沖縄本島と離島の人々との連携と分断。抵抗運動の困難。読み進めるほどに苦しくなる。 2020年にアメリカで起こった、警察官によるジョージ・フロイドさん殺害事件。BLACK LIVES MATTERと沖縄問題の共通点。根本的な誤り、アメリカの暴力主義に従ってきたと。日本にも責任がある。 後書には、表表紙と裏表紙の絵について解説されている。この素敵な絵に込められた力も、三上監督の粘り強い戦いに手を貸していると感じた。
著作の中には、苦しみの涙を流しながらも、歌と踊りで乗り越えようとする人々が多く登場する。過酷な沖縄の歴史の中で培われてきた抵抗の精神。これらは、3月公開の映画『戦雲』で観ることができるだろう。絶望だけでなく、希望を持つことができる作品になっていると思う。この映画が、日本中、世界中の人々に観られ、この流れを変える力になってほしい。
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