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2024年4月の読書メーターまとめ

フランソワーズ
読んだ本
13
読んだページ
3747ページ
感想・レビュー
13
ナイス
427ナイス

2024年4月に読んだ本
13

2024年4月のお気に入り登録
2

  • かたかな
  • かもめ通信

2024年4月のお気に入られ登録
2

  • かたかな
  • かもめ通信

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

フランソワーズ
▲大事だと信じたものを掴もうとすれば、何かが落ちてゆく_。家族葬専門の葬儀屋「芥子実庵」を舞台に、葬儀をきっかけにして露呈する人間関係の群像劇。▲登場人物はみな、あの時勇気を出しておけば...と過去の自分に対して悔いていて、そのために苦しみ悩む現在を抱えている。それでも、人の死を契機に、遅ればせながらも大切な一歩を踏み出す。そんな人たちの苦悩や決断の時を、さまざまな背景を織り交ぜて描いている。▲その背景とは性別による強要であったり、旧態依然の価値観であったり。それにいじめ問題も。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

フランソワーズ

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2024年4月の感想・レビュー一覧
13

フランソワーズ
男女格差が少なかった古代日本というのは初めて聞きました(古代は疎いので)。で、巴御前や板額御前あたり、実際に戦さ場で戦った女武者のところは面白かったが(伝承ではあっても)、次第にただの女傑列伝に焦点がぼやけてしまったのが残念(ただ幕末の女剣士中澤琴は、こんな人、いたんだって、すごく興味を覚えました)。
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フランソワーズ
「抹茶は、鎌倉時代に臨済宗の開祖栄西が中国の宋から持ち帰り、以後、禅とともに日本に広がった」云々。この通説をわたしもそのまま信じていました。そしてそれはわが国の喫茶文化の多くがいわゆる”イメージ”で形作られ、今日に伝わっていることを痛感しました。「茶の湯」文化だけでなく、茶そのものや栽培、生産地から、中世の儀礼や風俗など、あらゆる方面で修正をしようという著者の意気がひしひしと伝わってきました。研究の蓄積が乏しいことにより、この本がどうしても”入り口”までにしかならざるを得なかった歯痒さも感じられました。
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フランソワーズ
二代権門をつなぐ苦労は並々じゃないでしょう。 (『家司と呼ばれた人々』の方が面白かった)
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フランソワーズ
武家であれば当主は勿論、家臣の力が御家の浮沈に関わることが多く、当然興味深い人物が無数にいる。公家もまたそうでありながらも、歴史一般書ではほとんど取り上げられなかった「家司」。中世から近世まで、形を変えながらも公家のイエを支えた彼らの足跡はそのまま日本史の”現場”の一つであり、予想以上に面白かった。人物で言えば、山科家家司大沢久守は家政全般のみならず、山科家の家業を補佐したり、軍事や「たて花」という文化の面でも活躍した。その八面六臂ぶりは、久守でぜひ一冊にしてほしいほどです。
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フランソワーズ
朝廷内で平氏が源氏に大きく水を開けられた理由。臣籍降下しても天皇のミウチとしては縁が薄かったというのは、とても納得が行きました。一方で平清盛や平将門といった傑出した、栄枯盛衰の象徴や偉大なる敗者として歴史に名を刻んだ存在のみが一人歩きして、さも一睡の夢として滅んでしまったような一般人の認識とは別に、いやどっこい平氏は連綿と続いているということを概説していました。
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フランソワーズ
王権、藤原氏の時代、院政全盛期、そして武士の世といった具合に時勢に合わせて姿を変えた。自らが権力の頂点に立ったり、権力者を利用したり、また利用されたりしながらも、明治維新まで存続した摂関家。タイトルの通り「摂関家の中世」の通史でありながらも、いつの世にも権力の中枢にいたことから、”摂関家からうかがえる中世”が浮き彫りにされていて、とても興味深かった。
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フランソワーズ
本来は天皇こそがトップ。でもその上に立つ例外的な存在として君臨した上皇。白河院の最高潮として、以後中世・近世まで連綿と続く特異な政治形態。その内実と変遷を辿る。
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フランソワーズ
「古代・中世は債務と返済によってモノが流通・交流し合う貸付取引の世界」でもあったことに驚き。さらには近代・現代とは異なり、債務者に手厚い社会であった。利子が元本を上回ることがなかったり、質は債権者に流れることがなかったなど、今日とはずいぶん違っている。それは背景に、不作・天候不良・戦争などによる自己救済の社会であったことにも起因している。
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フランソワーズ
▲大事だと信じたものを掴もうとすれば、何かが落ちてゆく_。家族葬専門の葬儀屋「芥子実庵」を舞台に、葬儀をきっかけにして露呈する人間関係の群像劇。▲登場人物はみな、あの時勇気を出しておけば...と過去の自分に対して悔いていて、そのために苦しみ悩む現在を抱えている。それでも、人の死を契機に、遅ればせながらも大切な一歩を踏み出す。そんな人たちの苦悩や決断の時を、さまざまな背景を織り交ぜて描いている。▲その背景とは性別による強要であったり、旧態依然の価値観であったり。それにいじめ問題も。
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フランソワーズ
「修百世可同舟」(誰かと同じ舟で川を渡るためには、三百年祈らなくてはならない)。人と人の関係のままならなささ(表題作は父と娘)、その末の悲哀であったり、もしくは達観であったりを温かい眼差しで描いた十の短編。一言では言い表せない読後感、でもいつまでも胸に留めておきたい珠玉の短編ばかり。
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フランソワーズ
▲湖に半分だけ沈んだ鐘楼、その美しい風景の下に沈んでいたのは、かつてその地で生きてきた人々の歴史。▲クロム村を侵すイタリアファシズムの南風。それに耐え忍ぶ村人たちの苦闘が終わらないうちに、今度はドイツナチズムの北風が襲ってくる。村を去る者、残る者。主人公のトリーナと夫エーリヒを含む”とどまった人々”は政治に翻弄される。さらに戦争が終わったと思ったら、ダム建設で村が水没の危機に見舞われる。▲挫けそうになりながらも、諦めないトリーナのひたむきさ。そして彼女の言葉が切なくも静かな感動を誘いました。
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フランソワーズ
▲連綿と灯台を守ってきたピューと、その元で孤児になったシルバーがさまざまな物語を語って聞かせる。▲度々時空を変えつつ、『種の起源』や『ジキルとハイド』、『トリスタンとイゾルデ』が世に出た時代を一つの分岐点とし、世界はどう変わったか、人々は何を得て何を失ったかを自由な文体で描いている。
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フランソワーズ
ハンセン病者を隔離する韓国の小鹿島を舞台にした、支配する者と支配される者との物語。古今東西を分たずに共通する双方の理論が主要のテーマではあるが、ハンセン病を介して「差別」「被差別」双方の問題が人類の宿痾のごとく描かれている。→
フランソワーズ
2024/04/06 17:47

→ちなみにこの本の存在を知ったのは、『詩と散策』(ハン・ジョンウォン、書肆侃侃房)です。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/07/08(3241日経過)
記録初日
2015/01/25(3405日経過)
読んだ本
993冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
273359ページ(1日平均80ページ)
感想・レビュー
368件(投稿率37.1%)
本棚
2棚
自己紹介

国内外の小説と、歴史一般書の二本立てです(^o^)v

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