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2024年4月の読書メーターまとめ

tamusyu
読んだ本
19
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3104ページ
感想・レビュー
1
ナイス
39ナイス

2024年4月に読んだ本
19

2024年4月のお気に入り登録
1

  • えびちゅん

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

tamusyu
現代日本でいかに本格ミステリを成立させるか、という点は重要なテーマだと思っていて、特殊設定やある種のゲーム性を取り入れたり時代をずらしたりと複数のアプローチがある中、普通に実力で現代日本を舞台にミステリを成立させているのが凄い。SNSの炎上という使い古されたテーマに対し、単に扇情的や風刺的にして満足するのではなく、それを触媒にミステリという構造が持つある種の加害者性を浮き彫りにする「街頭~」であったり、綺麗な物語性を必要以上に人生に投影する無意味さを語る「ルナティック~」等、分析・批評性の高さが素晴らしい
tamusyu
2024/04/14 23:47

人口に膾炙した結果、意味が変容し始めた「伏線」についてはタイトル通り単なる「回収」はしないものの、本格ミステリとしての構造設計や犯人当てロジック、奇妙な論理の仕込み方などは、丁寧に配置されたかゆいところに手の届く玄人好みのつくりをしており、本当に「本格ミステリがうまい」作家だという印象。ベストは犯人導出ロジック、殺害トリック、奇妙な論理、が高水準かつテーマの浮かび上がらせ方も秀逸な本格ミステリ全部のせの傑作「カエル殺し」。他の作品も読まねば

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
1

tamusyu
現代日本でいかに本格ミステリを成立させるか、という点は重要なテーマだと思っていて、特殊設定やある種のゲーム性を取り入れたり時代をずらしたりと複数のアプローチがある中、普通に実力で現代日本を舞台にミステリを成立させているのが凄い。SNSの炎上という使い古されたテーマに対し、単に扇情的や風刺的にして満足するのではなく、それを触媒にミステリという構造が持つある種の加害者性を浮き彫りにする「街頭~」であったり、綺麗な物語性を必要以上に人生に投影する無意味さを語る「ルナティック~」等、分析・批評性の高さが素晴らしい
tamusyu
2024/04/14 23:47

人口に膾炙した結果、意味が変容し始めた「伏線」についてはタイトル通り単なる「回収」はしないものの、本格ミステリとしての構造設計や犯人当てロジック、奇妙な論理の仕込み方などは、丁寧に配置されたかゆいところに手の届く玄人好みのつくりをしており、本当に「本格ミステリがうまい」作家だという印象。ベストは犯人導出ロジック、殺害トリック、奇妙な論理、が高水準かつテーマの浮かび上がらせ方も秀逸な本格ミステリ全部のせの傑作「カエル殺し」。他の作品も読まねば

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/09/04(4989日経過)
記録初日
2010/04/11(5135日経過)
読んだ本
1868冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
439654ページ(1日平均85ページ)
感想・レビュー
1154件(投稿率61.8%)
本棚
15棚
性別
年齢
39歳
血液型
A型
職業
技術系
現住所
東京都
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