地下鉄＝都会の象徴、なので田舎出身の私にとっては、いくつになっても憧れの存在です。ホームは綺麗だし、電車の待ち時間も寒くないし(暑くないし) その都会の象徴を最初に作った地下鉄の父、早川徳次。胸像が銀座駅にあるそうで今度確認してきます。が、本書はその父のみならず、上野-新橋間を9年かけて実際に開通させた人達(坑夫)に敬意を表し、その困難極めた日々についても詳述されています。まさに地中の星々についての物語。そしてこれは「プロジェクトX」の世界。中島みゆき「地上の星」(笑)

政府による教育と医療を否定し、「その日」に備えることを至上の命題とするモルモン教徒の父。長年父に抑圧されその事を受け入れてしまった母。この両親の下、7人兄弟姉妹の末っ子として生まれたタラによる家族の物語。教育により自分自身を知りそして自分の家族を知る。自分の無知を知り、その穴に更に知識を満たし、そして自分で考え行動する。他人は、そんな家族捨ててしまえと思う。タラが長い年月苦悩する姿はこちらも辛く読む手が止まる。教育の文字が重くのしかかった1冊。救いの手は神によってではなく、教育によってもたらされる。

地下鉄＝都会の象徴、なので田舎出身の私にとっては、いくつになっても憧れの存在です。ホームは綺麗だし、電車の待ち時間も寒くないし(暑くないし) その都会の象徴を最初に作った地下鉄の父、早川徳次。胸像が銀座駅にあるそうで今度確認してきます。が、本書はその父のみならず、上野-新橋間を9年かけて実際に開通させた人達(坑夫)に敬意を表し、その困難極めた日々についても詳述されています。まさに地中の星々についての物語。そしてこれは「プロジェクトX」の世界。中島みゆき「地上の星」(笑)