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2024年3月の読書メーターまとめ

フロム
読んだ本
6
読んだページ
1667ページ
感想・レビュー
6
ナイス
51ナイス

2024年3月に読んだ本
6

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

フロム
作者の考えは異端なので入門書としては不適格。遠藤のキリスト教観の主柱は三つ「慈愛的」「奇跡の否定」「人間中心」である。この考えは現代人的なので不誠実、不正確の指摘は受けるだろう。遠藤は自分の理想や願望を投影してしまいキリスト教の本質や理解から遠ざかっているのである。苛烈さと慈愛の分裂症的概念こそ一神教の真骨頂であり。そこを受け入れられるかどうかこそが信徒の要である。都合の良い所ばかり強調するのは一面的で甘い宗教観である。沈黙に対してもそうだが遠藤周作のスタンスに僕は極めて否定的。騙されてはいけないと思う
フロム
2024/04/25 10:45

日本では遠藤周作が下手したら一番読まれてるキリスト教小説かもしれないですものね。しかも僕やジュリアンさんみたいに否定的な感想は少なく肯定的な感想が多いですね。

ジュリアン
2024/04/25 20:33

いえ、『沈黙』発表時、カトリック教会は「あの本は読まないように」と信徒に指導したらしいです。踏み絵を正当化し、しかも神がそれを許すなんてとんでもない、と。私も当時あるキリスト教を信奉していたのですが、衝撃的ではありました(20歳そこそこです)。「神のために人間があるのか、人間のために神があるのか」で言えば、私も前者が正しいと思います遠藤は西洋的なキリスト教という「洋服」を「和服」にしたてました。しかし、今は洋服の時代です。遠藤周作の評価も変わってくると思います。それでも遠藤作品は小説として好きですね。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
6

フロム
キリスト教理解のためにはキリストが何をやったか、どう行動したかと言う点が頭に入って無いと理解不可能な宗教なので重要場面の絵画とそのエッセイと言う着想は素晴らしいが三浦綾子の人生よりも聖書の説明パートを重視した方がテーマに沿っていたのでは無いかと思う。遠藤がキリストの奇跡否定派なのに対し三浦は奇跡信仰派なのは面白い。個人的にはある程度奇跡を肯定しないと整合性が取れないのではないかと思う。やはりキリスト教理解のためには複数の視座が必要。もうちょっと入門に適した本はないかな?と思う。
フロム
2024/03/29 00:54

イエスと言う個人に聖性を持たして神の代理人にすると言う設定自体限界があるのではないかと思う。膨れ上がる信者は影響力が大きいしその首領の発言一つで政治は動くだろう。当然神の代理人ならば現世において神の国を造れと言う命題からは逃れられないし、となると過酷な現実が口を開けているわけで。キリストは早め退場したからその聖性が担保されたって言われてもしょうがない。不完全な宗教とは流石にいい過ぎだとは思うが綻びは多いなとは素直に思う

が「ナイス!」と言っています。
フロム
火の鳥のボーナストラック的な位置づけ。神話や伝説の奔放な引用を見る限り相当初期から手塚が漫画史に残る大河ドラマを描こうと構想してたのが読み取れる。クソ鳥もまだまだ人間らしさと言うか何と言うかまとも。どこら辺で神様の心変わりがあってクソ鳥がクソ鳥化したのかは非常に興味がある所。ただホントに昔の漫画なので非常に読みづらい。
が「ナイス!」と言っています。
フロム
作者の考えは異端なので入門書としては不適格。遠藤のキリスト教観の主柱は三つ「慈愛的」「奇跡の否定」「人間中心」である。この考えは現代人的なので不誠実、不正確の指摘は受けるだろう。遠藤は自分の理想や願望を投影してしまいキリスト教の本質や理解から遠ざかっているのである。苛烈さと慈愛の分裂症的概念こそ一神教の真骨頂であり。そこを受け入れられるかどうかこそが信徒の要である。都合の良い所ばかり強調するのは一面的で甘い宗教観である。沈黙に対してもそうだが遠藤周作のスタンスに僕は極めて否定的。騙されてはいけないと思う
フロム
2024/04/25 10:45

日本では遠藤周作が下手したら一番読まれてるキリスト教小説かもしれないですものね。しかも僕やジュリアンさんみたいに否定的な感想は少なく肯定的な感想が多いですね。

ジュリアン
2024/04/25 20:33

いえ、『沈黙』発表時、カトリック教会は「あの本は読まないように」と信徒に指導したらしいです。踏み絵を正当化し、しかも神がそれを許すなんてとんでもない、と。私も当時あるキリスト教を信奉していたのですが、衝撃的ではありました(20歳そこそこです)。「神のために人間があるのか、人間のために神があるのか」で言えば、私も前者が正しいと思います遠藤は西洋的なキリスト教という「洋服」を「和服」にしたてました。しかし、今は洋服の時代です。遠藤周作の評価も変わってくると思います。それでも遠藤作品は小説として好きですね。

が「ナイス!」と言っています。
フロム
佐藤の御大が読み、押井守が読んでると言う事で手を出したが大火傷。基礎知識が無いため難解過ぎて読んでて目が滑る。取り掛かる前に事前準備が必要と痛感した。一神教にありがちな善悪二元論、排他的且つ選択的な救済、人を試し人に求めながら愛を謳うと言う分裂症的じみた思想、神格化された個人に救いを求める概念も馴染めない。内容も暗喩が多くスマホと首っ引きでも相当厳しい。ただキリスト教が罪を赦す事によって病気を治すと言う概念を得たのは収穫。罪を赦される、神に選ばれるここら辺がキリスト教における至高なんだなと。マァ読むの大変
が「ナイス!」と言っています。
フロム
天才と呼ばれる漫画家は突然ガラッと絵柄を変える事があるのだが神様もこの巻でシフトチェンジ、影響を受けたのがジョージ秋山だったり坂口尚だったり少女漫画風だったりと時代に翻弄され試行錯誤する様が見てとれる。未来と過去の入れ子構造を巧みに着地させてるのは凄いけど、この太陽編が同時代最高かと言うと残念ながらと言った感じ。神様は時代に愛され時代共に寝た、その手塚の生涯を俯瞰できるのが火の鳥。それがシリーズを通しての最終的な感想。手塚先生お疲れ様でした。
が「ナイス!」と言っています。
フロム
恐らくではあるが、当時のSF眉村卓とか筒井康隆、聖悠紀等の影響を強く受けているのではないかな。ミステリー調だったりSF調なのは当時流行りを反映してると思われる。個人的には急な路線変更に戸惑いもするしサスペンス要素やホラー&スリラー的な本作より火の鳥シリーズ初期で展開される終末思想じみた方が大時代ではあるが手塚っぽくて僕は好き。そう考えると漫画における普遍性って一体なんだろう?と思わずにはいられない。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/25(5210日経過)
記録初日
2010/01/26(5209日経過)
読んだ本
1107冊(1日平均0.21冊)
読んだページ
262647ページ(1日平均50ページ)
感想・レビュー
1071件(投稿率96.7%)
本棚
0棚
性別
年齢
47歳
血液型
O型
職業
ガテン系
現住所
千葉県
自己紹介

揚重工→そろそろ人生変えようとおもいます
好きな飲み物「みりん」
好きな作家 コーマック・マッカーシー
好きな映画監督 ラース・ファン・トリアー
有神論者

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