一章で全員の発言により事件の輪郭がわかり、その後の章でそれぞれの視点で詳細が明らかになっていく、同じ事柄でも視点が違えば真実が変わる。明らかになる。 こんな風に構成が凝っていて、面白いと思った。 内容は惹きつけられたりダラダラしたりと、面白い部分、そうでもない部分が混在していた気がする。 なぜか読むのに時間がかかった、読了までそれほど時間がかかっていないのに長かったなぁと感じた。

一章で全員の発言により事件の輪郭がわかり、その後の章でそれぞれの視点で詳細が明らかになっていく、同じ事柄でも視点が違えば真実が変わる。明らかになる。 こんな風に構成が凝っていて、面白いと思った。 内容は惹きつけられたりダラダラしたりと、面白い部分、そうでもない部分が混在していた気がする。 なぜか読むのに時間がかかった、読了までそれほど時間がかかっていないのに長かったなぁと感じた。

こんなビッグタイトルかつ恋愛もの、読むのがなんだか気恥ずかしい。が、昔にやっぱり恥ずかしながら読んだ「君の名は」はもう純粋な恋心に心打たれ涙ボロボロ流した記憶があったので、これも読んでみた。 いや、この人文章でもすごいんだな。なんだかとても淡い、甘いけど切ない、思春期の恋心を思い出させてくれるような、嬉し恥ずかしな気分を味わせてくれる。 薄い本だし、文章も軽いしすぐに読み終わった。 ああ、そういう方向の結末ね。うんうん、そういう人ってみんな心に1人はいるよね。まあそういうのもありだよね。 中々よかった。

導入部分がなんだかのっぺりしていて読むのをやめようかと思った。状況説明のようなものに結構ページを使っているので「辻村作品でもこれはハズレかな…」と思った。 ところがその後に心の機微が描かれ出して、エンジンかかってきたなと思ったら、2章以降は一気読みでした。 瑞々しくも仄暗い思春期特有の心、皆が経験したスクールカーストを鮮明に描く。まるで自分も経験したような感覚に陥る。これはすごい。 ただ個人的には叙述トリック的なものは不要だったのではと感じた。あと高校時代をそこまで引きずる？と思った。でもいい作品でした。

恋愛小説は敬遠している（おっさんだから）。 それでも何となくタイトルが面白いなと思って、途中で投げ出す覚悟で読んでみた。 いや、意外とよかった。 おっさんにも純粋な淡い恋心とか？なんかそういうのに共感できるんだなと思った。 昨今ラブソングが減ってきたとか何とかで若者の恋愛離れを叫んだりの世の中だけど、ああ、恋愛っていいよね。 と恥ずかしながら思ったいい本でした。