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2024年4月の読書メーターまとめ

TANIZAKI
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2024年4月に読んだ本
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2024年4月のお気に入られ登録
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  • HARU

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

TANIZAKI
気楽な気持ちでソファーに寝そべりながら読んだ。暫くは林らしい深みの無い展開が続く。どのような目的で不倫を公にする必要があり、書き手が何で林なのか最後まで判らなかった。でも、田原桂一、博子ご夫妻にとって生きた証であり、良き作品になったとは思う。しかし、読み手の立つ位置で大きく評価が変わる。普通に生きる男と女だったら、博子は林に託しただろうか。そして、林は描いただろうか。吉田修一『国宝』を思わせる歌舞伎の世襲の厳しさ。イサム・ノグチを思わせる光の世界。森重美玲の作品を通して自分を問う姿勢、そんな世界を感じた。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

TANIZAKI

「願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ 西行法師」大原 寂光院途中にある【KULM】。恐らく私にとってこれからもNO1のCAFEだろう。大原在住であれば毎日伺いたい。2021年11月偶然飛び込んだお店だったが、ぶっ飛んだぁ。ランチメニュー、プリン、チーズケーキ。上手い表現が出来ない。やはり「美味しすぎる」との言い方がシンプル。京都駅からバス60分以上の所が、大原終着、徒歩3分。寂光院までは徒歩20分。景色は言うまでもなく、気持ちが良い。良いお店であることは間違いない。

「願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ 西行法師」大原 寂光院途中にある【KULM】。恐らく私にとってこれからもNO1のCAFEだろう。大原在住であれば毎日伺いたい。2021年11月偶然飛び込んだお店だったが、ぶっ飛んだぁ。ランチメニュー、プリン、チーズケーキ。上手い表現が出来ない。やはり「美味しすぎる」との言い方がシンプル。京都駅からバス60分以上の所が、大原終着、徒歩3分。寂光院までは徒歩20分。景色は言うまでもなく、気持ちが良い。良いお店であることは間違いない。
ゆう*
2024/04/18 17:00

私もここ好きです!

TANIZAKI
2024/04/19 03:26

ここも行かれていましたか・・。田畑が多く桜も山も川も綺麗ですよね。

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2024年4月の感想・レビュー一覧
16

TANIZAKI
気楽な気持ちでソファーに寝そべりながら読んだ。暫くは林らしい深みの無い展開が続く。どのような目的で不倫を公にする必要があり、書き手が何で林なのか最後まで判らなかった。でも、田原桂一、博子ご夫妻にとって生きた証であり、良き作品になったとは思う。しかし、読み手の立つ位置で大きく評価が変わる。普通に生きる男と女だったら、博子は林に託しただろうか。そして、林は描いただろうか。吉田修一『国宝』を思わせる歌舞伎の世襲の厳しさ。イサム・ノグチを思わせる光の世界。森重美玲の作品を通して自分を問う姿勢、そんな世界を感じた。
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TANIZAKI
しっかり読み切った作品が続くと、さすがに読書から逃げたくなる。そんな時ライトな作品を読む。団鬼六でも十分OKだろうなぁ。林真理子はどうしても波長が合わない。間違っているかもしれないが、バブルを引きづっている作家という印象。いつも途中で挫折する。本や雑誌、新聞が散乱している中で偶然目に止まる。覗き思考で購入したんだと思うが、序章から読者に媚びる印象を持つ。理事長としての記者会見、やはりこの作家は人を知らないなぁと思えた。最後まで読み切りたいと思う。
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TANIZAKI
藤沢の桜を活かした描写は本当に美しく、人の本質を捉え悲哀を上手く醸し出す。写楽や馬琴も多く登場する。絵師としての在り方が全く異なる二人と生業を探しあぐねる馬琴の位置関係は、この三人の本質をより具体的にクローズさせる。歌麿は生活感に根付く女たちを描くが、見えないものを隠している女を好み、透けて見える女は描かない。女心の揺れと葛藤の表現は、歌麿の気が抜けないところで最大の見せ場だ。歌麿の描く生身の絵とは、きれいごと曖昧さ、妥協や虚飾を捉える。逆に写楽は一切のものをはぎ取り、本当の事だけを描き役者を裸にする。
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TANIZAKI
「蔦屋重三郎」。寛政の改革にて版元の店を強制的に取り壊して半分にされる刑を受けながらも「歌麿・写楽」の出版プロデュースを行う。「山東京伝」「喜多川歌麿」「東洲斎写楽」を世に送り出した浮世絵のキーパーソン。自分にとって藤沢作品は気が抜けない。律する男の強さや自然描写から人間の本質を表す。藤沢は人間そのものを描く。世の中や周囲の人々を観察する。歌麿もただの美人ではない生活感に基づいた女を描く。女たちの背後にある悲しみ、苦しみ、孤独を描く。そこには女たちの愛やしたたかさ、従順さがある。藤沢、歌麿は同化していた。
なお
2024/04/30 07:29

