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2024年4月の読書メーターまとめ

さな
読んだ本
20
読んだページ
8368ページ
感想・レビュー
20
ナイス
220ナイス

2024年4月に読んだ本
20

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さな
澤村さんのホラーということである種の安心感をもって読める。期待通りのミステリーとホラーの融合。「すみせご」は正直すぐにオチが分かってしまった。この怪異よりも関係者である人間が不快な感じが不穏すぎて。「火曜夕方の客」有名な怪談を澤村さんが大胆にアレンジしたという印象。でもこちらはもっと切なくて悲しい。カレーを一口だけ味わってテイクアウトした理由があまりにもきつすぎる。「とこよだけ」これもはや長編でやってもよかったでしょ、と思うレベル。最初から張られた伏線はもちろん、描写もめちゃくちゃ怖かった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
20

さな
実はほとんど刀城言耶シリーズ読んだことないので新鮮な気持ちで読めた。終盤の怒涛の解決シーンはあまりにも大胆かつ信じられないトリックで逆に笑ってしまった。現実的に考えたら絶対に無理があるけど。文章の不穏さとかホラーの描写とかはもちろん不気味だったけど、丁寧に伏線を張ってるのがよく分かる。最後の最後まで気が抜けないところも含めて面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
さな
厚い本なのにスラスラ読めて、ストーリーも読ませる力があるのは分かる。でも登場人物に全然共感できないというか、なんだか読んでいて不安になるシーンだらけだった。いわゆるパラレルワールドとタイムスリップを合体させたような小説。少しずつ“ずれ”のある世界の違和感とか、主人公の行動によって変えられていく展開とかは面白い。でも終盤はなんだか哲学的になって、クラクラした。
が「ナイス!」と言っています。
さな
随分昔の西澤さんの作品。最初の登場人物一覧でイヤな予感はしていたけど、人間関係に関してはそんなに詰まることなくスムーズに読めた。いや、それでもかなりごちゃごちゃしてはいるが。なんといっても山吹みはるの特殊能力が面白すぎる。会話するだけで勝手に謎を掘り起こして解決してしまう。しかも本人にその自覚がない、なんて面白すぎる。鳩とケーキの謎だけはちょっと肩すかしを食らったような感じだけど、全体的に謎めいていて好き。短編集じゃないのにどんどん謎が湧いてきてすぐに解決するのでスラスラ読めた。
が「ナイス!」と言っています。
さな
ミステリー編とは違ってあまり好みの話がなくて残念。読みづらさもあって、古典の短編を楽しむ感覚で読んだ。オチがありそうでなかったり、クスリと笑ってしまうトリックがあったりと豊か。ミステリーっぽく謎解きもある大蛇の話が一番怖くてゾッとした。マリー・セレスト号の話は、最初はゾクゾクするような不気味な雰囲気だったけど、あまり楽しめず残念。
が「ナイス!」と言っています。
さな
孤島の屋敷、殺人ゲーム、集められた探偵達、ホログラムと好きな要素を詰め込みました、という感じのミステリー。ライトながらしっかりとした構成で、キャラも面白い。トリックそのものは無理矢理な感じもするけど、クライマックスの爽快感さえ感じる解決シーンは前巻を越える名シーンだった。探偵達がそれぞれいろいろなものを抱えながら自分の信念を持っているところが好き。メインヒロインの影が薄かったのが残念。
が「ナイス!」と言っています。
さな
葉村晶シリーズ外の作品は久しぶりに読む。真琴さんが、もはや葉村さんかよとツッコミ入れるレベルの不運で笑った。コミカルなシーンも多いけど、中身はブラックできついミステリ。犯人と真相が分かってから読み直すと、最初から丁寧に細かく伏線が張ってあるのが分かる。終盤のどんでん返しも見事。オマケとして紅子さんのロマンス小説講座もあって嬉しい。作者さんの本好きが伝わってきた。
