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2024年4月の読書メーターまとめ

佐藤一臣
読んだ本
5
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904ページ
感想・レビュー
5
ナイス
52ナイス

2024年4月に読んだ本
5

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

佐藤一臣
日本円のような法定通貨ではなく、小学生の沼倉が独自に発行した通貨で、小さな市場が形成されていく。富を持つ者から富を持たない者への分配機能を持つこの通貨は、必要な人に必要なモノを届けることが可能になっていく。スペインやブラジルなどで発行されている地域通貨や社会的連帯経済のスモールバージョン、いや、根幹を見たらスモールとは言えない素晴らしいスキームだろう。法定通貨はデタラメ幻想で、それに踊らされる私たちは、今こそ新たなデタラメ通貨を生み出すときにきている。大正時代に谷崎潤一郎は新自由主義を見切っていたのかも
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
5

佐藤一臣
日本円のような法定通貨ではなく、小学生の沼倉が独自に発行した通貨で、小さな市場が形成されていく。富を持つ者から富を持たない者への分配機能を持つこの通貨は、必要な人に必要なモノを届けることが可能になっていく。スペインやブラジルなどで発行されている地域通貨や社会的連帯経済のスモールバージョン、いや、根幹を見たらスモールとは言えない素晴らしいスキームだろう。法定通貨はデタラメ幻想で、それに踊らされる私たちは、今こそ新たなデタラメ通貨を生み出すときにきている。大正時代に谷崎潤一郎は新自由主義を見切っていたのかも
が「ナイス!」と言っています。
佐藤一臣
共産主義でもなく資本主義でもない新しい経済の在り方としての『社会的連帯経済』は、いかに地域内にお金を留保させるかが課題であるようだ。日本でも地域通貨ブームがあったようだが、廃れてしまった。理由について書かれていたが、イマイチ納得感がない。たぶん、新自由主義に日本人は毒されているんだろう。ラテン系の国々はやけに貧窮したので、グローバル経済に影響されない経済圏を模索するという意識がつよいのだと思う。今のうちに日本でも社会的連帯経済を進めていかないと、日本人は緩やかな経済的な死を迎えるような気がする
が「ナイス!」と言っています。
佐藤一臣
デジタル技術を駆使した狩猟採集社会を目指すのには同意だ。だが、意図的にそれを選ばない限り実現しないというのも同意だ。社会的連帯経済が近い思想だろう。エネルギーと食糧が無料になるかがカギだそうだ。地下資源の削り取り、特に石油の採掘コストが限界にくるらしい。テトラッド分析は面白い。この分析によって、新しい狩猟採集社会を予言している。結果として、賃金労働は自己実現労働へと変化する。著者はベーシックインカムを否定しているが、自由貨幣としてのデジタル通貨が生まれつつあるので、過渡期におけるBIが来ると私は思うけどね
が「ナイス!」と言っています。
佐藤一臣
第二章まではBIの概念の説明で難しい。第三章から俄然興味が出た。P116~140までは財源化の話で、再読しないと詳細をつかむのは難しい。それ以降は、BIへの反論の一つ一つについて著者なりの回答を詳しく述べている(証拠文献付きで)。特にP165以降で、個人にお金を支給するバラマキ政策は今の偏った補助金制度に比べると遥かにましであると述べていて、イメージ的な説得力はある。ただ、ここも詳細に読み込んでみないと本当にそうかどうかはわからない。BI導入を現実的に語るのに試金石になる著作で、再読し熟考する価値あり
が「ナイス!」と言っています。
佐藤一臣
数多くの他者から選び取った言葉こそが主体であり、その言葉を反芻して初めて自分がわかる、というのに身震いした。まさにそう。成果主義は予防を成果と捉えない、というのに激しく同意。おむつをした赤ちゃんといかにコミュニケーションを取ることができるかで、その子の性格が作られる、は唸らせてくれた。さすがに内田さんは鋭い。が、あとは本書で何を言っているのかほとんどわからなかった。構造主義ということで、その真髄についての話が展開されていくと期待していたが、いったい構造主義とは何なのかは読んでもよくわからない
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/06/08(3252日経過)
記録初日
2015/06/08(3252日経過)
読んだ本
651冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
164278ページ(1日平均50ページ)
感想・レビュー
651件(投稿率100.0%)
本棚
26棚
性別
血液型
A型
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
http://ameblo.jp/singakukannisisugamo/
自己紹介

・東京都の北区で夢北進学館という学習塾をやっています
⇒2019年2月末で教室を閉鎖。
3月より、Wisdom Life Agencyという屋号で、夫婦でUnit活動を展開中

・2021年10月より、縄文オンライン読書会開催
(課題図書『縄文世界の一万年』)
・2021年11月より、自分史オンライン読書会開催(全11回で終了)
(課題図書『自分史の書き方』)
・2021年12月より、ベーシックインカムオンライン読書会開催(全16回で終了)
(課題図書『ベーシックインカム入門』)
→2023年4月より、ベーシックインカム分科会と改称して続行中
・2022年3月より、宇宙論オンライン読書会開催
(課題図書『僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない』)
・2022年6月より、「生命進化の旅」オンライン読書会開催
(課題図書『敗者の生命史38億年』)
・2022年10月より、ハンナ・アレント解釈オンライン読書会開催
(課題図書『今こそアーレントを読み直す』)
・2022年11月より、予防医学オンライン読書会開催
(課題図書『最新研究が示す 病気にならない新常識』)
・2023年6月より、マクロ経済入門読書会開催予定
(課題図書『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門マクロ編』)



2015年の5月から毎月最終日曜日に読書会を開催し始めました。

2016年の5月からは毎月第2土曜日に課題図書型、第4土曜日に紹介図書型開催と変更しています。

大人と子どもの世代間交流を趣旨として、中学生から大人まで幅広く参加を募っております。

【当読書会3つの特徴】⇒読書会も停止中です

●じっくりと長く本の内容について話し合える
●独書では得られない異なる角度からの切り口を知る
●子どもと交流することで、斬新な発想に出会える



【過去に扱った課題図書一覧】

■野菊の墓
■恩讐の彼方に
■山月記
■西の魔女が死んだ
■まほろ駅前多田便利軒
■火花
■楢山節考
■一房の葡萄
■桜の森の満開の下
■夏の庭
■蹴りたい背中
■裸の王様
■雨月物語「菊花の約」
■いのちの初夜
■グスコーブドリの伝記
■フィンランド 豊かさのメソッド
■かもめのジョナサン
■フランダースの犬
■君の膵臓をたべたい
■雪女
■トカトントン
■鴨川銭取橋(『新撰組血風録』内収録)
■羊と鋼の森
■魔女のパン
■犬の散歩(『風に舞いあがるビニールシート』内収録)
■23分間の奇跡
■人間椅子
■黒い手帳
■羅生門
■高瀬舟
■山椒魚
■檸檬
■金剛般若経
■或る「小倉日記」伝
■放課後の時間割
■第三話 与三吉(『熊撃ち』内収録)
■無刀取り(『勝負』内収録)
■幸福の彼方
■刺青
◾️靴の話
◾️猫町

この読書メーターというシステムは素晴らしいと思いました。
1年以上お世話になってようやくその良さに気づきました。
私は、自分が読んでいる本を半分ほど読んだ後に、みなさんが書いた感想を3ページ分ほど読みます。
そうすると、自分が感じたものと同じ考えに行き当たり、自分が感じたものと異なる考えに行き当たり、自分が全く気づかなかった考えに行き当たります。
その後、半分を読み進めていくと深く本を読むことができます。

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