TANIZAKIさん、「 さん 」が抜けておりましたm(_ _)mなんてことを〜申し訳ありませんm(_ _)m

TANIZAKI
2024/04/30 07:35

なおさん、全くもんだいなし~、というか気が付かずでした😂。朝はどうしても目がかすんでしまいます。私いつもゴメンナサイ🙇です。

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TANIZAKI
名鳥と言われる鶴が、源義家により解き放される。再度鳥羽上皇の院宣によって、子息源為朝が鶴を探し求めて全国を流浪する。鶴によって為朝の運命は狂わされたとも言える。しかし、馬琴と平岩はあえて読み手を試す如くだ。捕獲し鳥羽上皇に献上しても再度解き放たれた鶴。以降為朝は鶴によって正義の心あれば必ずその志を遂げ、万民に福を授けるよう三度促される。為朝を導く鶴の行動は、私達読み手の思いなのだろうか。崇徳上皇が悟す花咲く日が来る事を信じて生きよとは、鶴が為朝を通して読み手に託す希望だろうか。崇徳の為朝への想いは強い。
TANIZAKI
2024/04/30 06:43

harupasanさん、おはようございます。本作もそうですが次作の藤沢周平も熟読致しましたよ。馬琴と写楽つながりで再読。点が点て繋がり線となる。その結果自分自身も深まるって感じですね。ヤマトタケルは正直知らないのですが、白峰の御陵で為朝が崇徳との再会シーン、2回訪れた地でもあり物凄く嬉しいものでした。

harupasan
2024/04/30 21:02

TANIZAKIさん、レスありがとうございます。意味不明のコメント、すみませんでした💦私がヤマトタケルを思い浮かべたのは、為朝もヤマトタケルも悲劇の英雄であること、2人とも強すぎて親に命じられ九州を平定してますし、白縫のように弟橘媛が荒海を鎮めるために身を投じています。大猪を退治するところも似ていて、2人とも日本人に愛される悲劇のヒーローなのだ思いました。崇徳上皇との再会シーンは私も心に残りました。『雨月物語』は若いころに読んだのですが、『白峯』をまた読んでみたいと思います。

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TANIZAKI
【呟いた人は思いがけないだろうなぁ】昨日届いたので読み始めたら流れる様に読んでしまう。『保元の乱』関連では本書で六冊目。伺った処で大分、香川、京都、福島、奈良。読友が呟いた五島美術館【西行展】から全てが始まる。白洲正子『西行』を片手に香川を周る。仁和寺や興福寺全てこの呟きがスタート。呟いた方は、そんな影響力を想像していないだろう。なんでこんな滅茶苦茶楽しいのだろう、驚きだ。本書は源為朝のための歴史書である。読んでいて情景がくっきりと思い描ける。とっても素敵な呟きと本書のレビューを書いて頂いた方に感謝して。
TANIZAKI
2024/04/27 10:49

harupasanさん、おはようございます。読む本の範囲がこれほどまでに広がるとは、本当に思ってもいませんでした。読書は楽しいものですね。Harupasanさん、なおさんの魔法のような引出しから飛び出してくる知見や興味には、ドキドキしてしまいます。本来はドキュメンタリーと国際政治が専らの自分にとって、異次元に引きずり込まれる感覚です。

harupasan
2024/04/27 11:16

TANIZAKIさん、こちらこそ、TANIZAKIさんやなおさんのおかげで読みたい本が増えて嬉しいです。つぶやきも楽しみです!ありがとうございます(*^^*)

