奇妙な間取りの家に纏わる因習と殺人事件。片淵家の本家と分家の人間が複雑に絡み合っていて相互監視下にあり、最後まで誰が本当の黒幕か分からなかった。

第3弾。今回はアニメの聖地巡礼ヲタクが捜査に協力する。密室の練炭自殺と見られた事件と1年前の撲殺事件に関連性が見えてきた。犯人については途中から何となく見えてくる。

家事代行サービスで働く都。初の指名の定期契約は和菓子工房と甘味処(休業中)を営む羽鳥一成の自宅だった。元々は和菓子好きだったが、ある過去の出来事がキッカケで苦手に。しかし、羽鳥の和菓子を食べた事で再び和菓子好きに。小湊先生の作品は登場人物が良い人＆美味しい食べ物ばかりで、凄く癒やされます。

奇妙な間取りの家に纏わる因習と殺人事件。片淵家の本家と分家の人間が複雑に絡み合っていて相互監視下にあり、最後まで誰が本当の黒幕か分からなかった。

言い伝えやおまじないの数々。段々、忘れられていくが、未だ実践している友梨の曾祖母。昔、幼くして亡くなる子供が多かった時代、健康に育つよう行われていた風習や田畑から虫を追いやる儀式、絡まった糸をほぐすおまじない等々。医学や科学の進歩で廃れつつあるが、非科学的でも見えない力に縋りたくなる事は往々にしてある。子供の頃や祖父母を思い出したりと、温かい気持ちになった。

『女性が活躍する企業を目指す』という社長の発案により若くしてファミレスの店長に抜擢された南雲みもざ。過大な責任に押しつぶされそうになりながらも頑張る日々。ある日、居住するアパートが家事になり、元社員寮の現倉庫へ一時避難する事に。そこに住む元寮夫で今は設備部の金田さんから近所にある深夜に営業するレストランの話を聞き行ってみることに。疲れ果てた客に新しい力を注ぎ込んでくれるような、客の事を思い丁寧に作られたシェフの料理で皆活力を取り戻していく。

恩田陸:茶色の小壜、津村記久子:おかきの袋のしごと、有川ひろ:ファイターパイロットの君が面白かった。

祖母と一緒に行くはずだったお伊勢参り。現地で出会った男の子に案内してもらうことになる『もしも神様に会えたなら』。病気で若くして病死した両親と幼い頃に過ごした土地をめぐる『失われた甘い時を求めて』。夫から離婚を求められた妻が理由を探る旅に出る『夕日と奥さんのお話』。旅先で頭を打ち入院する羽目になった大学生の旅の目的は何だったのか『旅の理由』。等々。思い出の味を辿る旅と、この旅で出会った味が思い出になる物語。「本当に美味しいっていうのは、いつまでもその味を忘れないっていうこと」納得。

35歳、派遣契約が切れ次の仕事もない彼氏もいない詩葉。最後の仕事帰りに偶然見つけたガレットとクレープの店・ポルトボヌールに魅了され4日連続て通い、アルバイトを志願する。人の顔色ばかり伺い自分を出せなかった詩葉だが、店主の多鶴さんや常連客達と関わりながら『誰かのためじゃなくて自分のために生きる』ことを学んでいく。

シリーズ第10弾。四宮出身の王妃を母に持つマイセン王国のユリア王子が来日し四宮大学の見学に来ることになった。当初見学だけのはずが、四宮大学で研究したいことがあると滞在期間を延長することに。ユリア王子から沖野と舞衣はそれぞれ別のオファーを受けるのだが…。

デパートの催事の古本市。そこで起こる事件や謎の数々。跡継ぎを亡くした古書店主が息子の蔵書を催事で売り払おうとしているのは何故か。裏で手を引いている篠川智恵子の企みが何なのか気になる。