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2024年3月の読書メーターまとめ

fukufuku
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感想・レビュー
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ナイス
264ナイス

2024年3月に読んだ本
22

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

fukufuku
今更ながら話題作を読む。馳星周は初読み。東日本大震災で被災した犬が様々な人と一時交わりながら、5年かけて熊本までたどり着く。そして、今度は熊本地震に遭い…。あーこういう話は”みんな”好きだよね。いや、私も好きだよ。犬はこんな事があってもおかしくないと思わせる特別な生き物だし。(ただ、私は猫派だけど)少年と出会うまでは、多聞というこのワンコがさながら死神みたいになってたけど、帝釈天は北の守護神だし、このワンコは少年の守護神だ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
22

fukufuku
ナツとアキオ、ハルナとトウヤマの春夏秋冬の四人で川沿いの温泉宿に泊まる。同じ時間軸を4人の目線でそれぞれ描いた小説。全員が不健全で不健康で破滅的だが、それぞれ同じ時間同じ出来事を全く違う用に捉えてそれを味わう物語かと思う。若者の刹那的な不幸を呼び込もうとするような姿勢はこの先を拒むようでもあり、全員が心に暗渠を隠しているようでもある。何人かはだらだらと堕ちていって何人かは健全に見える家庭を築くんだろうな。
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fukufuku
今更ながら話題作を読む。馳星周は初読み。東日本大震災で被災した犬が様々な人と一時交わりながら、5年かけて熊本までたどり着く。そして、今度は熊本地震に遭い…。あーこういう話は”みんな”好きだよね。いや、私も好きだよ。犬はこんな事があってもおかしくないと思わせる特別な生き物だし。(ただ、私は猫派だけど)少年と出会うまでは、多聞というこのワンコがさながら死神みたいになってたけど、帝釈天は北の守護神だし、このワンコは少年の守護神だ。
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懐かしのコバルト文庫を新装版として25年経ってから加筆修正を加えてだしたもの。更にそこから時が経ったので、軽く30年以上昔の少女小説ということに。荒削りだし校正さんはなにも突っ込まなかったのかと感じるほど細部はおかしな感じではあるが、勢いがある。
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シリーズ文庫版最終巻は大地の妹陽子目線の物語と、純、ルリ、大地と広海の後日談。陽子は好きになれないキャラクターだった。本人はやっとウォーターしたみたいだがやはりあまり好きなのじゃない。が、スポーツ選手はあのくらいのメンタリティでちょうどいいのかもしれない。作者の卓球愛が感じられる文庫版へのあとがきがお得。
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東小卓球部は世代交代しながら物語を繋いでいく。男子目線よりは女子の方が読みやすいのは自分が元女子だからか。ただ、ちょっといい子ちゃんなのは気になる。真っ直ぐだね(汗)と。それと、子供らしい短期的思考視点。だからこその真っ直ぐさ。本シリーズは分野としてヤングアダルトというよりは、児童書に近いのか。いずれにしても平易で若年層が読みやすい文章。あまりいろいろ問題を走らせないで比較的単純に進む物語。当り頭は使いたくないけれど、本を読んでいたい時に気楽に読める。
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数年に何度かヤングアダルトに浸かることがある。大抵はなにかしら疲れているために比較的まっすぐなお話を摂取したいときだと思う。このところ、図書館のヤングアダルトコーナーを物色することが多い。本作もそうやって連れてきた。卓球部の小学生のお話。こういうのって、本来は誰がターゲットなのかなと思いながら読む。小学生なのかもう少し年齢層の高い中学生くらいなのか。小学生ってこんなかんじのメンタルでスポーツするのかね。これはリアリティあるのかね。とか、ナナメから見てしまう。汚れきったおばさんです。
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東慶寺の住持を陰ながら守る麿は元御所忍び。時代は享保年間。大岡越前守忠相等の名前がちらりとセリフに出てくる。東慶寺を舞台にした小説はあまり多くないので、図書館から連れてきた。隆慶一郎らしい縁切寺へ駆け込むものの事情が描かれていて、もっと若い頃ならちょっとうんざりしたかもしれない。駆込み女のそれぞれの事情はけっこうエグいが、時代背景等はきっちりしているので、隆慶一郎は伝記小説家だが、荒唐無稽さが軽減されていて読んでストレスがない。
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冨永検事シリーズ。沖縄で自衛隊機が墜落して民間人も犠牲になる。この機体に不具合があるのか。軍用地主のぼんぼんが妻に刺殺される。冨永検事は不自然な点に気づく。このふたつの事件がそれぞれに動いていきながら少しだけリンクする。冨永シリーズのなかでは本作が一番おもしろく読んだ。が、シリーズものとして今後も続けたい思惑があるのか、前作・前々作と同様にもやっとしたものを残して終話。すっきりはしない。
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MtoFのミッチは周囲に自分のセクシャリティを隠す美大生。卒業後にパリに留学して、そこで愛読する小説の作者と出会い、リトグラフ工房と出会う。このミッチ=ミシェル=美智之輔の一人称で語られるコメディっぽい小説なのだが、「あたし」口調で昭和でキャピキャピなノリに順応するのに頁数を費やしてしまった。が、終盤になると口調に違和感を残しつつも楽しい。そしてコメディなのに(むしろ、だからか)じんわり来る。劇中で開催される展覧会が実現したことで不思議なリンクが生じる。この作者だからこその企画。
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武士道シリーズ。香織と早苗は高3になった。本作はいつもの二人の交互の語りの合間にまるで外伝な章を内包している。あの人にこんな思惑が…的なやつで、シリーズものの強みだ。人を殺さない誉田哲也が面白いことが発見できて武士道シリーズに感謝。