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TANIZAKI
半導体の性能を表すものとしてナノ表示がある。世界最先端なのがTSMCが台湾で作っている工場と米国新設工場、ラピタス千歳が2ナノである。TSMC(JASM)D1が12~28ナノ。D2が6ナノの計画だ。現状日本の実力は40ナノ。10ナノ以下の世界生産の9割が台湾。なぜ日本政府が助成金で1兆円以上支援するのか。理由はこれだけではない。半導体製造装置の世界シェア35%が米国、日本は31%で僅差で第二位。半導体製造に絡む素材メーカーの世界シェア48%が日本。二位が16%台湾となっており、誘致する条件が整う。
TANIZAKI
2024/04/25 05:23

日本には実力がある。TSMCとしてもこの実力を当然取り込む。ただし、日本企業の国内半導体に関む投資が常識を超え恐怖さえ感じる。シリコンウエハートップの信越化学が新工場建設で860憶の設備投資。このクラスがザラになりつつある。1桁ナノの世界になれば、前・後工程におけるスーパー技術を要求されている。納期はウルトラ級超短納期。華やかな世界ではなくかなりやばい世界になっている。世界は本当に厳しい。

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TANIZAKI
『琥珀』紅葉を背景にまばらな雪片。微妙な情感を背に女性を裸体で立たせ、みだらな単語を言わせるシーンが美しい。『武蔵野夫人』に登場する自分の誓いを守るために抑制でもって自分を律する夫人を思い起こす。好意があるからこそ身体を開かない夫人。妻子持ちの男に身体を開いた女性。確かに律し方には大きな違いがある。でも藤堂はそこには焦点を当てない。早くして父を亡くし妻子持ちの男に、自分の居場所とやすらぎを感じる女性。愛するがゆえに亡くなってしまう男の息子に体を開く。藤堂は男を深く愛しながらも、自立する姿に重きを置いて描く
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TANIZAKI
『題記:再読』四年前の自身のレビューと比較すると印象が異なる。どうしても谷崎が気になる。妻の性への快活な女の視点を求める谷崎。妻の深層に眠る性情に気付くことを求めた団。性は脳の作用が大きいと思う。だれしも脳の中にあるが、眠れる性を何が要因で目覚めるのか。それは本書には書かれていない。しかし、社会学と脳科学の目線で捉えると意外や見えてくるのではないか。目覚めるのは環境次第、もっと端的に言えば出会う男次第なんだろうか。性に全く乱れがない妻が、深層深い性情に目覚める。団の描く妻は、阿部定のように乱れた。
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TANIZAKI
【静御前・・・】本書で静御前についての記述がある。源義経の愛妾で歌舞も特異な白拍子。首は娘で鬘の十能に華美な花櫛、打掛と着付には桜の刺繍、袖房も優美。まさしく文楽そのもので、優雅かもしれないなぁ。
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TANIZAKI
【義経と静御前】"吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき" (吉野山の峰の白雪を踏み分けて姿を隠していったあの人の跡が恋しい)。鶴岡八幡宮社前にて静御前が歌う。京都六条堀川館にて義経が静御前と寝ていたところ、頼朝配下に攻められるが静御前が気づき、吉野山に逃避する。のち義経と郷御前と4歳の娘、弁慶らと奥州に落ちる。妊娠していた静御前と母磯禅師は残るが捕縛された。生まれた男の子は由比ヶ浜に沈められたという。京に帰された静御前は消息を絶つ。静御前は白拍子という和歌作りが上手い美貌な遊女だった。
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TANIZAKI
『義経千本桜・道行初音旅』"昔を今になすよしもがな"静御前が雪の吉野山で捕縛され頼朝の前で舞わされた時、恨みを込めて歌う。恋と忠義の物語で人形浄瑠璃の代表作。一目千本桜で有名な吉野、そこで義経一行が逃避行し静御前と忠信が仲良く踊る場面が印象的。この物語は、女性の静御前の奮戦と義経の栄光を回顧したもの。若く美しい二人が桜花満開の春景色の中にいる、まさしく絵になる風景。題名に桜を付けたのは創作した展開を表す。雪で捕縛された静御前を吉野山に桜を咲かせ華やかにする。この物語、義経栄光の証しと転落の象徴とも言える。
なお
2024/04/09 05:21