が「ナイス!」と言っています。
さな
美麗なイラストとあらすじが気になって購入。ライトノベルで本格ミステリしよう!という熱意は伝わってくる。少々バタバタしている感じはあるけど、「時間逆行」と「不老不死」という異能力を絡めての事件とトリックは面白かった。それぞれの能力に制限があるのもユニーク。それぞれの視点での話は蛇足のような感じがしたので残念。
が「ナイス!」と言っています。
さな
ハードカバーで読んだけど文庫版で購入。入れ替わりトリックの頂点とも言える作品。芸術的なほどにトリックが絡まり二転三転していく。丁寧な伏線が素晴らしすぎる。終盤の「でも、これは小説じゃありませんか」という言葉に、ゾクッとした。首無し殺人と入れ替わりトリックを抜きにしても、小説という仕掛けを最大限に利用しているところが好き。
が「ナイス!」と言っています。
さな
初めて読む作品ばかり。ホームズの番外編的な立場の作品だとは知らなかった。確かにホームズの影が見えるけど、それよりも「甲虫採集家」の全体的な雰囲気がドイルらしさ満載で面白かった。不思議な広告、怪しい仕事、奇妙な人物などなど、謎に謎が絡まっていく過程が面白い。一番好きなのは「五十年後」。ミステリーではないけど、まさかドイル作品でここまで感動させられるなんて思っても見なかった。あまりに不意打ち過ぎて終盤の展開は涙が出てきた。
が「ナイス!」と言っています。
さな
不思議な読後感が残る。理解できないというか理解したくない小説。結局それは「愛」なのかもしくは「洗脳」でしかなかったのか。斜線堂さんはこういうどこにでもいそうだけど、中身は脆くて儚い、そんな危ういカップルを描くのが実に上手いなと感じる。どこまでもほの暗くて、でも温かさも感じるような異様な雰囲気の作品だった。全然全く共感はできないけどまた読み直したい。
が「ナイス!」と言っています。
さな
「ザ・ベストミステリーズ」に収録された「十五秒」が非常に個性的であり強く印象に残ったので購入。短編集であり、どの作品も“十五秒”縛り!流石に無理あるでしょうというトリックもあったけど、全部面白い短編で満足。一番好きなのは「不眠症」。他とは雰囲気が全然違うしっとりとした愛にあふれる短編。こういう強い繋がりのある“家族”の話が大好き。種明かしをされてからが真の本番という展開も素晴らしかった。「首無殺人」も展開がクルクル変わってもはやコメディっぽいところもあり非常に楽しい短編だった。
が「ナイス!」と言っています。
さな
海外ミステリードラマを見ているみたいだった。決して読みやすい小説ではないし、キャラ描写も少し弱く感じるが、全体的に完成度の高いミステリーだと思った。序盤の謎の女を発見するシーンから、緊迫する尋問シーン、そして解決への展開が鮮やか。めちゃくちゃ登場人物の名前が多くて、覚えにくいけど、最初から最後まで楽しめた。
が「ナイス!」と言っています。
さな
探偵学園ものって複数存在するけど本作が一番素晴らしいと思った。まず世界観に慣れるまでが長いけど、慣れてしまえばすらすら読める。「探偵王の娘」と「犯罪王の孫」の推理対決なんて想像するだけで面白そう。そしてその予想を遥かに越えて面白かった。特に終盤の最終対決シーン、論破の連続攻撃で気持ちよかった。これはダンガンロンパとか好きな人にハマりそう。キャラも全員個性的でいい。モブキャラまでなんか濃い特徴を持ってて面白い。欲を言えばもう少しイラストを増やしてほしかったかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
さな
再読。確か図書館で借りて読んだらとても面白かったので自分でも購入。若竹さんの作品の中でも一番好き。重苦しくなく、でも軽いわけでもなく、しっかり伏線も張ってあってトリックも秀逸。特に最初の話が短編ミステリーとして完璧。終盤でこの展開の意味が分かって「ああー…」と頭を抱えたくなった。
が「ナイス!」と言っています。
さな
