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2024年4月の読書メーターまとめ

つくし
読んだ本
31
読んだページ
8371ページ
感想・レビュー
21
ナイス
270ナイス

2024年4月に読んだ本
31

2024年4月のお気に入られ登録
2

  • 佐治駿河
  • 広井啓

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

つくし
シリーズ完結、思い返せば裏の読み合いというかだまし合いというか、渡り合うハラハラ感満載のシリーズでした。古書を欲しい気持ちと、お金と、本当の価値と、競争。それが複数人、複数冊と絡み合って、古書業界のとんでもなさをうまく抽出したシリーズ、面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

つくし

読みたい本にも積読にも登録してない本に手を伸ばしてしまうから図書館は魔境…個人的には書店さんで見つける本は恋人で、図書館で見つける本は友人。そしてどんな出会いも家族になり得る。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
21

つくし
徳川家重をWikipediaで見ると、言語不明瞭、尿意を催すことも頻繁とある。幼い頃から将軍として勤めるまで、それらの性質はどんな環境を生じさせるか、それが生々しい。一方で、それを補う存在の凛とした様や、補われて見えてくる本来の人間性に圧倒される。じんわりと胸をあたためる信頼関係、「ひと」としての姿が描かれる様に律せられるような小説でした。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
自分をスキャンすることの大切さを教えてくれる。できること(できなくなったこと)、したいこと(する必要のないこと)を見つめ直して、割り切る凛々しさが素敵です。それも冷たさはなく、楽しんでいて、あたたかい。
つくし
人と人の距離感、信頼という言葉がそこに隠れているような、絶妙な遠さ、繊細さがどの作品にも感じられる短編集でした。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
それでも旅に出る。1巻に引き続き、というよりも、世の流れを受けて描かれたような2作目。円さんの自律した自由の芯は相変わらず盤石で憧れます。だからこそ臨機応変、試行錯誤が求められる時代背景が苦しい。誰もが経験しているからこそ、総観としての心地よさはこちらにも引き継がれていたけれど、どこか常にひりひりしていました。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
続編に備えて再読。ふたりの関係とか丁寧なのに芯のある話し方とか、すっかり忘れていた。でもやっぱりカフェ・ルーズのテーマは素敵。日本の日常ではなかなかお目にかかれない異文化メニュー、異なるということはどんな場面でも臆することや障害もあるけれど、決めつけずに向き合う誠実さがあれば、本当の魅力が見えてくる。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
「和菓子」と聞いて敬遠してしまう、そこになにか先入観があるとしたら。そんな日常にありそうな小さな誤解を解いてくれそうな和菓子エッセンスの入り方に優しさを感じる小説でした。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
不妊治療や流産の話も出てくる。安定期に入らないと妊娠したことの話題も出しづらいことも。もっと「あるある」って話せる許容力みたいなものが、あるといいよねぇと、おしゃべりの時間を過ごす感覚を与えてくれるエッセイでした。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
言葉を風船に例えて、発声までをポンプさんが空気を入れる様子でイメージ、これがとてもわかりやすくていいなと感じました。なんで、というところよりも、何が起こっているのかというところに焦点を当てて、じゃあどう対応しようか。そっちが大事。
つくし
世界の土台となる「青の王」、第2巻の「白の王」は、この3巻目への布石だった。2巻ですっかり愛着が湧いているので今回どうなることかと一気読みしてしまいました。シリーズ3作にわたって繊細かつ豪奢な挿絵と真摯な登場人物たちに心動かされ、満足の読書時間。ありがとうございました。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
一緒に旅することになってしまった3人の関係性がじわじわ変わっていくところが魅力的。青の王にも途中大変な仲間が加わるけれど、慣れた頃に飛び込んでくる新メンバーはやはりインパクトが強く、要素の活かし方がうまい作家さんだなぁと感じさせます。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
シリーズ完結、思い返せば裏の読み合いというかだまし合いというか、渡り合うハラハラ感満載のシリーズでした。古書を欲しい気持ちと、お金と、本当の価値と、競争。それが複数人、複数冊と絡み合って、古書業界のとんでもなさをうまく抽出したシリーズ、面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