TANIZAKIさん、吉野は義経も後醍醐天皇も敵から逃れた所…。桜の美しさと共に気になってました(^^;レス、ありがとうございます(^^)

TANIZAKI
2024/04/09 05:24

いいよいいよ、ガッテンだぁ~😀。

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TANIZAKI
『吉野葛』谷崎が書き表した地名を全てGoogle Mapsに落とし込むと、訪れた場所が多岐に渡り、しかも奥深い事が判る。谷崎は歴史小説を目指していたという。確かに谷崎が現実に関わった女性の面影は、登場していない。性的表現も全くないが、谷崎が女性の美を探し求める姿は、あったと思う。歌舞伎や文楽の演目になった「妹背山婦女庭訓」「義経千本桜」が伝記なのか、史実なのか谷崎は問うていない。伝説かもしれない前提で、静御前や義経にまつわる狐の由来を探し求める。昭和五年の作品だが、この作品で美しい日本に魅了された想いだ。
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TANIZAKI
シズコは、後ろ指を差される生き方を決してしていない。終戦という時代の変化に対応せざる得なかった、自立した女性だった。人間性にありふれる妹との対比は、読み手には辛い。シズコは自立するために、ふれあいという捨てるものは捨てたに過ぎない。妹は家族を愛し続けた代わりに、社会性を捨てた。娘たちは自立したシズコの後姿を見て来た。本書では、シズコが捨てたふれあいを著者が拾い上げ、読み手に示す。読み手はシズコの二面性、反面教師的な生き様を振り返る必要がある。読んでいてかなり実母が重なった。著者の作品は皆を治療し続ける。
TANIZAKI
2024/04/05 06:03

宵待草さん、おはようございます。正直、この作品を感情移入して読んでいいのか、冷静に読むべきなのか、読み手としての立ち位置が難しかったです。私もホームのベット上のやりとりは心情迫るものと思いましたよ。それが「私もすぐ行く。ありがとう。すぐ行くからね」に結び付く展開。シゲコが捨てた、洋子の弟がいる身障者施設での叔母との別れのシーンが、物凄く著者が言いたかったひとつかとも思いました。シゲコの妹である叔母は、兄弟を捨てなかった。辛い物語でもありますね。

TANIZAKI
2024/04/06 07:07

※シズコさん 訂正

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TANIZAKI
春画を紐解いていくと時代が都度変わっても、性は変わらなかったのではないか。そして、性と文化との深い結びつきがあったのではないかと考える。歌舞伎を起こした阿国や浮世絵に描かれる遊女の位置づけで理解出来る。平安時代中期までの遊女は、和歌作りの才覚や美貌を武器にキャリアアップの道があった。後白河院は江口の遊女との間に、承仁法親王をもうけている。本書では江戸時代以前は個人の生き方と社会との関りがきちんとしていたが、明治以降では個人の確立を促す形で時代が作られていなかったのではないかとする。性の自由の埋没と言える。
かおりんご
2024/04/02 05:57

キリスト文化が入って来たのが一番大きいですよね。ハワイでも、キリスト教が伝来して以降、腰を振って踊るのは禁止されて、フラが衰退した歴史があります。

TANIZAKI
2024/04/02 06:24

かおりんごさん、おはようございます。ズバリ、宗教にもありますね。

が「ナイス!」と言っています。
TANIZAKI
『半導体戦争』に続いて。会社の同僚が読んでいたので読んで見たいと思う。事業本部で営業企画を担う中で、半導体企業装置メーカーに限らず素材メーカーへのアクション攻略をマーケティング。攻略企業をセレクトしているが、その裏付け資料としては適格の書籍だと思えた。日本企業の置かれている立場は、増々厳しくなる。EMSC新工場案件に携われる可能性に、物凄く嬉しさを感じる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/02(3423日経過)
記録初日
1990/11/27(12225日経過)
読んだ本
691冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
201513ページ(1日平均16ページ)
感想・レビュー
501件(投稿率72.5%)
本棚
22棚
性別
現住所
神奈川県
自己紹介

レビューには大変考えさせられる。点と点を結び付けて直線を引く。点とは読み手に選ばれた本。読み込んだ本が多くなることで直線を描かける。そのレビューで泣かされることがある。

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