ある程度事実や実在の人物をベースに架空の人物も織り交ぜて、リアリティのあるアート歴史小説って感じ。弟テオのことは知らなかったので、兄弟の愛情深さと重苦しさがない混ぜとなって、悲しさが漂う物語ではあるけれど、華やかな19世紀末のパリが存分に感じられて素敵な小説でした。日本人2人も重要な脇役で味わい深い人物。ルーブル行きたくなったー。

ある程度事実や実在の人物をベースに架空の人物も織り交ぜて、リアリティのあるアート歴史小説って感じ。弟テオのことは知らなかったので、兄弟の愛情深さと重苦しさがない混ぜとなって、悲しさが漂う物語ではあるけれど、華やかな19世紀末のパリが存分に感じられて素敵な小説でした。日本人2人も重要な脇役で味わい深い人物。ルーブル行きたくなったー。

徐々に中年になっていく春海と時代背景が割と淡々と描かれていく。自信なさげだった若い頃より、様々な経験や出会いを経て成長していく春海。ようやく関孝和も登場、たくさんの恩師や仲間たちのために、勝負に出る40代。大変だっただろうけど、すごく充実した人生を送った人だな〜と思います！良い本でした。

冲方さん初読み。とっても面白かった。そもそも、江戸時代にこんなに算術が盛んだったことを知らなかったし、暦についても知らないことが多かったので興味深く読みました。史実に沿ったお話のようで、碁打ち衆の春海が主人公。上巻は20代の若者時代が描かれる。不自由さもあれど、かなり人に恵まれていて、有力者に期待されて貴重な体験をしていく。江戸時代の神道についての話も面白かった。