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2024年4月の読書メーターまとめ

ヒナコ
読んだ本
7
読んだページ
855ページ
感想・レビュー
7
ナイス
113ナイス

2024年4月に読んだ本
7

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ヒナコ
人類が家畜を飼育し、家畜からミルクを搾乳できるようになり、さらに、搾乳したミルクをチーズやヨーグルトとして保存できたことで、人は家畜の乳を栄養源として活用できるようになった。それは約一万年前に、メソポタミア地域からやや離れた乾燥地帯の西アジアに興り、インドなどの南アジアと、ヨーロッパやモンゴルなどのユーラシア大陸北部に伝播していった。本書はこうした「ユーラシア大陸における乳文化の一元二極化説」(182ページ)に基づき、各地の乳文化を詳細に取りまとめたものである。→
ヒナコ
2024/04/13 22:25

本書では、西アジア・南アジア・モンゴル・ヨーロッパとそれぞれの乳利用の特徴や、乳製品の具体的なつくり方が、人類学的に報告されているのであるが、それが私には少し詳しすぎた。ただ、フィールドワーカーとしての著者が、それぞれの乳文化やそれぞれの地域で暮らす人々へ払う敬意はよくテキストから伝わり、乳文化の発展・伝播の歴史を理解する楽しさと一緒に、それも味わうといった読書体験になった。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
7

ヒナコ
病原性のあるウィルスや、それらが引き起こす感染症・パンデミックに関する英語読本。B1レベルで書かれているので、構文も分かりやすくスイスイ読むことができた。 本書の内容としては、各ウィルス・それらに感染したときに起こる症状の解説、感染症やパンデミックの歴史やそれを取り扱った芸術作品など幅広く取り上げられている。 本書は100ページほどの短く簡単な読本なので、一般教養として感染症のことを知りたい人にはうってつけだろう。
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ヒナコ
幽霊にまつわる短編小説が収録されている。どれもB2レベルにリライトされており、分量も短く非常に読みやすかった。(語彙や構文はB1レベルなんじゃないかと思うくらい読みやすかった) 幽霊にまつわる短編ということだったが、怪談話だけではなく、少し不思議な話も混じっていて、飽きずに読むことができた。 短編集でかつ読みやすいので、Oxford Bookwormsシリーズのレベル5を読みはじめようという学習者にとっては、格好の教材だろう。ここから初めて、B2レベルの多読に入るのはおすすめである。
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ヒナコ
D・H・ロレンス、オー・ヘンリー、マーク・トウェインなどの九編の短編小説が収録されている。B2レベルで書き直されいるため、分量も表現も平易にはなっているようだが、結構読むのに苦労した。特に、構文が複雑な箇所がおおく、主語と動詞を取るのが難しかった。 そもそも短編小説は、情景や人物の書き込みが圧縮させていて展開が早いので、長編小説やノンフィクションのリトールド版より難しい気がする。 面白かったのは、マーク・トウェインの"The Income-Tax Man"で、文中の諧謔にくすりとしてしまった。
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ヒナコ
人類が家畜を飼育し、家畜からミルクを搾乳できるようになり、さらに、搾乳したミルクをチーズやヨーグルトとして保存できたことで、人は家畜の乳を栄養源として活用できるようになった。それは約一万年前に、メソポタミア地域からやや離れた乾燥地帯の西アジアに興り、インドなどの南アジアと、ヨーロッパやモンゴルなどのユーラシア大陸北部に伝播していった。本書はこうした「ユーラシア大陸における乳文化の一元二極化説」(182ページ)に基づき、各地の乳文化を詳細に取りまとめたものである。→
ヒナコ
2024/04/13 22:25

本書では、西アジア・南アジア・モンゴル・ヨーロッパとそれぞれの乳利用の特徴や、乳製品の具体的なつくり方が、人類学的に報告されているのであるが、それが私には少し詳しすぎた。ただ、フィールドワーカーとしての著者が、それぞれの乳文化やそれぞれの地域で暮らす人々へ払う敬意はよくテキストから伝わり、乳文化の発展・伝播の歴史を理解する楽しさと一緒に、それも味わうといった読書体験になった。

が「ナイス!」と言っています。
ヒナコ
『モリー先生と火曜日』の著者ミッチ・アルボムの著者のリトールド版で、日本語訳では『天国の五人』というタイトルで出版されている。本書は英語学習者用のリトールド版なので、オリジナル版より平易に書かれてはいるが、B2レベルで書かれた本書でも十分に読みごたえがあり、次の展開が楽しみですぐに読み終えてしまった。 あらすじとしては、遊園地のベテランメンテナンス係だった主人公が、少女を助けるために事故死してしまい、その後に辿り着いた天国で主人公の人生に関係する5人の人物に出会うというもの。→
ヒナコ
2024/04/10 23:54

出会う人物は、見世物小屋に居場所を見つけた貧しい移民や、戦争で主人公に殺されたフィリピンの少女や、主人公と長年連れ添った妻まで様々で、それぞれ単に善人でもなければ、どうしようもない悪人という訳でもなく、それぞれの社会的立場でそれぞれなりに懸命に生きた人々でもある。アメリカの労働者階級のラフさや、アメリカ軍人のマッチョさから逃れられず、そう生きるしかなかった主人公の悲しみと、それでもその限界の中で、自分に与えられた仕事を忠実にすることで少女の命を救うという本書のプロットは、切なく愛おしいものだった。

ヒナコ
2024/04/10 23:57

ちなみに本書は古本で買って読んだのだが、以前の所有者の書き込みがみっちりあって、その書き込みを楽しむというおまけ付きだった。以前の所有者も本書をしっかり読んでいたようで、私も本書に引き込まれたので、同じ本を愛した者通しの時間軸のずれた交流をしたような読書体験になった。

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ヒナコ
エミリー・ブロンテの『嵐が丘』のリトールド版。B2レベルで平易に書き直されていたのと、原作の翻訳を読んでいたので、スラスラと読み進めることができた。 ただ、平易に書き直され過ぎているので、オリジナル版のなんとも言えない寂寞とした空気感を味わうまでには及ばす、物語のプロットをなぞっていくという読書にはなった。 アーンショウ家とリントン家が、異邦人であるヒースクリフによって蹂躙され、そして、ヒースクリフも物語の語り手も聞き手も誰もそこからいなくなるというラストシーンの味わいは、オリジナルには及ばなかった。
が「ナイス!」と言っています。
ヒナコ
トマス・ハーディーの『キャスターブリッジの市長』を、英語学習者向けにリトールドしたもの。B2レベルとのことだったが、"No sooner ~ than ~"というよな、倒置を使った言い回しなどもあって、オリジナル版の硬い言い回しを意識してあるのか、少し読むの苦労したことろもあった。 内容としては、渡り労働者の男性主人公が、妻と娘を水夫に売り飛ばすという悲惨な冒頭に始まり、最期は元部下の若い男性に嫉妬して温かい家族の暮らしも失うという救われないものだった。主人公がダメ男過ぎて、読んでいて辛くなってしまった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/07/22(2852日経過)
記録初日
2016/06/30(2874日経過)
読んだ本
485冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
116737ページ(1日平均40ページ)
感想・レビュー
436件(投稿率89.9%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

乱読記録用

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