ネタバレ★★★★☆ 食事を生命維持装置と捉える二谷、それなりに楽しむしごできの押尾、料理上手で守ってやりたくなるタイプの芦川。食事を軸に、どの会社にもいそうな人間たちの、心がざらつく関係を描く。大事件は起きないけど、特に後半の二谷の心理描写が切実で面白く読んだ。読者はみんな大嫌いだろう芦川と付き合って、合わないくせに結婚まで考える二谷が不穏。サクッと足抜けした押尾に対し、きっと二谷は一生隠れてカップ麺を食べ続けるんだろう。やけっぱちな食生活は、ドライなくせに周囲に合わせてのらくら生きる二谷の自傷行為なのかな。

ネタバレ★★★★☆ 食事を生命維持装置と捉える二谷、それなりに楽しむしごできの押尾、料理上手で守ってやりたくなるタイプの芦川。食事を軸に、どの会社にもいそうな人間たちの、心がざらつく関係を描く。大事件は起きないけど、特に後半の二谷の心理描写が切実で面白く読んだ。読者はみんな大嫌いだろう芦川と付き合って、合わないくせに結婚まで考える二谷が不穏。サクッと足抜けした押尾に対し、きっと二谷は一生隠れてカップ麺を食べ続けるんだろう。やけっぱちな食生活は、ドライなくせに周囲に合わせてのらくら生きる二谷の自傷行為なのかな。

ネタバレ★★★☆☆　夢で見た人物の過去に憑依できる能力を持つ主人公が、殺人事件の真相を追う。登場人物多い、人間関係ぐっちゃぐちゃ、視点と時系列入り乱れ、意外にもガンガンのエロ…と、特に後半は挫けそうになりながらも読了。最後の一文を読んで「頑張ってよかった」と痛感！　予想していた犯人から一歩進んだ展開だったので満足でしたが疲労感もすごい。が、頑張ったぁ〜＞＜

ネタバレ★☆☆☆☆　今までの真梨幸子作品と思うと、文章の雑さや展開の無理矢理さが気になってなかなか入り込めなかった。ある人がまたある人と繋がっていく構成が分かりにくくて（バカ〜）、その割にオチは見えてうーんという感じ。「8」のつく宗教や事件、グログロのセレブパーティなど題材はとても好み！　消化不良で無念でした。

ネタバレ★★★☆☆　手持ちの本がなかったので売店で購入。確かに後半の二転三転する展開は飽きさせなかったが、キャラクターたちに無理矢理狂気を着せた感があってツッコまざるを得なかった。それよりも主人公の美桜の内面が急浮上する一箇所と、歯並びにまつわるエピソードにゾクっとした。オビの推薦文はどうにかならんかったのだろうか。