読友さんのレビューを読んで気になって手にした一冊。アパートで孤独死した老齢の女性の身元調査に乗り出す新聞記者によるドキュメンタリー。残されていた多額の現金は？アパートを契約した男性は？北朝鮮の工作員？謎が謎を呼ぶ、まさにミステリアスな展開でした。警察、探偵でもたどり着けなかった女性の身元にたどり着いた記者の方の調査力には驚きです。

通り魔殺人事件の犯人に心を重ね「自分から死ぬことができないなら、国に殺してもらえばいい」と他人の罪をかぶってまで死刑になろうとする男。世の中に認められず自分の生きる価値を見失い、引きこもり続けた男が最後に見た希望の光は、殺された老婆に自分を重ねる女性刑事の心からの声。必死に生きようとする胸の鼓動に気付かされたとき、僅かでも生きる希望を感じることができると信じたい。

読友さんのレビューを読んで気になって手にした一冊。アパートで孤独死した老齢の女性の身元調査に乗り出す新聞記者によるドキュメンタリー。残されていた多額の現金は？アパートを契約した男性は？北朝鮮の工作員？謎が謎を呼ぶ、まさにミステリアスな展開でした。警察、探偵でもたどり着けなかった女性の身元にたどり着いた記者の方の調査力には驚きです。

リゾートアイランドで開催されるビューティーコンテストファイナルで次々と起こる殺人事件。いわゆるクローズドサークル物としての流れはもちろん、最後のどんでん返しとも言える一番巧妙な「嘘」にやられました。表紙の顔にもそんなミステリーが隠されていたとは…。納得の面白さでした。「無人島ロワイヤル」も読んでみようかな。

国会議員の総選挙の裏側に潜む、権力と金の世界を描いた一冊。奇しくも与党の有力政治家のパーティー券に関わる裏金問題がクローズアップされているとき、選挙で集まった余剰金を次の選挙のために闇ルートを使ってプールしていくという、全く同じようなことが行われている。物語としてはとても面白いがこれが現実なのだとしたら、政治家の言っていることをどこまで信じれば良いのか。政治不信が深まるばかり。

自費出版の本は初めて読みました。仙台の住宅街で発生した放火殺人事件。津波被害による保険金不正時給や地元政治家との裏取引が見え隠れしますが…、事件の結末は意外な所に潜んでいました。なかなか面白かった。もっと洒落た会話を楽しみたかったですね。

読み終わった後でも、読み終わったという感触をつかむことが難しい、不思議な感覚の物語でした。自分なりにどんな結末が待っているのか思考を巡らしながら読み進めるも、最後までＵＦＯに遭遇して、記憶を抹消されたような感じです。皆さんの感想がとても気になる一冊です。

シリーズ第5弾。引きこもり、認知症を抱えた家族の悲劇とその裏に潜む深い闇を、おなじみの光崎教授率いる浦和医大法医学教室チームが解剖を通して明らかにしていく。各章のタイトルがすべてを語っている。「８０７０」他人ごてでは済まされないと怖くなった。

久しぶりの天童作品、最近ニュースでも取り上げられることの多い切り口の感じ。過去の大学生によるレイプ事件（実在の事件でも話題に）そして、殺されたのはレイプ犯の父親。次のターゲットは自分たちではないかと怯えるレイプ犯の家族、犯人を追跡する刑事たち。誰もが過去に性被害を経験している。性に関する犯罪は連鎖していくのか…。鞍岡の刑事としての矜持と志波刑事との微妙な関係にハラハラしながら読了。面白かったです。