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2024年4月の読書メーターまとめ

ezoome
読んだ本
9
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2992ページ
感想・レビュー
9
ナイス
334ナイス

2024年4月に読んだ本
9

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ezoome
汝、星のごとくのサイドストーリーですが、おまけ的な感じなんかではなく、ひとつの物語としてきちんと読ませてくれます。若さゆえ激しい愛情と感情で生きて来た汝、星のごとくに比べ本作は、落ち着いて地に足をつけてしっかり生きる暁海の姿が浮かび上がる。出かける北原先生の描写から始まる汝の冒頭も、こちらを読んで全てすっきりしました。結ちゃんと北原先生の家族の形、二階堂さんの器用さと不器用さ、北原先生と暁海の愛の形。とてもいい一冊でした。汝、星を編む、ときてやっと長い長い愛の物語が完結した感じです。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
9

ezoome
出てくるご飯がどれも美味しそう。優しい言葉をかけるでもない、決して聞き上手なわけでもないみさえさんだけど、その裏にある温かさが心地いい。最初、周りまで巻き込む沙也加の四角四面な几帳面さに私までちょっと嫌気さして元夫の窮屈さも理解できる気がした。けど、みさえさんと接するうちにだんだん人を許せる心の余裕ができて来たんだろう。出てくる人もみんなあったかくて、気持ち良く読める一冊。シリーズ化されるかな。雑のその後も読んでみたい。
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ezoome
極限におかれた男たち。誰かがいてくれること、船を作るという目的、生きて故国の土を踏みたいと言う希望が彼らを奮い立たせる。辛くなっては念仏を唱え、神仏のご加護に感謝し手を合わせる。生き残った長平の精神の強さと、干し肉に気づくなどの適応力の速さ、何事にも前向きな姿勢にただただ感服。よくこれだけの人間が集まり極限状態にいたのに、半目しあったり、殺し合ったりしなかったなと。それも長平の人間性と統率力なんだろう。史実に基づいた話とはいえ、まるで行って見て来たかのような筆力に引き込まれました。
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ezoome
震災復興がテーマなので重くはあるけど、事件の真相は興味をもって読めました。が、密室トリックはちょっと無理矢理感が否めないし、殺人の動機も弱い気がします。それぞれの立場での震災に対する想い、復興の在り方などが絡んで、興味深く考えさせられながら読めたのですが、それに比べ収束に向かうラストがちょっと尻すぼみだったのかな。加えて幼馴染4人、誰1人救われていないのがつらかった。ただ、震災復興とは言え、このような現実があるということはこの一冊を通じて知ることができました。
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ezoome
貧しくて閉鎖的な漁村に生きる人々。物も心もギリギリの状態で閉塞感しかない生活の様子が、四季を巡りながら淡々と描かれる。読んでいるのもしんどくて暗澹たる気持ちに。そこにお船様。村の人々が一丸となって物資を運び出す様子、ひたひたと迫りくる赤い布の謎。これまた暗くなるけど、ここあたりからさらに加速度的に面白くなる。最後の最後まで救いのないやりきれない一冊だけど、読む手が止まらない。どこかにこのモデルとなった地域があるのだろうか、興味がある。羆嵐、破獄に続く吉村昭、好きな作家の1人。次は漂流読んでみようと思う。
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ezoome
お団子屋さんのおみよと兄弟の話。人間の思い込みによって見え方も変わるって言うけど、こういうことか。おみよの団子がもう食べられないのが富次郎同様私も悲しい。にしても伊佐治とお夏が不憫でならない。魂手形の豪快なまさに竹を割ったような性格のお竹が気持ちいい。体なき後の迷魂、哀魂、怒魂に怨魂。いろんな魂さん。人の亡くなり方で今にも通ずるのかも。
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ezoome
ネタバレ90年代の北海道の離島と、東京で殺害されたシングルマザー。時代も場所も超えてどう繋がるのか、最後の最後まで全く先が見えなかったのに、最後はきちんと綺麗に収斂。幼い結唯の境遇が切なくて苦しくて、これ、成長したらどんな大人になるんだろう、と思っていたらやはり。いろんなすれ違いと勘違いがあって、それぞれにみんなが切ない。そんな中で三ツ矢に突っ込む田所の心の声といじけ具合が、脱力させてくれてほっとさせられる。
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ezoome
読んでて胸が悪くなる。絶対自分を曲げない、気に入らない人は攻撃して排除、自分の都合のいいようにことを理解する、ちやほやしてくれる人だけを周りに固める。周囲から語られる事実も、ルミンに語らせるとこんなにも都合良く正当化される恐ろしさ。でもこういう人、実際いる。まさに怖い人。だって自分が悪いと思ってないんだもの。近づかないのが一番。そして自分が誰かの怖いトモダチにならないように気をつけたい。
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ezoome
汝、星のごとくのサイドストーリーですが、おまけ的な感じなんかではなく、ひとつの物語としてきちんと読ませてくれます。若さゆえ激しい愛情と感情で生きて来た汝、星のごとくに比べ本作は、落ち着いて地に足をつけてしっかり生きる暁海の姿が浮かび上がる。出かける北原先生の描写から始まる汝の冒頭も、こちらを読んで全てすっきりしました。結ちゃんと北原先生の家族の形、二階堂さんの器用さと不器用さ、北原先生と暁海の愛の形。とてもいい一冊でした。汝、星を編む、ときてやっと長い長い愛の物語が完結した感じです。
が「ナイス!」と言っています。
ezoome
豪華な作家陣。次々百貨店も閉店する時代だけど、デパートにお出かけという子どもの頃のあのワクワクとスペシャル感は忘れられない。作中出てくるエレベーターガール、昔いましたよね、懐かしいな。アンモナイトやライオンの秘密、関東大震災をくぐり抜け、お子様ランチの発祥、と三越のあれこれを今回初めて知りました。個人的には辻村さんと阿川さんの作品がよかった。ラストを飾る東野さんは思いがけず湯川先生の最新作。冒頭から三越三越な他の作品の中で、どこで三越出てくるのかな、と。ここで来たか!と。
山猫
2024/04/03 09:33

エレベーターガールといえば、その昔、宮沢りえちゃんが演じてたなぁ。「エレベーター」って、上がったり下がったりするけど、(平面上では)「ずっとそこに留まってる」ってことの暗喩だったんだなと30年以上経った今になって気がついた俺。

ezoome
2024/04/03 13:37

エレベーター、そんな暗喩が隠されているんですか?私いまだに気づきませんでした。エレベーターガール、今の時代じゃもう言えない呼称ですよね。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/03/04(2636日経過)
記録初日
2019/06/08(1810日経過)
読んだ本
278冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
85957ページ(1日平均47ページ)
感想・レビュー
267件(投稿率96.0%)
本棚
5棚
性別
年齢
42歳
血液型
A型
自己紹介

元小学校教員。
子どもたちに本の楽しさを知ってほしい!と絵本もたくさん読みました。
退職して時間ができ、さらに読書に没頭!
待ち時間、寝る前、お風呂の中、一冊常に携帯してないと不安です(^o^)
自分の備忘録にもきちんと読書記録残しておこうと、読書メーター再挑戦!
皆さんのお勧めを読んで、今まで自分では選ばなかったジャンルもたくさん読んでいきたいです。

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