あらすじからすごい好みの匂いがしたので購入。「いつのまにか1人増えてる」系のホラーであり、不気味な雰囲気の中テンポよく物語が進んでいく。しかしながら、「6人目」がいる、という事に気づいたのが結構遅かったのと、それまでの展開のインパクトが大きすぎて少し読みにくさもあった。暴力とアクションの描写がきつい。終盤は怒涛の展開からのさらに大きなどんでん返しもあって苦笑してしまった。作者さんの新作も読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
さな
とにかく性癖が尖ってる。表紙の柊木さんがヒロインなのかなと思ったら、そうではないのがちょっとびっくり。最後の最後で爆弾が出て衝撃だった。愛する人の命を自分の手で終わらせようとする所が最高に刺さる。各話もテンポよく進んで読みやすかった。続編があるなら読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
さな
澤村さんのホラーということである種の安心感をもって読める。期待通りのミステリーとホラーの融合。「すみせご」は正直すぐにオチが分かってしまった。この怪異よりも関係者である人間が不快な感じが不穏すぎて。「火曜夕方の客」有名な怪談を澤村さんが大胆にアレンジしたという印象。でもこちらはもっと切なくて悲しい。カレーを一口だけ味わってテイクアウトした理由があまりにもきつすぎる。「とこよだけ」これもはや長編でやってもよかったでしょ、と思うレベル。最初から張られた伏線はもちろん、描写もめちゃくちゃ怖かった。
が「ナイス!」と言っています。
さな
これまでのシリーズの中で最も自分に合わなかったと感じる一冊。作曲家(コンポーザー)と名付けられた犯人の名前はかっこいいと思ったけど、これまでの犯人と比べると今一つ魅力に欠ける。一番よかったのはゲスト?的な存在のイタリア巡査エルコレだった。こういうキャラってライムシリーズの中でも珍しいと思う。愛嬌のあるキャラだから今後再登場してほしい。いよいよ結婚が近い主役2人は事件大好きで全然進展しないのが歯がゆい。
が「ナイス!」と言っています。
さな
貴志さんの久しぶりの長編。分厚さにビビりながら読み始めたけど、展開が流れるように進んでいくのでダレることなく一気に読めた。ジャンル的には確実にミステリーであり法廷ものでもあるんだけど、終盤にホラー味を感じる。最初の尋問のシーンでもう苦しくなったけど、裁判のシーンはどう展開するのか全然予想できなくてワクワクした。オチはすぐに気づいてしまったけど、それでも読ませる魅力がある。淡々としているけど、ほの暗くてどこまでもそこが見えない闇のような作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
さな
小説という形の「舞踊」を見せられたような不思議な感覚。遥か昔、バレエをやっていた時期があるのだけど、どんなに読み込んでも主人公のバレエを想像することができない。最初から、最後の一行に至るまで、美しい。眩いけど目がそらせなくて、絶対に手の届かない光のような一冊だった。現実味がないけど、確かに存在する“天才”の表現が素晴らしい。クルクルと印象が変化して、色鮮やかな芸術のような、絶対に理解できない人物だと思った。「ヤヌス」の舞台を見てみたい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/04/10(2944日経過)
記録初日
2016/04/03(2951日経過)
読んだ本
1670冊(1日平均0.57冊)
読んだページ
563987ページ(1日平均191ページ)
感想・レビュー
1670件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
年齢
32歳
職業
専門職
現住所
宮崎県
自己紹介

どんでん返しのあるミステリー・サスペンス・ホラー・SFが好きです。百合も大好きです。お気に入りの作家は西澤保彦さん、米澤穂信さん、スティーヴン・キングさん、フレドリック・ブラウンさんです。映画も大好き。

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