本田さんと松田さんと日野さんと春香ちゃんの四人の物語で、章ごとに語り手が替わる形式。図書館で働くには違和感のある春香だが、この春香きっかけでいろんなことが動いていく。違和感のある人物が職場に入ってきたら現実世界ではなかなかこうはいかないよなぁなんて思いながら、この物語では良い方向に変わっている気がして、なんだかほっこりした。

「いま」を楽しむことが大事と教えてもらった気がする。映画は人生の教科書。「浅野内匠頭が映画を観て人間勉強していたら、四十七士の命も家族も助かった。おじいちゃん(上野介)にはちょいとキャラメルあげたらいいのに、それがわからないの」というくだりは面白かった。人生を豊かにするためにも、映画観に行こう。

本田さんと松田さんと日野さんと春香ちゃんの四人の物語で、章ごとに語り手が替わる形式。図書館で働くには違和感のある春香だが、この春香きっかけでいろんなことが動いていく。違和感のある人物が職場に入ってきたら現実世界ではなかなかこうはいかないよなぁなんて思いながら、この物語では良い方向に変わっている気がして、なんだかほっこりした。

タイトルが皮肉なことにわかりやすい。わかりやすいことが求められる世の中に対して批判的なことを書いてるんだろうと思ってたが、案の定そのとおりだった。ただ、書いてることはいちいちわかりにくいというか、定義がしにくく、そこがまた面白かった。捻くれてる感じが何となく好きだ。本来複雑な環境を生きてるから、わからない状態で当たり前。わかりやすいものが増えれば増えるほど、また便利になればなるほど、生きづらくなってきてる気がする。…タイトルはわかりやすかったが、やっぱりよくわかってないのでもう一回読もう。