3月まるまる掛けて読んだ。途中、引越し、風呂で読書、転倒して血を流す。そして、最後はグランピングで真っ暗な森の中で読了。 ひょんなことから手に取ったこの物語が僕の3月の生活に少しずつ影響を与えているようで不思議な気持ちになった。思えば、僕にとって、村上春樹の初めての作品だった海辺のカフカ。それから一度読み直し、今回は3度目かと思っていたけれど、何となく2度目のような気もしてきた。それくらい断片的な記憶だったことがわかった。今だからこそ感じれたこと。いずれにせよ、やはり僕の中の始まりの物語。

3月まるまる掛けて読んだ。途中、引越し、風呂で読書、転倒して血を流す。そして、最後はグランピングで真っ暗な森の中で読了。 ひょんなことから手に取ったこの物語が僕の3月の生活に少しずつ影響を与えているようで不思議な気持ちになった。思えば、僕にとって、村上春樹の初めての作品だった海辺のカフカ。それから一度読み直し、今回は3度目かと思っていたけれど、何となく2度目のような気もしてきた。それくらい断片的な記憶だったことがわかった。今だからこそ感じれたこと。いずれにせよ、やはり僕の中の始まりの物語。

1ヶ月後に隕石が地球に衝突して人類が滅亡する。そんな話だ。さまざまな視点で語られる世界の終わりの物語。 死を直前に生を感じる、みたいな話かと思いきや、話はもう少し複雑で面白い。死にたがっていた登場人物たちが生きる理由を見つけていく、そんなに単純な話でもないが、滅亡の中で救いにふれていく。 残酷なのは、今か未来か。恐怖や不安、そんなものに押し潰されないように生きるために自分たちが大切にすることは何か。人間である以上はやはり関係性なのだろう。どんな関係か。それは一人ひとりが見つけることなのかもしれない。