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2024年3月の読書メーターまとめ

ぷほは
読んだ本
10
読んだページ
4575ページ
感想・レビュー
8
ナイス
180ナイス

2024年3月に読んだ本
10

2024年3月のお気に入られ登録
3

  • ドラマチックガス
  • ああああ
  • べっか

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぷほは
長い間借りっぱなしだった本。新しい講義を担当するようになったり、同じ講義でも時勢の変化によって新たなトピックなり個別テーマなりを設定しようと思ったとき、イチからその分野の基本情報を勉強しなおすことになり、そこにかかりきりで本来の専門分野の更新がおざなりになってしまうことが多々あった。そのため時間の刻み方、マッピングの示し方、読み方の当てはめ方などを実践向きに言語化してくれているのがありがたかった。特に目次/引用/要素マトリクスが学生に先行研究をまとめる際に取り入れたい考え方だったので、次年度やってみよう。
山川欣伸(やまかわよしのぶ)
2024/03/28 13:19

新しいトピックを追加するために基本情報を復習することは、専門分野の更新をおざなりにしないための賢い方法です。目次や引用、要素マトリクスは、学生が先行研究をまとめる際に役立つアプローチですね。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

ぷほは

アマプラで『アンダーグラウンド』みる。クストリッツァはもう10年くらい前、京都みなみ会館でのオールナイト上映に後輩と先輩に誘われ3本くらい。その時は1本目の『ジプシーの時』の印象が強すぎて『アンダーグラウンド』はほぼ寝落ちしていた(笑)。今観ると本当に美しく、涙と笑いが同時に決壊する作品だった。オールナイト上映の劇場の雰囲気も思い出したりしながら観れたから大満足。あの場所もあの国も、今はもうないのだけれど。

アマプラで『アンダーグラウンド』みる。クストリッツァはもう10年くらい前、京都みなみ会館でのオールナイト上映に後輩と先輩に誘われ3本くらい。その時は1本目の『ジプシーの時』の印象が強すぎて『アンダーグラウンド』はほぼ寝落ちしていた(笑)。今観ると本当に美しく、涙と笑いが同時に決壊する作品だった。オールナイト上映の劇場の雰囲気も思い出したりしながら観れたから大満足。あの場所もあの国も、今はもうないのだけれど。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
8

ぷほは
Y2Kに見られるように、21世紀が21世紀を回顧し始めているという現状で、20世紀大衆音楽の螺旋のような考古学/系譜学が試みられる。該博なジャンル間の知識量に圧倒されるものの、台湾・韓国・中国のアジア圏事情をもっと知りたかったし、東浩紀には言及されるのにボカロ界隈が華麗にスルーされるのも気になった。lofi-hiphopのアニメ画像は単に「日本アニメ」という括りではなく、「ジブリ風」であるのは、幼少時に親が与えていたコンテンツへのノスタルジアがあるのでは?そこから「エモい」ことの意味論を想起するなどした。
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ぷほは
近年の都市社会学・地域社会学の堅実な成果が11章に圧縮されて読める上、他の成果はOVERVIEWで補足されるためガイドブックにもなっている。各章は短めでサクッと読め、基になっている論文や本に当たる前の準備運動になるので、これから勉強を始める人にとっては最適の体裁になっているだろう。事例が関西に寄っていて、東北やアジア圏の成果も読みたかったものの、自分が関西圏にいるので同業者としてその成果をしっかり取り入れていきたいとも思えた。特に京都の部落問題を扱った山本論文、熊本論文の辺野古の基地問題が印象深い。
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ぷほは
理知的なジャンプ漫画の系譜で転換点はいくつかあるだろうが、直近で大きかったのは『暗殺教室』と『逃げ上手の若君』の主人公造型で、要するにショタなわけだが、単に半ズボンが似合う男の子ではなく、家庭環境や時代の荒波やジェンダーバイアスなどによって「少年として生き、少年として承認されることの困難」を抱えた主人公、というものの設定が、そのまま「少年漫画が成立することの困難」に置き換えられている点だろう。『暗殺教室』なら学習の対象として、『逃げ上手の若君』なら継承の対象としてだが、本作のいろはは「応援の主体」となる。
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ぷほは
文体に多少面倒くささを感じるが、1部の後半あたりからドライブが効き始める。1950年代のイギリス社会における労働階級文化論であり、英版限界芸術論とも言える。かつて奨学金少年だった根無し草の知識人の著作ということであれば、その態度attitude論はブルデューのハビトゥス論と響き合っている。巻末の佐藤卓己による解説がとても明瞭な見通しを与えてくれるため、この世界観と後のギデンズやブリットポップムーブメントや『キングスマン』やブレイディみかこの諸著作との関係性が見えるし、バウマンが直面した風景も想像できた。
iwasabi47
2024/03/17 16:58

