ネタバレ「わがままな大男」「若い王」「漁師とその魂」が好きだった。人魚とくっつくために切り捨てた魂がシャレにならないグレ方をして帰ってくる「漁師~」は本当にすごい。魔女にもらったナイフで魂を切り離そうとした体が魂に呼びかけられる、魂が心を要求する、体はそれを退けて独占するくだりの異様さ。あとがきで言及されているSt. John Ervineのこんなん誰が子どもに読ませんねんというツッコミは尤もだと思う。「忠実な友達」「すばらしいロケット」はどうしようもない胸糞噺。一冊の中に渡辺和子と平山夢明が同居してるかんじ。