何か伊坂幸太郎を誤解していたな。トリッキーな展開と軽妙な会話が魅力の人だと思っていた。でも、それ以外も面白いじゃん！！というのが今回の素直な感想。パティシエを辞めた紙野結花の「よくある話なんですよね」という諦観を否定してくれるココさんをはじめ、現代人の背中をさりげなく押してくれる人生訓が意外と染みた。しばらく離れていたけど、また伊坂作品も読んでみるかな。

起こった出来事を淡々と述べていく形式なので、創作の面白みはあまりなく読むのにやや苦労した。メアリー・スチュアートという人がどういう人物なのか知りたかったので、その目的は果たせたけども。

「上司と部下・理想の関係」上下巻を読む上司の生真面目な表情がやけにツボにはまった。本好きにはたまらない1冊。

うう。分かりすぎてしんどかった。人より先に気づいてしまうこと、基本的にいい人でありたいけど友だちとうまく付き合うための毒も必要、でもそれとは無関係に私の中は毒で溢れている。「お供え」の職場の人間関係も「末永い幸せ」の結婚式への嫌悪(特にファーストバイト！)も、これまた分かりすぎてしんどい。

何か伊坂幸太郎を誤解していたな。トリッキーな展開と軽妙な会話が魅力の人だと思っていた。でも、それ以外も面白いじゃん！！というのが今回の素直な感想。パティシエを辞めた紙野結花の「よくある話なんですよね」という諦観を否定してくれるココさんをはじめ、現代人の背中をさりげなく押してくれる人生訓が意外と染みた。しばらく離れていたけど、また伊坂作品も読んでみるかな。

最初はまわりくどい文章に身構えたけど、傷つきたくないあまりに自分の感情すら遠回しに表現する主人公......そんなん好物に決まってますやん、と一気読み。このままならなさこそが青春。