「NEWS」のイメージから、読むことを避けていた加藤氏の作品初読み。 これだけの壮大な物語を書くにあたって、どれだけの時間を費やしたのか？ 素晴らしい大作になっていて引き込まれました。今後の活躍に期待して、チェックし続けたいと思います。

「NEWS」のイメージから、読むことを避けていた加藤氏の作品初読み。 これだけの壮大な物語を書くにあたって、どれだけの時間を費やしたのか？ 素晴らしい大作になっていて引き込まれました。今後の活躍に期待して、チェックし続けたいと思います。

現代に至る時代の空気を表現した小説でした。いろいろ考えさせられました。 神話の世界の「ノアの方舟」では、それに乗ったものだけは助けられるが、現実世界を生きる我々にとっては、果たして方舟があるのだろうか？人はそれぞれ自分の信じるものを方舟としているのでは。しかし、その信じるものを、家族が周りの人が必ずしも信じてくれるわけではない。そして、その信じるものが、最後まで信じるに値するかもわからない。『方舟を燃やす』という意識を、片隅で考えられなければならないのかもしれない。

紫式部の一人語りの形式にした、源氏物語創作の背景を事細かに語る。長年研究してきた筆者ならではの世界。とても興味深く読ませてもらいました。大河ドラマをより興味深く見ていくことができます。

ネットの情報を信じることの恐ろしさ、ネットでつぶやき、満足感を得る安易さ。その背後にある真偽を、見抜くことの難しさ。自分で考えるということの大切さ。 いろいろ考えさせられました。

血の繋がらない海君をシングルマザーとして育てる美佐子さん。海を理解して寄り添う忍と璃子。窪美澄さんの青春小説。 小説の中では涙することができる自分が、現実問題として直面した時に、果たしてどのような行動を取ることができるか？読みながら考えさせられました。