書はそんな例を機関銃のように連射する。言語的な理由もちゃんと書いてある。曖昧さは効率の良さでもあるから上手く使いたい。「雪が降ってるみたい」の「みたい」は推量とも例えとも解釈できる。記事の題名が「◯◯氏の名誉毀損」だと、◯◯氏は名誉毀損した方かされた方か曖昧。「有名な女性の肖像画」で有名なのは女性か肖像画か、どちらもあり得る。「メロンと桃のコンポート」はなん通りもの解釈が可能。書くとき要注意なのは、短い文章に詰め込みすぎる事。相手の感じ方を決めつけるのも危ない。
が「ナイス!」と言っています。
ホークス
再読。下巻は19歳の強打者トラビスとのタイトル戦。彼は五島の望む「壊れないおもちゃ」なのか、五島を喰い殺す「跡継ぎ」なのか。自分の本質について五島の確信は揺るぎない。トラビスには迷いがあり、それが強みと弱みになる。狂気を競い合う二人の血みどろの遊戯はエスカレートし、絵の陰影とスピード感もどんどん増していく。読むほどに苦しく、でもそれが気持ちいい。リングの上でしか生きられない二人と同じく、誰もが暴力性を持て余す。私にはテーマを完全には理解できないが、「次、生まれる時は花がいい」と呟く五島を異端者とは思わない
が「ナイス!」と言っています。
ホークス
再読。ミドル級の世界チャンプを10年続ける五島雅は、無敗=ゼロと呼ばれる。強すぎる五島の切実な望みは「壊れないおもちゃが欲しい」という事。リングの上でしか生きられず、親族も友人も無く、理解者は彼を育て上げたコーチの荒木だけ。年齢的な衰えを指摘される中、上巻では、同じジムで五島を尊敬する若手が挑戦者となる。本作のテーマは狂気や異常者ではない。ライバル、記者、ファン、ジムの人々の人間くさい姿が描かれ、狂気は誰の中にもあり、五島は少しだけバランスが違うだけと知らされる。松本大洋のスピード感溢れる表現にも痺れる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/03/30(3686日経過)
記録初日
2014/03/30(3686日経過)
読んだ本
2155冊(1日平均0.58冊)
読んだページ
532385ページ(1日平均144ページ)
感想・レビュー
1479件(投稿率68.6%)
本棚
2棚
性別
自己紹介

2021年4月更新。間もなく60歳の会社員です。小説が苦手なので、お気に入りさんの感想も、小説については読まないことが多いです。読書メーターは本探しと、感想を読んで勉強したいのが目的です。読書はノンフィクションの食、生物、美術、紀行、歴史など。小説も怪奇幻想もの、ノワールものは少し読みます。

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