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2024年4月の読書メーターまとめ

AppleSugar
読んだ本
4
読んだページ
1109ページ
感想・レビュー
4
ナイス
41ナイス

2024年4月に読んだ本
4

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

AppleSugar
比嘉姉妹シリーズの最新短編集。 ずうのめ人形で活躍?した辻村ゆかりが三度目の登場をするのも楽しいところ。 社会問題をホラーの材料にすることを得意とする著者だが、今回は「ケア」についての話かな?という気もした。 兄弟間、親子間、恋人間のケアが、ともすると怪異を呼び出してしまう、その怖さと切なさ。 その切なさが一番表出した表題作の「すみせごの贄」が一番おもしろかったかな。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
4

AppleSugar
ヨコハマトリエンナーレの展示に使われていて、気になって購入。 少し不穏な感じのする海沿いの街、海塚に住む小学生の女子が学校の課題で書いている日記の形式をとる章に、時々30歳になった主人公の独白が挟まれる。 少女のころの日記の文体自体は、ディストピアの中を生きる普通の人々の普通の日常を描写するのだが、時折その裏側にある、普段は少女が見ないようにしている恐怖がめくれ出る。また、たまに挟まれる独白も最初は唐突に感じるが、少女の日記と相まって、その裏側に気がつくと、恐怖を感じるようになる。面白怖い傑作。
が「ナイス!」と言っています。
AppleSugar
比嘉姉妹シリーズの最新短編集。 ずうのめ人形で活躍?した辻村ゆかりが三度目の登場をするのも楽しいところ。 社会問題をホラーの材料にすることを得意とする著者だが、今回は「ケア」についての話かな?という気もした。 兄弟間、親子間、恋人間のケアが、ともすると怪異を呼び出してしまう、その怖さと切なさ。 その切なさが一番表出した表題作の「すみせごの贄」が一番おもしろかったかな。
が「ナイス!」と言っています。
AppleSugar
著者の芦花公園さんが得意とする因習ホラー。 日本の神様の理に落ちなさ、人間が神様に影響を与えてしまうという、身近さ、そういうのは例えば人間味あふれるギリシャ神話の神々や、人間の理解の範囲を超えた理を持つユダヤ教の神とは全く趣きを異にする。 本書に描かれるのはそういう完全ではない神仏の話だから、人間に利用されたりもする。だからこれは因習ホラーであると同時に、ヒトコワの話でもあるんだなと。 だから、怖い。
が「ナイス!」と言っています。
AppleSugar
一番好きな小説家は?と聞かれたら、少し迷った後で「村上春樹」と答えると思うが、一番影響を受けた小説家は?と聞かれたら「ティム・オブライエン」と即答できる。 それくらい「本当の戦争の話をしよう」の中の「レイニー河で」には、読みながら自分という人間の鋳型を意識させられた。 彼と同様に社交的で本が好きな自分は、彼と同じ立場に立ったら、人に嫌われたりがっかりされたくないという臆病さで、カナダに逃亡することはせず、ベトナムに行って人を殺したと思う。
AppleSugar
2024/04/05 08:09

そんな彼が久しぶりに発表した著書は、だいぶ年を取ってから父親になって書いたエッセイだった。 ヘミングウェイへの言及や、子育て、自分の父親との話などに、たまに幻想や妄想が挟まる、彼の小説にも見られる混乱やカオスがフックになって面白く読めた。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/10/22(2406日経過)
記録初日
2007/01/02(6352日経過)
読んだ本
889冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
300441ページ(1日平均47ページ)
感想・レビュー
734件(投稿率82.6%)
本棚
1棚
性別
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