後半の展開にどきどきしました。 意外な真相でした。

ある本で「ゴトーのように不毛だ」という一文があり、読んでみようと思いました。ゴトーという神、あるいは幸運を待ちながら延々と会話が続きます。時にユーモアがあり喧嘩もあり（少しだけ）なんだか人間社会のように感じました。登場する人物だけでなく我々も不毛なことの繰り返しなのではないかと。それでも生きる。生き続ける。ゴトーを待ちながら。

医療従事者の方に、本当に感謝いたします。何年か後、コロナ渦の記録となるのではないでしょうか。

医療従事者の方に感謝いたします。

源氏物語に挑んだ9人のお話。その中でも現代にも通じる本文＋傍注＋頭注を考案した北村季吟ってすごいと思いました。古典講読の参考として紹介されていたので、源氏物語の副読本としていいかもしれません。

クスノキに祈念にくる人々の人間模様が興味深ったです。クスノキの番人をする中で、本当に大切なものをみつけだしていきます。読後感はさわやかです。

医療従事者の方には、本当に頭が下がります。重いテーマを個性豊かな登場人物でソフトに書かれています。谷崎先生の変化が良かったです。夏川さんの本はタイトルがいいと思います。今回も勿忘草の花言葉が意味深でよかったです。

「神様のカルテ」のときも世界観が素敵でしたが、この作品でも素晴らしかったです。医師として技術や価値観に揺れ動く樣が、ありがたく感じます。「神様のカルテ」のときよりも情景描写が美しくなりました。龍之介君や南先生とのその後も気になるので、続編が出るといいなと思います。

青山美智子さん大好きです。あったかくて、思いやりがあって、悪人は出てこない。小さな気づきから人生が変わるストーリーです。