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2024年4月の読書メーターまとめ

旗本多忙
読んだ本
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ナイス
279ナイス

2024年4月に読んだ本
8

2024年4月のお気に入られ登録
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  • esop

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

旗本多忙
半七老人を訪ねた記者が、十手持ち時代の手柄話を半七老人から聞くのだが、この「石燈籠」はまだ半七が親分持ちの若い時分の話で、これを解決したことで半七は名を後々まで残す名親分となるのだ。事件は菊村という小間物屋のお菊が行方知らずになり、ぶらぶらしていた半七が見知りの菊村の番頭と出合う所から探索が始まる。拐かしか既に亡きものか....半七が石燈籠に残った足跡から犯人を突き止めるというものだが、「石燈籠」という題名は物語に深さがあるようで良い名だ。動機と最後をもう少し違うものにして欲しかったなあ。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

旗本多忙

風雨立ち桜は遠くなりにけり...昨日まで咲き誇っていた桜も、夕べの荒天で今朝は緑の部分が多くなったように思う。いったいどのくらいの人が花見に出掛けたのだろうかな今年は。僕は先陣を切って花見に行くようなタイプではないが、僅な期間しか咲かない満開の桜を見損なうとなんだか損をしたような気分になる

風雨立ち桜は遠くなりにけり...昨日まで咲き誇っていた桜も、夕べの荒天で今朝は緑の部分が多くなったように思う。いったいどのくらいの人が花見に出掛けたのだろうかな今年は。僕は先陣を切って花見に行くようなタイプではないが、僅な期間しか咲かない満開の桜を見損なうとなんだか損をしたような気分になる
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2024年4月の感想・レビュー一覧
8

旗本多忙
下谷広徳寺前の大通りに、事件が起きた東山堂という筆屋があった。筆屋の中でもそこは非常に繁盛している。そのわけは娘のお万とお年という容貌良しの姉妹がいて、筆を買うと穂先を舌で舐めて整えてくれるのだ。なので時には穂先に朱色の紅の痕が着くこともあり、それで客も喜び店も繁盛するというわけだが、そこの美人姉妹の姉があろうことか急死した。お店では先の事を思い食中毒ということにしたが...さて半七親分、先ずは定石かお店の者の詮議から調べ始めた。短編でさっぱりしてるのは読んでて疲れないね(笑)
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旗本多忙
物を買う時にお金がなく、今を逃すと手に入らない場合に手付けとしてお金を預ける場合があるが、今はクレジットで買えるの重宝かな(笑)とそれはさておき、古道具屋に人品骨柄の良い男が現れ生成の面を見つけて買うのだが、先のように持ち合わせがなく三両の手付けを打って翌日に足らずを持参すると言って帰る。さて一時後に今度は某藩の武士が探していたという面を求めに来たのである。店主が面は売れたと言うや、何やら斯く斯く然然...問答の末に落着し、明日訪ねると言って帰る。結局誰が悪くて誰が得したのか(笑)欲目もほどほどに(笑)
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旗本多忙
半七老人を訪ねた記者が、十手持ち時代の手柄話を半七老人から聞くのだが、この「石燈籠」はまだ半七が親分持ちの若い時分の話で、これを解決したことで半七は名を後々まで残す名親分となるのだ。事件は菊村という小間物屋のお菊が行方知らずになり、ぶらぶらしていた半七が見知りの菊村の番頭と出合う所から探索が始まる。拐かしか既に亡きものか....半七が石燈籠に残った足跡から犯人を突き止めるというものだが、「石燈籠」という題名は物語に深さがあるようで良い名だ。動機と最後をもう少し違うものにして欲しかったなあ。
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旗本多忙
影を踏まれるというのは不吉なものなのだろうか。三尺、或いは七尺下がって師の影を踏まずという言葉もある。これは単に失礼にあたるだけのことだろうが。影踏みは幼児のお遊びで深く考えることもないが、その影が本来の姿でなかったらどうだろうか。十三夜の晩に家路を急ぐ近江屋の娘のおせきが、遊んでる子供らに影を踏まれ、不吉な事が起きるのではないかと怯えふさぎ込む。許嫁や両親らは心配ない迷信だというのだが....少し暑くなった時期なのでこんな作品もありかな。少し背筋が....なんてこの程度なら大袈裟であります。
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旗本多忙
「白髪鬼」と聞くとそら恐ろしい復讐というイメージがある。乱歩の「白髪鬼」は棺桶の中から生き返って、その復讐をやるものだが、本作品は呪ってみたり恨み骨髄的なものではないが、この短編の中でヒヤッとする怪奇的な現象を読者に与え、読者も何故なんだと推理するが、僕にはすんなりと理解できなかった。弁護士試験に落ちる息子に田舎に帰れと父の言葉、そして自身も弁護士業を廃業するという意味...やはりそうなんだろうなとは薄ら薄ら。でもわからんな。暫く岡本綺堂にはまりそうだね(笑)
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旗本多忙
どうなってるんだ。火事でもないのに半鐘が鳴る。いつでもこつでも鳴るが煙は立ってない。まこと人心を惑わす恐怖の怪。寝てる女が布団から引き摺り出されたり、歩いていると髷が引っ張られたり、夜道で着物の帯がほどかれたり、神出鬼没な犯人!何故に鐘を打っているのか!御用繁多な半七が半鐘柱に登ってみた....不思議だなあとずっと思っていたが、結末を知れば...
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旗本多忙
芝明神の長屋におまきという猫好きの老婆が魚売りの倅七之助と住んでいた。あまりの猫好きの為に次第に増えて猫が20匹、近所に迷惑をかけだした。で、猫を処分するか長屋を出るかと大屋に迫られ、長屋の人が遠くに猫を捨てに行ったが、猫は明くる日に全部帰って来た。そこで今度は重石を付けて海に沈めることに...猫は帰らなくなったが、白猫が長屋の屋根上を2本足て立って歩く姿が目撃....何かホラー染みてる(笑)そして、まもなく老婆は頓死するが、額に不可解な傷が....猫の祟りってあるのかなあ。ちょっと面白かった。
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旗本多忙
書名を見て、作家・吉川英治を知っている人なら必ず「人間 吉川英治」に興味が湧くだろう。幻の「大日本海戦史」のところと、平家物語を擱筆した後に「太平記」を書いたが、なぜ太平記に拘ったかが267~271頁に書かれている。人間闘争の正体である権力の魔力.....これの解明の為に。敢えて〝私本〟とした意味も理解できた。本書は国民的作家の吉川英治が、作家に至る足取りから、私本太平記の最後の1枚を書き上げ、川端康成が吉川邸の霊壇の前で、声もなく額ずいていたところまでが書かれている。私本太平記を読み吉川英治の真意を。
旗本多忙
2024/04/06 21:13

山岡荘八が後年「小説太平洋戦争」を書いてるが、本来なら、この戦争史は吉川英治氏の麗筆によるものが良いと後書きにあった。吉川英治と山岡荘八は時代小説の分野で似たような作品が多くある。僕は両人とも好きなのだが、吉川はこの戦争史と明治天皇を書き出す直前までいったのに結局書かなかった。惜しい小説が世に出なかったことが悔やまれるようだ。また多くの作家が武蔵を書いているが、武蔵という人間像を世に定着させたのも、吉川、菊池寛、直木との談で武蔵は名人か否かを争ったのが書かせた因でもあったようだ。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/04/28(2926日経過)
記録初日
2015/07/01(3228日経過)
読んだ本
331冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
114259ページ(1日平均35ページ)
感想・レビュー
304件(投稿率91.8%)
本棚
3棚
性別
自己紹介

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