この作品には図書室での会話が何度も出てくるので、自分の高校の図書室がどんな場所だったか思い出そうとしたのだけど、私は全く思い出せませんでした。どこに行っても人だらけの校内で、何か隠し事をするのなら、図書室か校舎裏が最適なのかもしれません。登場人物が魅力的で、映像化するなら誰が演じるのだろうと想像しながら読み進めました。

本書を読むと！自然に多面的多角的なものの見方が身についていく。日本のマスコミは日本目線の報道に終止しやすい。外交についても、日本と関係の深い国の動向や、日本に影響がありそうな出来事ならば、大きく取り上げられる。これでは他国と協調するために必須の、多角的思考が育たない。本書は読みやすく、そして何より面白い！多くの人たちに読んでもらいたい。

「明けない夜はない」そう思わせてくれる物語でした。障害や疾病を抱えた主人公たちは、悩み、苦しみ、落ち込み、受け入れ、支えられながら、前向きな気持ちを取り戻していく。自分の身の回りにも、人には言えない何かを抱えながら、じっと耐え忍んでいる人がいるのかもしれない。多くの人に読んでもらいたい一冊です。

この作品には図書室での会話が何度も出てくるので、自分の高校の図書室がどんな場所だったか思い出そうとしたのだけど、私は全く思い出せませんでした。どこに行っても人だらけの校内で、何か隠し事をするのなら、図書室か校舎裏が最適なのかもしれません。登場人物が魅力的で、映像化するなら誰が演じるのだろうと想像しながら読み進めました。

「人が成熟する速度は、その人がどれだけ恥に耐えられるかに比例する」や「人間たる者、自分への約束を破る者が最もくだらぬ」など、後半に先人の言葉がいつか紹介されているところがよかった。題名の「稚心を去る」もそれらの言葉の一つ。いい言葉だ。先人の言葉には汎用性がある。どんなジャンルの職業にも通ずるものがある。技術だけでなく、人間性を高めることは、一流の人間に共通した条件なのだと思う。

朝ドラ「舞いあがれ！」を見ていたファンにとっては堪らない歌集。ドラマに登場する全ての歌を脚本の桑原亮子さんが詠んでいたとは！！詠み手のキャラクターに合わせて、見事に詠み分けていて、素晴らしい才能です。4人の短歌が、それぞれ異なるフォントで載せられているのも面白い！！短歌愛の詰まった一冊でした☺️