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2024年4月の読書メーターまとめ

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感想・レビュー
11
ナイス
1101ナイス

2024年4月に読んだ本
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2024年4月のお気に入られ登録
1

  • Nishiumi

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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一話読む毎に彼女の言質を取ったぞ、という気になる。言葉にするその力…未来を宣言し目標を定める。そうすると自ずと希望はその手の中にあるのだ。声高に多様性を主張しても中々「普通」でいないと生きにくい世の中。でも多勢に無勢が勝者とも限らない。ベン図で線を引いてみる、人間関係はぴったり同じでなくてもいい、どこか一部で繋がっていさえすればいいのだ。「レッツゴーミシガン」「ときめき江州音頭」が好き。「約二百年後、死ぬ前に見る走馬灯にもこの景色が採用されるのではないかと思った」さて私の場合どんな景色が採用されるのかな。
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2024/04/17 22:16

おかだんさん、地元ならばより一層楽しめる内容かと思います。郷土愛半端ないですから。すぐに借りることができてラッキーでした。感想楽しみにしています。

おかだん
2024/04/17 22:29

dubonnetさんありがとうございます。大賞取った事も相まって書店でお祭り騒ぎです。読んでみようと思います。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

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家族がそれぞれに新しい環境に変わり、寂しく思う暇もなく日捲りも瞬く間に4月。怒涛のように過ぎていった3月でした。読むペースは相変わらず遅いですがマイペースで今年度もやっていきます。唯一のんびりしていた写真のこの子…猫一匹でした。https://bookmeter.com/users/527652/summary/monthly/2024/3

家族がそれぞれに新しい環境に変わり、寂しく思う暇もなく日捲りも瞬く間に4月。怒涛のように過ぎていった3月でした。読むペースは相変わらず遅いですがマイペースで今年度もやっていきます。唯一のんびりしていた写真のこの子…猫一匹でした。https://bookmeter.com/users/527652/summary/monthly/2024/3
Märklin(メルクリン)
2024/04/03 18:52

今月もよろしくね( ^^)/

dubonnet
2024/04/03 20:00

メルさん、こちらこそ(о´∀`о)

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
11

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人間達の営みなんて悠久の時を刻む自然の中では本当に小さな小さな出来事。なのにこの結婚という人生においての幸せなイベントは人間とその土地土地の美しい自然との共存によって成立しているのかもしれなと感じさせる。自然との結合、カミュがかつて暮らしていたアルジェの町、地中海沿岸の古代都市ティパサ。そしてフィレンツェのジョットの宗教画…。芸術もまた自然と同じく言葉を持たずとも人間と自然界における神秘性と愛を雄弁に語りかける。四篇目の「砂漠」は時々難解だったが恣意的に解釈した。渇くことのない思索が綴られていた。
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2024/04/29 20:28

面従腹背も時には有効かもしれません(笑)。対象にもよりますが…。

Vakira
2024/04/29 22:11

ウヒャ!dubonnetさん 面従腹背、時には有効!! 戯れに便乗頂き、ありがとうございます。

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夏の陽炎のように現実がゆらゆらしていた。暑くて気怠い季節にふと差し込んできた妖気は少しの感傷と少しの恐怖が同居していて少し寂しい。亡き父母に夢でもいいから会いたい。しかしこの世に未練があって彷徨っている人々は会いたい人への思念だけでは存在を保っていられない。孤独な男が愛し求めたから存在した「彼ら」。そして彼らは思いの外生気を必要とするらしい。人は本当は独りでは生きていけない。幸せだった頃の想い出を胸に他人との僅かな繋がりや煩わしい仕事上の希薄な人間関係すら…それらに支えられて人生のフェーズを通過していく。
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2024/04/26 14:35

「幻覚は多分、十二歳で両親を失ったことで満たされなかったものの充填を求めていたわけだが、意識の上では、そのような飢えはあまりないつもりだった。しかし、あの二人に逢っている間の慰撫されているような快感を思い返すと、その種の情愛を意識下で強く求めていたことになる。」

