1巻よりも2巻の方が思い入れが強くなって泣いた。1つの国について語ろうとすると、悲しいエピソードも必ず出てくる。生まれつき心根の良い人間もいれば、悪い人間もいる。環境によってねじくれてしまう人間も。ラストは大泣きした。早く3巻が読みたい！

中毒性のある不道徳なエッセイ。三島由紀夫さんがずば抜けて博学で頭の回転の良い人だった事が伺える。「お節介や忠告はもっとも不道徳な快楽の1つ」など「確かに」と苦笑したくなる。人間という生き物を皮肉っているんだけど、誰よりも人間を愛している人だと思った。マツコデラックスさんをもっと鋭くした感じ。お気に入りのエッセイになった。

三島由紀夫さんは、こんなにスルスル読める小説も書いていたのか！と驚いた。主人公の夏子が、自分に自信があって大胆で積極的な性格なので、自分に自信が持てない私には眩しかった。人生に彩りが溢れていて憧れる。三島由紀夫さんが楽しんで書いたのが伝わってくる。目に輝きのある男性に魅力を感じる夏子の気持ちはよく分かる。ラストも皮肉な感じで好み。

今回も涙と共に読了。先が気になって2日で読み終えた。天才劇作家の兄・リーアンと、ルミニエル座の俳優の弟・アーロウのお話。2巻に登場した女英雄・テッサの軌跡を劇にして世間に広める為に尽力する。3巻目でも、レーエンデ人は下級市民と位置付けられ苦しんでいる。これがこの先どういう風に変化するのか、とても楽しみ。

取り立てて大きな出来事は起こらないのに、なんだか面白いのが江國作品。50代になった女3人の日常が描かれているんだけど、どの人の生き方も好き。微笑ましい。個人的には、パワフルな理枝に圧倒された。私はどんなに頑張ってもああはなれない。。シェニール織と黄肉のメロンの意味が分かってニンマリ。

1巻よりも2巻の方が思い入れが強くなって泣いた。1つの国について語ろうとすると、悲しいエピソードも必ず出てくる。生まれつき心根の良い人間もいれば、悪い人間もいる。環境によってねじくれてしまう人間も。ラストは大泣きした。早く3巻が読みたい！