ジャックポットって言うんだって知らなかった。『梅の木が隣のリンゴの木を気にしてどうすんだよ、梅は梅になればいいリンゴはリンゴになればいいバラの花と比べてどうする』名言ではあるが槇原敬之の歌詞に似てしまったかな。マクラとカマクラも似ている。今回の舞台は柚子胡椒風味チーズケーキで有名なウインストンパレスホテル。豪華ホテル内を縦横無尽に上を下への大騒動で最高に運の悪い七尾の運命は？本当の悪は誰なのか？ココさん真莉亜、紙野結花たちは無事なのか。テンポ良くスピード感があり読んでいると置いて行かれるような錯覚になった

ジャックポットって言うんだって知らなかった。『梅の木が隣のリンゴの木を気にしてどうすんだよ、梅は梅になればいいリンゴはリンゴになればいいバラの花と比べてどうする』名言ではあるが槇原敬之の歌詞に似てしまったかな。マクラとカマクラも似ている。今回の舞台は柚子胡椒風味チーズケーキで有名なウインストンパレスホテル。豪華ホテル内を縦横無尽に上を下への大騒動で最高に運の悪い七尾の運命は？本当の悪は誰なのか？ココさん真莉亜、紙野結花たちは無事なのか。テンポ良くスピード感があり読んでいると置いて行かれるような錯覚になった

主人公の茶畑哲郎が登場するシーンからはハードボイルド探偵が活躍する作品だとアタリを付けたがそれだけではない。転生が主題ではあるが転生物でもない。哲学的要素もある。丹野美智夫の蛮行シーンのたびに天眼院浄明が言った「人が人に対してふるう暴力や残虐行為は宇宙で最悪の愚行です」のセリフが茶畑を悩ませる。『我思う故に我あり』の説明が『思考している自分以外の存在はすべて幻影』というのが的を射ており納得した。世界全人類の思考が順々に茶畑に流れ込んでくるのかと想像すると無限ループに陥る感じがするのだがこれが解脱なのか？

元ＮＨＫアナウンサー和田信賢の伝記的小説。昭和27年日本が戦後初参加となるヘルシンキでのオリンピックを中継するために飛行機を乗り継ぎ乗り継ぎはるばるフィンランドまで行ったものの体調を崩して療養を余儀無く取ることになってしまう。当時はラジオ放送だったがテレビ放送がそろそろ始まろうかという過渡期でありこれからの身の振り方に戸惑っている頃だったのではないか？和田にとってオリンピック中継をすることは悲願であり命を懸ける価値のあるものだっただろうがこんな結末を迎えることになるとは予想していなかった。無念だったろうな