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2024/04/26 14:39

主人公が両親の使った箸をそっとしまうのがよかった。確かに其処にいた証を留めておきたい思いが伝わってきて。後半ホラー展開なのに切ないラスト、楽しみました。

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吉本ばななさんの「キッチン」を読んだ時。台所で寝るヒロインってどんなだろうと思ってたらこちらでオテル・ド・キッチンと称して友人を泊める話があって驚いた。台所は室礼…心尽くしのおもてなしと日常、その人の生き様、人生…。以前読んだ同じ著者の食器棚の本より大分時は遡るが、断然こちらが好き。食器棚に留まらずまるっと住人を映したポートレート。彼らの背後にはそれぞれのインテリアが印象的に収まっている。川内倫子さんや内田春菊さん、大橋歩さん、野田善子さん。多方面で活躍する人々の内面を覗き見たような気がして興味深かった。
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2024/04/24 23:01

とはいえ前回の「食器棚めぐり」では影響を大いに受けました。我が家の樺の木の低い水屋箪笥には漫画を収納していたけれど(!)著者の小さな食器棚の「お酒を飲む為のグラスを収納」に感化され、漫画を全て追い出しました。綺麗に磨いて「さてここに洋酒とバカラのオールドファッションとリーデルのワイングラスを少しずつ買い集めて入れて…」と夢想ばかりして未だに棚は空っぽのまま(笑)。それでも空間というものには無限の夢が広がります。本好きの本棚にも同じ事が云えますが…。

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ウィリアム・モリスの壁紙《いちご泥棒》かな?…の装丁が美しい。献辞にある英国の詩人イェイツとの邂逅がタゴール…東洋の詩人の詩篇に触れ正に西洋の美術にアラベスクのような唐草模様を施されたようなインスピレーションをもたらしたのかもしれない。ベンガル語もタゴール自身による英訳もここには編まれていない。けれど春の朝と昼と夜、自然賛美と信仰、人々の暮らしと愛する人への悦びと苦悩がない交ぜになった様な散文詩編がびっしりと植え込まれていて読む者は此処ではない何処かに一瞬誘われて行くようだ。熟練の庭師による異国の庭園に。
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2024/04/23 23:47

85「あなたは誰ですか。今から百年後にわたしの詩を読んでいるあなたは。この豊かな春の富から花一輪も、彼方の雲に浮かぶ一筋の金色の輝きも、わたしはあなたに贈ることができません。─あなたの扉を開いて外を見てください。花の咲き匂うあなたの庭から、百年前に消えさった花々の香り高い記憶を集めてください。かつて生きる喜びが春の朝をうたった、その声が、百年の時を超えてあなたに届いて、あなたが心の喜びのままに感じ取ってくださいますように。」

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作家は自分の作品の持ち駒(登場人物)を自在に動かす事ができる、無下に殺す事もできるのだから思い入れのある読者からしたら時に作り手はある意味残酷だ。亡くなった正祐の祖父は家族の誰よりもかけがえのない存在だった。しかしそれは大吾にとっても同じで彼らがそれぞれの「祖父」に投影させた「源十郎」は死んでもなお文の中で永遠に生き続ける。同性愛だけでない様々な造形の愛情があってコミカルで愉しく読んでいた筈なのに気がつけば眦に涙が滲んでいた。ところで読書家らしい二人の会話も彼らのテーブルの酒と肴の美味しそうな事ったら。
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2024/04/22 21:07

みやこさんのこちらと「ドリアングレイ」の高評価レビューから辿り着いたのよ。すごく良かった。少しずつ読んでいくね✨

みやこ
2024/04/22 21:16

あ、嬉しい♡楽しみにしていまーす(^^*♪

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外観と応接室はヴィクトリアorロココ調。石造りのエントランスからギリシャ神話のアポロンが佇むモザイクタイルを望みながらホールまでこの瀟洒な住まいは完璧な歓待を行うマナーハウスの貴族さながらの主人とその客がポートレートに収まっている。しかし更にプライベートな空間に行くにつれてモロッコ、スペイン、インド、タイ。ミッドセンチュリーな室礼の二階のリビング、書斎は一転その要素は実に西欧とオリエンタル様々な折衷主義そのもので彼自身が其処に収まると何故か彼の審美眼により集められたバラバラな物たちが忽ち魅力を放ち出す。
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2024/04/17 23:14

