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2024年4月の読書メーターまとめ

みどり
読んだ本
8
読んだページ
2642ページ
感想・レビュー
8
ナイス
175ナイス

2024年4月に読んだ本
8

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みどり
ネタバレ夏目漱石、読み返してみようかな。昔はあまりピンと来なかったけれど、今ならまた違う読み方できるのではないかと思った。こういったきっかけをくれるからビブリアシリーズ読み続けてるのかもしれない。扉子が高校生らしい戸惑い方や感受性を持っていてなんとなく安心した。智恵子、栞子、扉子と外見がそっくりで夫の血の存在感薄めやなと思ってたけれど、ちゃんと五浦くんの真っ直ぐで優しい心根の血も入ってるみたいで嬉しいなと思った。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
8

みどり
ネタバレ文量もそうだけれど、これはあまりにハードな読書だった。読んだ後の読了感もまたボディーブローのように効いてくる。人間は、唐突で理不尽で圧倒的な暴力に遭った時、うまく怒ることもできないのかなと思った。著作の中で唯一読んでなかったんじゃないか?続編を引き続き読むけど、これは労働してたら読めないなと思った。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ夏目漱石、読み返してみようかな。昔はあまりピンと来なかったけれど、今ならまた違う読み方できるのではないかと思った。こういったきっかけをくれるからビブリアシリーズ読み続けてるのかもしれない。扉子が高校生らしい戸惑い方や感受性を持っていてなんとなく安心した。智恵子、栞子、扉子と外見がそっくりで夫の血の存在感薄めやなと思ってたけれど、ちゃんと五浦くんの真っ直ぐで優しい心根の血も入ってるみたいで嬉しいなと思った。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ川上未映子さんと村上春樹さんの対談を読んで「文体しか批評書くところないでしょう。いい意味でだけどさ」(意訳)みたいなかんじで村上春樹さんに言われていた作品ので読み返したくなった。川上未映子さんの本を初めて読んだのはこの作品が一番最初だったと思う。2010年初版発行ということは、自分が15歳かと思うとおそらく緑子寄りの視点だったんだろうな。もうこのヒリヒリした緑子の手記を見て、瑞々しい共感はしなくはなった。いまは主人公寄りの視点になってるから、読み返すのって面白いなあとつくづく思う。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ面白かった!たまに、女の人で「村上春樹大っ嫌い!」という人がいて、なんでだろと思っていたけれどその人には聞けなかったから、川上さんがその部分に踏み込んでくれているのは本当に良かったな。巫女的な、何かを越えるための案内人として、女性が主人公として導いたり、実際的に手を下すのが女性(青豆ないしクミコ)で、精神的な世界で戦うのが主人公(天吾や岡田亨)になっているから「そこはまた女性に背負わせるんだ」みたいなことになっていたんだな。自分と近いから主人公が男性になる場合が多いし、ここは男女考えていなかったとのこと。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレテーマが重くて全然読み進められなかった。夫婦3組とも、夫が機能してなくて、発行年見たら2011年で、10年以上前はこんなしんどい中、働く女性が子供育ててたんだなと思い恐怖した。自分がぎりぎりの精神状況下、夫は「育児はお前に任せたよね?」というスタンスで、たまに育児に関して強めに意見言われるの、きっついなあと思った。3人ともそれぞれ前に進んでいたのは救いがあってよかった。夫婦でコミニケーションを取りながらそれぞれ折り合いをつけていくことがなにより大事なのだろうな。それがなにより難しいんだけど。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレすごい。今までゴミ屋敷が出てくる物語はあったかもしれないけれど、ゴミ屋敷に住んでいる人の置かれている場所や心情を、こんなに無駄なく淡々と書いた物語があっただろうか。アニミズムにも通ずるけれど、行き場のないものたち(人たち)を匿って大事にしているだけなんだな。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ川上未映子さんのインタビューを読んでいて、ちょうど出てきた独立器官が聞きたくて運転中聞いていた。ひどい失恋をした医者が何も喉を通らなくなり栄養失調で亡くなる話だけれど、なんとなく村上さんが描く作品の中で、不安定な人や自ら命を終わらせる人は出てくるけれど、死因?死に至らしめる原因になる事柄が明確に説明される話って珍しいなあと思った。
が「ナイス!」と言っています。
みどり
ネタバレ主人公みたいに、自分と兄弟を守るために親を殺めてしまった子の刑より、子供を虐待で死なせてしまった親に下される刑のほうが軽いことがニュースなんかで見るとよくあるみたいで、はらわたが煮えくりかえりそうになる。主人公がしたことは殺人未遂で肯定されるべきことではないけれど、周りの大人が子供を助けられない限りその時その子の選択肢はなかったのだろう。少なからず十字架を背負って生きなければならないと思うと、私だったら両親のことずっと憎むだろうと思う。2人が強く前に進んでいることは美しいなと思う。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/10/03(3135日経過)
記録初日
2015/10/01(3137日経過)
読んだ本
1560冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
398361ページ(1日平均126ページ)
感想・レビュー
1280件(投稿率82.1%)
本棚
23棚
性別
年齢
29歳
血液型
B型
職業
技術系
自己紹介

パラパラとめくって、興味が湧いた本を手当たり次第読んでます。時期によってジャンルが大いに異なります。
以下、敬称略。
尾崎翠は特別に好きです。
幼少期はたこやきマントマン、小学生のときは怪談レストラン、中学生のときは村上春樹と吉本ばなな、高校生のときは綿矢りさ、大学生は尾崎翠と柚木麻子を主に読んできました。社会人になってからは津村記久子の労働の描写と、山崎ナオコーラのジェンダーの考え方が気になっています。

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