(P98)思考系脳番地は、左脳・右脳それぞれの、前頭葉に位置しています。前頭葉はその名の通り、大脳の前方部分にあり、思考や創造力、意欲など高度な機能をつかさどっています。ものを考えたり、何かを計画したり、新しいことに挑戦する意欲が起きたりするのは、思考系脳番地の働きによるものです。思考系脳番地は判断力と結びついていますから、判断する機会を意識してつくることで鍛えることができます。思考系脳番地は五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触角)をつかさどる脳番地とも深いつながりがある、脳の司令塔のような役割を果たします。
(P132)夢を実現している人は、まず「こうありたい」と理想を描くことから始めている、といいます。…思考系脳番地で「こうしたい」と強い意志をつくればつくるほど、詳細な情報が集まり、イメージした記憶も引っ張りだされ、記憶力が鍛えられるようになります。
第1章:日比谷高校の悲劇 第2章:旧制中学からの系譜・開成・麻布・浦和・済々黌 第3章:藩校からの系譜・修猷館・鶴丸・修道 第4章:女学校からの系譜・女子学院・雙葉・神戸女学院・浦和第一女子 第5章:専門学校・師範学校からの系譜・慶應義塾・筑駒・お茶付・学芸大付 第6章:大正・昭和初期生まれの学校・武蔵・桜蔭・東大寺・灘 第7章:戦後生まれの星・栄光・ラサール・駒東・聖光・渋幕・西大和 第8章:学校改革という決断・海城・豊島岡・鷗友・堀川(京都市立) 第9章:単なる進学校と名門校は何が違うのか?
(P194)まず結論を言ってから説明を始めることで、自分が何を伝えたいのかを明確にする練習が必要です。一番よいトレーニングになるのは、論文の抄録や新聞のリード文を読むこと。…自分の言いたいことを、メッセージを1行に凝縮させて枠で囲み、それを10個くらい作って順番に話すと、会話も講演も成立します。これは、本の作り方と同じです。本には必ず目次があり、目次を見れば、伝えようとしているメッセージや話の流れを理解できるようになっています。本を作る時のように、話の骨格を明確にすることが大事なのです。
(P138)(国語科の授業は)カリキュラムを説明すると、まず中学一年生、二年生には短編を中心に近代作家の名作と呼ばれる小説を集中的に読ませる。志賀直哉、芥川龍之介、太宰治、夏目漱石、森鴎外などの文書に「馴染ませる」。…授業で最近とり入れているのが要約である。文章を読んだあとその要約を宿題に出して、後日、教室でその要約を生徒同士が交換して採点をする。…自分で考えた通りの要約でなくてもいいとわかりますし、黒板に書かれたポイントを自分のなかでどのように咀嚼し直すか、自分自身の解釈の力を試されることにもなります。
最終的には理解力、読解力が培われると思います。…要約は高一まで、毎回、しつこくやるという。とり入れたきっかけは、どうやって本を読ませるか考えた末だった。「麻布の子は本を読むという地道な作業を軽視する傾向があるんです。…通読する経験を積ませるために要約を考えつきました。…要約を繰り返していくと、そのうち、どんな文章もなんとなく四〇〇字くらいにまとめられるようになるし、実際にまとめなくても頭のなかでそういうことができるようになって国語の力もつきます」
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主に読むのは図書館本、110円本、Kindle本など。コンスタントに読めないので、読書繁忙期と閑散期の落差が激しいかもです。
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