何を言いたいかというと住まいは主人の内面を投影してるのかと思ったこと。外観と内面。肉体を酷使し鍛えあげ常に脆弱な精神を遠ざけようとしていた彼の憧れは健全で清らかなアポローンであり、しかし真の姿は病弱さを嫌悪し過去の自分のコンプレックスと常に対峙しなければならなかった。老いて落ちぶれていく本多の姿と重なる。書斎はかなり見応えがあった。全てを見ることはかなわなかったが。

が「ナイス!」と言っています。
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一話読む毎に彼女の言質を取ったぞ、という気になる。言葉にするその力…未来を宣言し目標を定める。そうすると自ずと希望はその手の中にあるのだ。声高に多様性を主張しても中々「普通」でいないと生きにくい世の中。でも多勢に無勢が勝者とも限らない。ベン図で線を引いてみる、人間関係はぴったり同じでなくてもいい、どこか一部で繋がっていさえすればいいのだ。「レッツゴーミシガン」「ときめき江州音頭」が好き。「約二百年後、死ぬ前に見る走馬灯にもこの景色が採用されるのではないかと思った」さて私の場合どんな景色が採用されるのかな。
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2024/04/17 22:16

おかだんさん、地元ならばより一層楽しめる内容かと思います。郷土愛半端ないですから。すぐに借りることができてラッキーでした。感想楽しみにしています。

おかだん
2024/04/17 22:29

dubonnetさんありがとうございます。大賞取った事も相まって書店でお祭り騒ぎです。読んでみようと思います。

が「ナイス!」と言っています。
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世界の数多くいる天才ミュージシャンの御多分に漏れず薬物乱用で迎えた末路。ボロボロになった男の風貌は全盛期の頃の面影はない。オールバックに整髪された短い髪にウエリントンの眼鏡、前屈して鍵盤に向かうビル・エヴァンスのイメージは削がれ晩年寄り添った人物の一人、ラスト・トリオのドラマージョー・ラ・バーベラはそれでもなおビルの瞳に宿るプロの矜持、執念のようなものを最期まで感じとる。彼による回想記は友人の「長い時間をかけた自殺」による献身と苦悩、憶測と私情と自己顕示欲がない交ぜになっていて読んでいて少し苦しかった。
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2024/04/13 17:46

しかしながら同時にビル・エヴァンスの音楽の軌跡に触れその魅力も再確認できる一冊。マイルス・デイヴィスとのバンド、そしてファースト・トリオ。ヴィレッジヴァンガードでの演奏…インプロヴィゼーション(即興)はその最たる要素だが、クラシックを踏襲し基本が習熟されているからこそできる発見の喜び、セッションの高揚感、敢えて譜面を外し「ジャズに間違った音はない」という見解を毎晩彼と演奏しながら会得するという悦び等々に満ち溢れていた。朝に夕に聴くヘヴィーリスナー。褪せない魅力はいつも無限に広がる。

が「ナイス!」と言っています。
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チョコレートって口に入れると恋に似た幸福感や陶酔感があるらしい。そんな不思議で素敵なものがやがて淘汰されてしまうってこの先あるんだろうか?「エイヨウダマ」とか「ヘソデンキ」の代わりになんてきっとならないよね。青いツインテールの好奇心旺盛な女の子が探しに旅に出るのはフライ号。待っていたロボットはきっと悠久の時を経て誰かが訪れるのを待っていたんだね。そして今もきっとそこにいるんだろう。郷土資料室から。大分由布市にアトリエをもつ「ザ・キャビンカンパニー」。様々なブルーが目に飛び込んでくる。ラストの夕焼けが綺麗。
が「ナイス!」と言っています。
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まるで凄絶なオセロゲーム。味方かと思えば次の瞬間敵に変わり裏切りと利害が交錯し形勢逆転、最早白か黒しかないのだ。要するに生きるか殺されるか。毒をもって毒を制す暴力に満ちた世界でどんなに富を得ようと皮肉な事に人間にとって最も大切な事、それは自由に生きるという尊厳。命を狙われ続ける人生なんてナンセンス。愛し護りたい女性ですら「囲われる女」に成り下がる。負の連鎖の始まりは何だったのだろうか。貧困、無知、無関心…富と虚栄心、支配欲がやがてカルテルという魔物を生み人をオセロのように操りデスゲームを繰り広げていた。
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2024/04/10 00:47

