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2024年3月の読書メーターまとめ

T-山岡
読んだ本
4
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1104ページ
感想・レビュー
4
ナイス
14ナイス

2024年3月に読んだ本
4

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

T-山岡
自分も著者の藤田氏と同年(1983年)生まれであり、「エヴァ」に対しては似たような(オタク的自意識を登場人物に重ね合わせた)視聴遍歴を経てきた。自分は藤田氏と異なりこの歳でも独身独居ではあるが、「シン」については、劇場初見で落涙し、2度目を見に行く程度にはあのストーリー立てと締め方に感動したクチである。90年代以降の日本人にある種の「呪い」をかけてしまった作品だっただけに、(自分の境遇はさておいて)「シン」ではその呪いがようやく解かれたことによるカタルシスを得たのだろうと、そう思っている。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
4

T-山岡
自分も著者の藤田氏と同年(1983年)生まれであり、「エヴァ」に対しては似たような(オタク的自意識を登場人物に重ね合わせた)視聴遍歴を経てきた。自分は藤田氏と異なりこの歳でも独身独居ではあるが、「シン」については、劇場初見で落涙し、2度目を見に行く程度にはあのストーリー立てと締め方に感動したクチである。90年代以降の日本人にある種の「呪い」をかけてしまった作品だっただけに、(自分の境遇はさておいて)「シン」ではその呪いがようやく解かれたことによるカタルシスを得たのだろうと、そう思っている。
が「ナイス!」と言っています。
T-山岡
明治、大正、昭和、平成における、近現代の4人の天皇の「お言葉」の記録から、それぞれの天皇自身のパーソナリティや、その「お言葉」が発せられた時代背景を(ときに現代語訳を付しながら)分かりやすく解説してくれている。こうして天皇の「お言葉」をたどってみると、驚くほど近代日本の浮沈と「お言葉」とがリンクしていることが見て取れる。特に敗戦を経て「象徴」となった後の昭和天皇、現上皇の「お言葉」には、戦後の様々な制約の中で、皇室がどのように国民と寄り添っていくかについての苦心が現れているように感じた。
T-山岡
小林秀雄自体は未読だが、彼の著書を読むきっかけになればと思い購入。「『文明開化の論理』」(保田與重郎)を失い、『大正教養主義』を失い、『マルクス主義』を失い、ついに信ずるに足る一切の〝理念〟を失ってしまった近代日本人は、その空虚のなかで、ほとんど衝動的に『日本』について語り出すことになります」(126頁)とあるが、小林が生きた時代(近代日本の張りぼて感が露わになった不安にさいなまれる時代)は、我々が生きる平成・令和の時代の映し鏡のようにも思われた。
が「ナイス!」と言っています。
T-山岡
著者本人をゲストに対談した、とあるネット配信(ホストの方も鹿屋市在住)で本書を知り購入。確かに、過疎地域には本書で書かれているような問題があり、緩やかに衰退していくほかない、という実態には頷ける。ただ、かつて地方の文化財行政に携わっていた身としては、現在過疎地域とされる日本各地で受け継がれてきた歴史(人々の営み)が、ここ数十年で一気に失われている感があり、忍びない。もっとも、それも地方「都市」に暮らし、過疎地域に身を置かない自分の状況を指摘されれば、所詮外野からの空理空論でしかなのかもしれないが……。
T-山岡
2024/03/17 18:53

なお、配信での著者ご本人のお話を拝聴した感じだと、本書の書きぶり自体は(意図的に)露悪的であった感はあります。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/06(5227日経過)
記録初日
2010/01/01(5232日経過)
読んだ本
1195冊(1日平均0.23冊)
読んだページ
247173ページ(1日平均47ページ)
感想・レビュー
1187件(投稿率99.3%)
本棚
115棚
性別
職業
事務系
現住所
広島県
URL/ブログ
https://twitter.com/yamaokatessyu
自己紹介

※暫定的に新書の感想のみブクログhttp://booklog.jp/users/yamaokatessyu にも登録しています(2024年現在、あまり更新しておりません)。

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