私はただ素人で外国語無理なので、Xで専門の方が訳や理解に問題ありみたいな事言われると恐くて手が出せませんw

ぷほは
2024/03/17 17:50

あ、僕も全然無理です~外国語どころか日本語も怪しいです(笑)。でも最近は日本語圏でもマシな解説書が増えてきているので、院生時代の挫折をリベンジできるかもな、、などと淡い期待を持ってます。

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ぷほは
教科書として現代でも読み継がれている、社会学では珍しいスタンダード文献の1つ。題のキャッチ―さもさることながら、私的問題と公的問題を、社会構造と歴史との関係から読み解いていく、その知的職人性を打ち出している点が50年代のアメリカという時空に縛られない読者を獲得した。21世紀ももうすぐ四半世紀という現代の視点から観てみると、非西洋社会の社会科学者たちとの対話という視点が驚くほど抜けていて、ホイットマンやバルザックへの親しみに驚かされるものの、この継承は後にハーヴェイやポール・ウィリスによって拡張された。
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ぷほは
論争的な社会学者としてまず第一に名が挙がる、ミルズの50sアメリカを根底的に批判する大作。「門地格式の文化人kulturmenschから魂のない専門人」というヴェーバーの趨勢命題に、ヴェブレンの名誉と誇示の消費論を加えて大衆社会論を展開。「1億総中流」とは似ても似つかない、軍部と政財界の相互間で新たに立ち現われた権力機構を、矢継ぎ早に繰り出される事例によって徹底的に暴きだす。「かつてのアメリカでは、実務家Men of affairsは同時に文化人Men of sensibilityだった」!(596頁)。
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ぷほは
柳田、宗悦、賢治の取り組みから人々の周縁的な技芸の奥深さを拾い上げ、涙香や円朝や鞍馬天狗などの大衆芸術との関連を探りつつ、戦後日本という同時代性を踏まえた新たな文化の兆しの担い手に野坂昭如・五木寛之・井上ひさしなどが論じられる。学部生時代に読んだ時はまったく理解できてなかったなぁと今になって思うのだが、それは本書がパッケージとして作者の思想をコンパクトにまとめてくれていることから、かえって教科書的な内容だけを拾い読みしていたことが原因だったと思う。大仏次郎『風船』に「村上春樹」なる人物が出てくるとは。
が「ナイス!」と言っています。
ぷほは
長い間借りっぱなしだった本。新しい講義を担当するようになったり、同じ講義でも時勢の変化によって新たなトピックなり個別テーマなりを設定しようと思ったとき、イチからその分野の基本情報を勉強しなおすことになり、そこにかかりきりで本来の専門分野の更新がおざなりになってしまうことが多々あった。そのため時間の刻み方、マッピングの示し方、読み方の当てはめ方などを実践向きに言語化してくれているのがありがたかった。特に目次/引用/要素マトリクスが学生に先行研究をまとめる際に取り入れたい考え方だったので、次年度やってみよう。
山川欣伸(やまかわよしのぶ)
2024/03/28 13:19

新しいトピックを追加するために基本情報を復習することは、専門分野の更新をおざなりにしないための賢い方法です。目次や引用、要素マトリクスは、学生が先行研究をまとめる際に役立つアプローチですね。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/04/28(3654日経過)
記録初日
2014/01/13(3759日経過)
読んだ本
3668冊(1日平均0.98冊)
読んだページ
736449ページ(1日平均195ページ)
感想・レビュー
1750件(投稿率47.7%)
本棚
10棚
性別
年齢
36歳
血液型
AB型
職業
教員
現住所
大阪府
外部サイト
自己紹介

三流社会学者。登録はマンガと人文系が多いです。感想は字数ギリギリになるように書いていますが、時々「特に感想はない」場合があります。


基本的には役立たず
いつも読みかけの本がある
一人でいることに慣れている
逆方向に螺子を回す

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