前作「犬の力」はエンタメ性が強かったが、今回は社会性に富んでいて作者のメッセージ性が色濃く出ていたように思う。戦争や紛争、カルテルの勢力争いが結果夥しい数の殺戮、カルテルとは無関係の、何の罪もない多くの市井の人々が犠牲になった事は現実味を帯びていて中南米のみならず世界中で今もなお終わらない深刻な問題として暗く投影されていた。上巻の冒頭の謝辞にあった数多くのジャーナリスト達の名前にも挙げずにはいられなかった作者の思念と意図が読み取れる。

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2024/04/10 07:47

カルテルは器やその中身を変えながら決して失くなることはなく存在し続ける。読み終えてしばらく放心状態だった。哀しみなのか怒りなのかはっきりしない涙が出た。あまりにも沢山の人を喪ったのだ。命を喪った人、大切な誰かを喪った人、そして自身の心を喪った人…少年のように。退行していった心身が痛ましい。もう戻ることはないであろうと悟りながら、それでも祈るしかない。

が「ナイス!」と言っています。
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かつて彼女のBL小説を読んで初めて号泣した。血の繋がりを持たない所謂「成さぬ仲」や性的マイノリティ、社会で孤立してしまいがちな理解され難い人間関係の中で愛や心の機敏を描き同時に完全に互いを理解し合うことのできないやるせなさ、切なさを描く作家という意味においてBLも非BLも彼女の作品の中では全くを持って同義なのだ。対談した作家さんに未読が多く理解が追い付いてない箇所が多々あり残念。時系列で作品の成り立ちを作家による解説により整理できたのは嬉しい限り。既読20冊、これからも少しずつ追いかけて行きたい。
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2024/04/06 01:13

先生がこれからもBL小説書きますよ!と言ってくれてうれしい限り。一穂ミチさんも榎田尤利さんもそして凪良さんも一般文芸も本当に優れた作品を出しているけれどやっぱり腐女子としては時々は萌えの燃料が欲しいのだ(笑)。過去の未読を少しずつ手にしてみます。本書を参考にしながら。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/12/01(3440日経過)
記録初日
2014/11/09(3462日経過)
読んだ本
1676冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
427986ページ(1日平均123ページ)
感想・レビュー
1647件(投稿率98.3%)
本棚
78棚
性別
自己紹介

丁寧に読む。感想もきちんと。
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…デュボネと読みます。

…乱読です。コミックから純文学まで。

…時々BLも読みます、ご注意下さいませ。18禁あり未成年の方からの登録はご遠慮願います。












…好きな本の感じ方や選書の傾向が似ている方を中心にフォローしています。読書を心から楽しんでいる、そんな読者さんを追いかけたいです。

「ナイス」は交流がある方、いつもナイスやコメントなどの往来がある方と、もしくは「ナイス!」と思ったレビューだけ。
なるべく投稿もコメントもチェックしたい考えですが、忙しいとまめではありません。他意はありません。





…当たり前のことなのですがお気に入りに登録するのは「ちゃんと読書している方」です。何やら一方的なつぶやきばかりの方、どうもちゃんと読まれてない方、先方からの登録にもかかわらず交流を持たない方、感想を更新されない方の登録の見直しも少し考えてます。


…皆さんの感想を読むのも愉しみのひとつ。

…メロウな外面(温かく落ち着いた交流のできる大人な方)で気合いの読書をしている方が好きです。




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…仕事上読む本はカウントしておりません。 
…感想の流用、転載お断りします。

…アイコンはノーコピーライトガールからのフリー「疑いの目」














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