母を亡くし継母とうまくいかずに引きこもってしまった聡里は、祖母に引き取られて救われ、獣医師の道を目指し北海道の大学へ入学する。人とのコミュニケーションが苦手だった聡里が、共に獣医学を学ぶ仲間や動物たちとの関わりの中で成長していく様子が丁寧に描かれている感動作。継母や実父とはうまくいかなかったけれど、聡里を支えてくれる人がたくさんいてよかった。こういう本がたくさん読まれるといい。

洋服、本、ガンプラ、非常食、浮気相手とのものなど、なかなか捨てられない人たちと捨ててほしい人たちのお話。捨てることが、人間関係を見直すことやこれからの人生につながっていくのですね。私は観葉植物が増える一方です。

母を亡くし継母とうまくいかずに引きこもってしまった聡里は、祖母に引き取られて救われ、獣医師の道を目指し北海道の大学へ入学する。人とのコミュニケーションが苦手だった聡里が、共に獣医学を学ぶ仲間や動物たちとの関わりの中で成長していく様子が丁寧に描かれている感動作。継母や実父とはうまくいかなかったけれど、聡里を支えてくれる人がたくさんいてよかった。こういう本がたくさん読まれるといい。

ミシンを踏んで、ずっと暮らしていけたら、離婚には至らなかったのだろうけれど、時代は変わっていく。家族のかたちも変わっていく。

苦手な分野の本も読もうと手に取る。案の定、一読しただけでは理解できないことが多かった。ちょっとずつでも勉強していかないと、変化についていけくなりそうで焦る。

チェスに魅せられた者たちの熱い物語。チェスと言えば、デスノートの「チェックメイトです」という台詞が思い浮かぶくらいで、何にも知識がないが、その辺りは読み飛ばしても展開が早く読みやすいので、エンタメ作品として楽しめた。ポプラ社小説新人賞受賞作品。

作中の小説家🟰小川氏なのでしょうか？恋愛や友人や仕事の関係者との関わりから自分とは何かを考え続ける主人公の小説家。思考の深さに脱帽。けれど、カードが不正使用されて振り回されるエピソードでは、不謹慎ながらクスッと笑ってしまいました。本屋大賞ノミネート作品としては異色。

6編の短編集。まず、このインパクトのある表紙がいいですね。菊の花なんだろうけど、羊にも見えるのはわたしだけでしょうか。タイトルは、罪のパンデミックということで合ってますか？好みは、失業した男が近所に住む裕福そうな老人に取り入ろうとする「特別編縁故者」でした。優しさや希望が感じられました。

前作「名探偵のままでいて」より先にこちらを読むことになってしまった。このミス大賞はクセ強めな作品が選ばれる印象を勝手にもっていたけれど、前作を読んでいなくても設定がわかりやすく読みやすい。楽しめた。

大学の非常勤講師をしている古事記の研究者瀬川が、契約を更新できないことを言い渡されるところから話は始まる。同じく研究者であった栗山の会社でレンタルフレンドのバイトをするうちに、いろいろな境遇の人と出会い、自分の進むべき道を見出す。「青春をクビになって」というタイトルから、瀬川が選択する道は見当がついたが、必要とされている職場を選んだ瀬川を応援したい。栗山に頼って飲食するのは、いくらなんでも甘え過ぎというもの。小柳は引き際を間違えてしまったんだな。