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2024年4月の読書メーターまとめ

borisbear
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2024年4月に読んだ本
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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

borisbear
クリプキがクワイン全体論の「論理法則の原理的改訂可能性」を批判したというのはこの本で初めて知った。この辺りの著者の整理はとても良く分かるし納得できる。論理法則、特に前提から結論を導く「推論規則」は、規則の適用の仕方についての規則なので、同じ「規則」でも通常の規則とは別格扱いになるのは当然だと思う。交通規則と違って、推論規則に従わない人は、多分規則違反とさえ言ってもらえない。推論とは別のことをしていると言われても仕方がない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
3

borisbear
クリプキがクワイン全体論の「論理法則の原理的改訂可能性」を批判したというのはこの本で初めて知った。この辺りの著者の整理はとても良く分かるし納得できる。論理法則、特に前提から結論を導く「推論規則」は、規則の適用の仕方についての規則なので、同じ「規則」でも通常の規則とは別格扱いになるのは当然だと思う。交通規則と違って、推論規則に従わない人は、多分規則違反とさえ言ってもらえない。推論とは別のことをしていると言われても仕方がない。
が「ナイス!」と言っています。
borisbear
この本によると、数学史で古代ギリシャだけが証明という形式を生み出した理由(の一つ)は、ゼノンのような哲学者の言いがかりを真剣に受け止めて、それらから数学を守るためだったらしい。これってバークリのような経験論原理主義の哲学者による微分批判が解析学強化の動機付けになったみたいな話か。変な哲学者もたまには結果的に役に立つ。というか無理数発見のような知的飛躍には不可欠だったようである。
borisbear
2024/04/04 18:50

この著者の以前の数学史の本と比べるとスタイルが教科書風になっているが、内容は相変わらず面白い。

borisbear
もしも講義5の「意味の使用説」が正しければ、講義2の表題「意味はどこにあるのか」のような問題表現自体があまり良くない、ということになるのでは?実際その通りだと思う。例えば「言語の理解とは意味の理解である」(言語哲学大全Ⅰ)などと余計な言い換えをせず、素直に「言語の理解とはどういうことか」と問えばいいのに、「意味とは何か」「意味はどこにあるのか」のような問題表現に誘導されるのが拙いのではないか。というのが著者の考えなら、自分も同感である。ちなみに個人の感想だが講義5,6あたりは絶望的に難しい。
borisbear
2024/04/13 11:01

クワイン的全体論に依拠する「論理の原理的改訂可能性」も分からない。論理について「知識の中心部にあるが特権的でない」などというが、論理はそもそも知識なのか?強いて言えば論理は(分析的必然的かどうか以前に)知識や真理ではなく、それらの概念を成り立たせる前提、あるいは構成要素的なものだと思う。論理あっての真理なのだから。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/09/19(3174日経過)
記録初日
2015/09/19(3174日経過)
読んだ本
61冊(1日平均0.02冊)
読んだページ
22849ページ(1日平均7ページ)
感想・レビュー
61件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
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