野性的なアート「グラフィティ」の世界、それをやはり野蛮として排除の声が上がる。いろんな意味でインパクトの強い危なっかしい新キャラが増えて、1巻で奇抜に見えた人達もおとなしいものでした。クライマックスに描かれる芸術観を塗り替えるような一大イベントはリアルに見てみたいと思わせる大胆な発想。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
石海さん、いいですね。お永さんがちらちらと心情を見え隠れさせるのが実は一番気になっています。味わいや食感まで思い描いしてしまうくらい魅力的な和菓子の数々とお江戸の日々、今回も楽しませていただきました。なかなかてんやわんや。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
幽霊でもなければ実行不可能な殺人事件、まさかのこれは幽霊が犯人ですね、から始まる、幽霊の存在を認める世界観。彼らの活動できる時間帯がつまりタイトル、幽霊自体の制限と殺人事件の真相の絡め方が新鮮でした。なんかすごくキャラが濃かった気がするけどそのあたりはあまり頭に入ってない…。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
レンタルフレンドを遂行する主人公の仕事観に好感。こんなふうに自分のフレンド需要に応えてくれるなら、依頼したいタイミングも出てくるかもしれない。ノンフィクションでは「レンタルなんにもしない人」を拝読していたので、「借り主」の都合も違和感なく読めました。事情は色々あっても、描かれ方がどろどろした感じがなくてよかった。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
バンクシーの名を聞くと少し身近に感じられる「グラフィティ」の世界。ブリストルという地すらよくわかっていなかったけれど、(たぶん)著者さん本人が出会った人々をモデルに生活がポップにスピーディーに、そんな中に文化とアートが丁寧に、融合して描かれている作品でした。
つくし
「おもろい」の周辺にある熱意や友情や信頼が、さらさらとごちゃごちゃと描かれていて、芸人小説として読むというより芸人の形にトリミングした、心理描写の小説と感じました。淡々と読めるのだけれど、刺さるというか、感情がもしょもしょする。この著者さんの作品はそんなねこじゃらしみたいな読み心地、ざわつきがクセになりそう。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
単行本版で読んでいたことに気付いたのはオールドローズの話まで辿り着いてからでした。その時もこの話が好きだったと記録している。他の話にもあるけれど、やるせなさを昇華してくれる力が、美術館の空間や、出会った一枚の作品にはあるのかもしれない。気に入った絵の前でじっくり鑑賞する、その時に心で何を思うかという自分自身の状態を見つめたくなる。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
生物の描写をたくさん引用してくる、引用元の正確さとか適当さと鎌で言及しながら、その先にいる生き物たちを透かし見る楽しさ。タイトルにもあるように、極楽鳥の章が秀逸。噂、伝説、記述、分析、解釈、「好奇心をもつ」とはこういうことだと実感します。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
一作目に引き続き、人生に魔法をかけてくれるワンちゃんとの出会い。「にゅっ」と笑うのをこちらも心待ちにしてしまう。ストーリーはさっくり読めそうなのに、マジックの表情や、それぞれの人の事情や変化の描写が丁寧だから、意外としっかり読む感じのシリーズ。
が「ナイス!」と言っています。
つくし
のんのんばあの口伝が面白い。意外と本文中の割合は少なくて、逆にそれだけでも強大なインパクトだと感じました。ガキ大将げげるの日々ももはや一種の口伝。ガキ大将の権力や不文律、本気で生き抜く少年時代の強かさ、逞しさ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/11/22(2718日経過)
記録初日
2014/05/07(3648日経過)
読んだ本
2056冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
592085ページ(1日平均162ページ)
感想・レビュー
2040件(投稿率99.2%)
本棚
11棚
性別
現住所
神奈川県
自己紹介

小説多め、それ以外もちらほら、心の赴くままに。
読書するのは主に通勤中の電車。
余裕があったり衝動があったりすると家で読書の時間を確保。

本という存在が好きです。寄り添ってくれたり、新しいことを教えてくれたりするので。
本屋に行くと現代的な顔ぶれに浮足立つし、図書館に行くとどんなことにも応えてくれそうな懐の広さに心躍る。

私の読書経験が、誰かの興味を広げたり深めるきっかけになれたら光栄です。

追っている作家さん
千早茜、黒木渚、雪舟えま、恒川光太郎、似鳥鶏、森川智喜…
他、こんな気分の時には定評のあるこの作家さんだ!みたいな方々の作品も嗜みつつ。

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