ネタバレ連続殺人犯に間違われて警官から追いかけられた挙句に事故死した少年。さらに時を隔てて発生した殺人事件。一見無関係そうな二つの事件がアクロバティックに結びつく。そうくるか！と驚き。話題になるだけあって見事な作品。いづみが勘違いのせいで狂気に陥っていく様は何とも辛く、やるせないとしか言えない。終盤の大樹のセリフに涙しそうになる。それにしてもラストのラストにもう一つのサプライズが。これは若干蛇足だったような。賛否別れそう。三ツ矢の抱える謎もいつか解決するのだろうか？

ネタバレ連続殺人犯に間違われて警官から追いかけられた挙句に事故死した少年。さらに時を隔てて発生した殺人事件。一見無関係そうな二つの事件がアクロバティックに結びつく。そうくるか！と驚き。話題になるだけあって見事な作品。いづみが勘違いのせいで狂気に陥っていく様は何とも辛く、やるせないとしか言えない。終盤の大樹のセリフに涙しそうになる。それにしてもラストのラストにもう一つのサプライズが。これは若干蛇足だったような。賛否別れそう。三ツ矢の抱える謎もいつか解決するのだろうか？

ネタバレとにかく熱い。火災に立ち向かう物語なので災害現場が熱いのは当然ながら、登場人物がみな熱い。今までと異なり犯人がいる設定なのも変化があって楽しめた。犯行動機に多少の無理矢理感はあったが、このシリーズは火災と戦う人々を主軸にしているので問題ない。そしてシリーズ化に伴うマンネリを防ぐ意味でも溝川副士長のようなキャラがいたのは良かったと思う。地下街の地図が初めにあったのも現場が想像しやすくて良かった。その分リアリティがあって終盤は息苦しいほどの展開。シリーズ最高傑作か？

ネタバレ期待以上にレベルの高い作品だと感じた。映画ありきという内容ではないと思う。マッチングアプリで出会い結婚した男女が次々と殺害される。ふとしたはずみでそのアプリに登録した主人公もその事件の渦中へと引き込まれていく。二転三転という言葉を真正面から体現する内容で、最後まで飽きさせない作りはなかなか。ただ基本二者択一なので、予想の斜め上から真相が明かされるという、キレのあるどんでん返しではなかったかなと。まぁ、そこはミステリではなくてホラーということで。何にせよスリリングで楽しめるエンタメであることは間違いない。

ネタバレ陰謀要素は無かったが、それ以外の柴田先生らしい要素は全て含まれた7つの物語からなる短編集。柴田作品が好きな読者は満足できるのではないだろうか？全てに動物が絡むので有賀シリーズが頭に浮かぶが、有賀自身は登場しない。どれもテイストが異なっていて、質も一定以上で無くてもいいと感じる様な話は無かった。個人的には一話目「白い猫」とラストの「魔霧」は印象的で理想的な並びをしている。「人間狩り」は妙に品がないが、登場する生き物を考えるとそれも当然か？悍ましかった。入手困難な作品だがおすすめ。

ネタバレなんだか新しいタイプの小説に出会った気がする。他に無い読後感が面白い。人間そのものが最大のミステリーとでもいう様な作品。派手さは無いがとても斬新。通常のミステリーが真犯人、もしくは犯罪の起きる背景に焦点を当てているとしたら、今作は全く違う部分に焦点を当てている。イヤミスとも少し違うか？異なる土俵で勝負しているといった印象。「さかなの子」は特にその作風を強く象徴していると感じた。評価のより高い「鬼の話」が楽しみになった。