このシリーズはハズレ無し、ロクデナシだらけでもそう感じさせない作風はさすがです。まあ長官と秘書は最悪だが。登場人物は結構多めだがこのコードネームは一瞬で覚える（笑）モウフにフトン、コーラにソーダ、このセンスは凄い。ページ数が少ないのが勿体ないと感じてしまう。これだけ人が死んでも読後感が良いのはセンスなんですね～

表紙が違う初版本を図書館で見つけハイスミス初読、表紙がコミカルなので軽い物語と思いきや動物主人公の人間に対する復讐劇、サイコ・・まとめて読むには気が進まず５日掛かった。ネズミの物語はタイトル負け、一番弱いものを的に！全体通して楽しい読書とは言えなかったが巻末の対談にて著者の雰囲気は感じられた。

短編５作品、いずれも旅先、第六の力は赴任先の出来事を描いている。日常を不条理に歪める出来事に振り回される。怖いというより寒い短篇集、先は見えていながら「ボーダーライン」が好み。「第六の力」は根本が分かり辛いので苦手（笑）それにしても５人の主人公、ちょっと嫌な奴（笑）

「著者の最高傑作」と裏表紙にあるが全体的に悠長に感じた。そもそも生霊が物議をかもし・・しかしホラーではないので誰かが成りすましている、それは誰か？にしか興味が沸かないので長編よりむしろ短編の方が良かったと思う。犯人の意外性はあったが最後はうやむや・・

夏目漱石も芥川龍之介も読んだ事がなくても大丈夫。昭和初期のレトロ感あふれるホラー、怪談ではなく怪異。背広の取り違いから物語が始まる。如何にもな教授と教え子、カフェの女給（コーヒーが不味く料理が上手い）過去の教え子達も絡んで・・怖いというより薄気味悪い連作短編。偏屈教授と平凡学生が良いコンビ、スッキリとひとまず幕引き。

星さん私生活で何かあったのかなあと思う位後味の悪い作品が目立つ。ブラックユーモアとは違う気がする。

相変わらずド派手な展開、自室での攻防は、これで死人が出ないのは不思議な位。八神も凄いが里見も人間離れ。リアル感はないが劇画的警察小説も面白い。川上とも関係修復？富永も目立たずとも好い仕事してます。シリーズ通して一区切りかな。新たな強敵を期待。

初読みシリーズ、SF警察小説は珍しい。昔の海外小説なら読んだ記憶が。読み始めはアニメ的に感じたが読み進めると、まあよくある警察内部の縄張り争い、かなり異端な部署だけにややこしい。人物紹介、相関図含めて分かり易い文体で読み易い。「現実はもっと醜い」には眩暈。これからこのシリーズを読み進めるなら巻末の特別企画はスルーしましょう。

コンビ物ながらあまりコンビネーションが感じられない２人組、まだ２巻目だからかな？二人の立場は分かっているので的は怪しげな貿易会社か芸能プロダクションかと思いきや・・今時のリストラは酷い。これではやっとれん、難しい時代に時の流れを感じる。グルメを謳っている小説だけに時期外れとはいえ美味そう。鮑丼、食べてみたい。裏切りと意外を絡めつつサクッと読めます。

このシリーズはハズレ無し、ロクデナシだらけでもそう感じさせない作風はさすがです。まあ長官と秘書は最悪だが。登場人物は結構多めだがこのコードネームは一瞬で覚える（笑）モウフにフトン、コーラにソーダ、このセンスは凄い。ページ数が少ないのが勿体ないと感じてしまう。これだけ人が死んでも読後感が良いのはセンスなんですね～