妻の積読を初読み。「他者」の目によらず自分の内面の声（「愛」と言ってよいか？）に従って生きることの大切さは理解できたが、終盤のピラールの支離滅裂ぶりと、ふわっとしたハッピーエンドについていけず。この消化不良は、奇跡を行う力を授けられるほどに神に奉仕する愛（ルルドのベルナデットはじめ聖女たちも生前は「不幸」だった）と、市井の男女の愛の断絶（両者がなぜ両立しないのか理解できず）、カトリックにおけるマリア信仰の意味（女性性の強調がなぜ異端につながるか）について私が全く無知だからだろう。山川夫妻の翻訳は好きです。

妻の積読を初読み。「他者」の目によらず自分の内面の声（「愛」と言ってよいか？）に従って生きることの大切さは理解できたが、終盤のピラールの支離滅裂ぶりと、ふわっとしたハッピーエンドについていけず。この消化不良は、奇跡を行う力を授けられるほどに神に奉仕する愛（ルルドのベルナデットはじめ聖女たちも生前は「不幸」だった）と、市井の男女の愛の断絶（両者がなぜ両立しないのか理解できず）、カトリックにおけるマリア信仰の意味（女性性の強調がなぜ異端につながるか）について私が全く無知だからだろう。山川夫妻の翻訳は好きです。