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香織と早苗は高2。横浜と福岡でそれぞれの武士道を探す。二人の関係性が距離と反比例して近づき、前作とは違った乗り越えるべき障壁がある。新キャラも興味深い。私にとって、誉田哲也は人が死なない話なら楽しめるということらしい。
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”ジェネレーション”から読んでしまったので、シックスティーンも読む。なんだ、誉田さん面白いじゃないか。ストロベリーナイトが肌に合わず、武士道シリーズを完結編から読んでしまったので私には誉田哲也は向いてないのかと思ったが、本作は面白く読めた。むしろ、”ジェネレーション”を先に読んでいるので、香織と早苗が交互に語るフォーマットにも冒頭から慣れていて読みやすいくらい。現代日本にこんな女の子たちは存在しないだろうとは思いつつ、それでも楽しく読めた。スポーツ青春小説ってこういうのでいいと思う。
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香港でサザビーのオークションが開催される。目玉はポロックの未発表作品。これの作品を冷徹なコレクターゼウスが狙い、アノニムが阻む。雨傘革命と思われるデモを舞台にアーティストを目指す高校生がアノニムに見出されてチャンスを掴む。ミッションインポッシブル的であり、エンタメに振り切っていて細けえこたぁ気にしない!という箇所も多いが、楽しい作品ではある。シリーズ化しそうなのに続編はないのか。残念。
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高校生の依子の家は長年”家庭内別居”状態だったが、父の転勤&母の4ヶ月の海外出張で級友の家にお世話になることとなる。家庭的なことに縁遠かった依子にとって、梢の家は3世帯同居で賑やか&ホームドラマ的で大雑把。YA小説にありがちな突飛な家庭環境と淡々とした主人公。読みやすいが、おばさんは感性が枯れきってしまっているので思い出しながら読むのは少し大変。でも、なぜかあえてYA小説を読みたい時期というものがある。そういう、私だけに訪れると思われるYA欲を満たしてくれる作品。
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図書館でYAコーナーをだらりと覗いていたら目に入ったので連れて帰ってみた。誉田さんは以前「ストロベリーナイト」を読んだときに、合わないなと思ってから全く読む気が失せた作家さんだったが、ちょっといつもと毛色の違うものが読みたくなった。筆致としてはやはりあまり合わないかもしれない。物語の後半に入るまでは冷めながら読んでいたように思うが、後半になるとだんだん読み方がわかってきたのか苦痛ではなくなっていた。たぶん、普通に暴力ではなく、武道だったからかと思う。が、やはり、香織と早苗はどちらも実在しえないとは思う。
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読み始めはいかにもライトノベルな設定で、読み続けられるか不安だったが、読んでみればそれなりに面白かった。奈良時代あたりから続く術者の悲恋と呪いの物語。せっかく長野と京都を舞台にしているのだからもっと地理的にいろいろ使えるように感じるが、文庫一冊では限度があるか。まじないを生業とするのも細かく設定すると面白そうだ。少しもったいない。
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少年犯罪を扱うことの多い印象の薬丸さん。今回のモチーフはかつての虐待児童による犯罪と母と子、犯罪被害者の苦悩。被害者サイドの筋と加害者に共感するライターの筋駕どこでつながるのかが途中までやきもきしてしまいましたが、うまく繋がって、物語の収束に向かった。小野寺の母は親としてのなにかを残していたけれど、吐夢の母には残っていたのか。
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警視庁捜査一課。ただし、今回は麻生班でも桐島班でもない。宍戸班の刑事春原瑠衣が事件を追っていくうちに、遺族になり、私刑執行人となる過程のお話。 ありがちといえば、ありがちかもそれないが、比較的最近の中山作品の中ではストレスなく読めた。どんでん返しは無し。
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今後いろいろ関わりそうな羊舌氏の登場や、後宮の相関関係が動きそうな妃の懐妊等。いろいろと動く巻だった。そして、烏妃の結界が破れ、かなり大変なことになりそうな予感。
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紅滝にある紅姫を祀る祠の祟りに関係する連作短編集。毎話毎話激しい恋が描かれ、最終話でその始まりが明かされる仕組み。元弘の乱から現代まで連綿と恋しい男を怨む姫。そして、その彼を赦す時を待っていた姫。最後まで読んで、1話目で姫神は許せたんだろうなと感じる構成となっている。
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書評が面白そうだったので、初坂岡真。読み慣れていない作家だと読書のリズムみたいのを掴むまでが少し大変。本因坊算砂が秀吉の死に関わっているというお話。戦国武将が碁を実戦のシュミレーションのように嗜んだのはよく出てくるし、信長に「名人」と言われた人な割に、今まで歴史モノで碁打ちの話って読んでこなかったなと開眼。数寄といえば、茶の湯に連歌にという感じだが、碁をする武将が大勢いたはずだから、碁打ちの話があってもいいか。
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薫風ただなかの続編。前作から2年経過している。前髪もとれて、少年から青年になったということか。前作で「もやっ」と終わった主人公の父の秘密が明らかになった。先々代の隠し金、公儀と藩主と藩の重役たちのそれぞれの思惑。主人公はまたひとつ大人になった。そして、またしても、主人公の母、依子様が素敵だった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/10/31(2739日経過)
記録初日
2014/11/20(3450日経過)
読んだ本
2139冊(1日平均0.62冊)
読んだページ
685564ページ(1日平均198ページ)
感想・レビュー
1815件(投稿率84.9%)
本棚
1棚
性別
自己紹介

図書館ユーザーです。
ものすごく気に入ったら本屋へGo
基本的に「お話」なら、小説・戯曲・漫画等なんでも読みます。
数年前に患った病の後遺症で少しだけ文字を追う速度が遅くなったため、がんがん読むスタイルから、ゆっくり読みたいものだけを読むようになりました。

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