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2024年4月の読書メーターまとめ

sleepy
読んだ本
2
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655ページ
感想・レビュー
2
ナイス
782ナイス

2024年4月に読んだ本
2

2024年4月のお気に入り登録
1

  • ヴェネツィア

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • ヴェネツィア

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

sleepy
20世紀SF史の代表作のひとつ。その難解さでも名高い。謎めいた惑星ソラリスに調査滞在する3人におこる異様な出来事の数々。ソラリスの海はそれ自体ひとつの言語なき「高等生命体」であることは示されるが、調べるほどに混沌は深まり、3人の精神を激しく揺さぶる。異様な現れ方によって。SFの体裁をとりつつ本作は「人間」に行き当たる。人を人たらしめているもの。人間とまったく異なる生命を描くことにより、人間を描く。心の移ろい、理論でわりきれない感情。読者がいま見ている世界、生きている環境はそのようにあるものなのか。続く↓
sleepy
2024/04/07 22:39

続き1それは自分が作り出したものではないのか。いや世界が私を作ったのではないか。人間の実感と観測データ、主観と客観、実像と虚像。科学と宗教、生命、知性、記憶、死、そして愛。しかし本書はテーマありきで読む、あるいは謎解きとして読むことを否定する。赤い太陽と青い太陽が交互に昇るソラリス。ひとはいつも宙ぶらりんから大地に足をつけたいと思う。自分の信じたい方へ、信じる方へ。科学と宗教、生命、知性、実存、記憶、死、そして愛。続く↓

sleepy
2024/04/07 22:39

続き2レムは本書において、これらについてこれまでと違うルック、物差し、を読者に与える。突きつける。それでいいじゃないか。ちょっと怖いけれど。Solaris、61年、初邦訳64年、初単行本65年、文庫77年(以上早川書房。これらはロシア語版からの翻訳。旧ソ連の検閲で一部が削除されたもの)。2004年にポーランド語原典からの完全翻訳版が国書刊行会から出版。2015年にこれがハヤカワ文庫から出版(「ソラリス」)。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

sleepy

続き 道々に花も咲き。ポケット図鑑を持っていかなかったので写真をいくつか撮り、家で引き比べる。これはシャガ?

続き 道々に花も咲き。ポケット図鑑を持っていかなかったので写真をいくつか撮り、家で引き比べる。これはシャガ?
toridori
2024/04/14 22:21

シャガです。本日わたしも山を散策してシャガを見て、「これなんやっけ?」を友人とやってました。群生してますよね。

sleepy
2024/04/14 23:17

やはりシャガでしたか。たくさん群れてました。他にも地味だけど淡い青い花、鮮やかな黄色の花などいろいろ。主に谷沿いに。ある程度登ると笹薮や竹林が増えて小鳥とトカゲがガサガサ動いています。道は未だ冬の落葉で覆われ、ああこれが腐葉土になるのか(笑)と。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
2

sleepy
NY。ある小説家の書く小説とその中の小説とそのまた中の小説の入れ子構造。本書は物語についての物語であり、書くことについての小説。主な登場人物の2人は小説家。物語は、小説は過去のことを思い出して記録するのではない。未来に物語を起こさせるもの、という台詞がある。書いたことは将来に起こる、出来事を誘発するということ。「未来はすべて私の中にあった」・・。書くことに誘発され、彼ら彼女らを襲う不幸、惨劇、失望。世界はその幸福も災禍も書かれることを待っているのと同じように、我々を襲おうと待ち構えている。続く↓
はこちゃん
2024/04/23 13:44

オースター作品、ゆくゆくはコンプリート読了したいと思いつつなかなか💦そう、ジャケがソウル・ライターなのが嬉しいです。『インヴィジブル』と他にもあったかな?ノートの色が重要なら、三部作から先に読むべきなのかしら。

sleepy
2024/04/23 15:28

うーん。どうかなあ。三部作のノートのことも忘れているし、特に問題なにのじゃないかしら。でもデビュー作から読むのはアリだと思います。いずれコンプするなら。「ガラスの街」を再読したくなってきたな。押し入れのどこかに・・(笑)。

が「ナイス!」と言っています。
sleepy
20世紀SF史の代表作のひとつ。その難解さでも名高い。謎めいた惑星ソラリスに調査滞在する3人におこる異様な出来事の数々。ソラリスの海はそれ自体ひとつの言語なき「高等生命体」であることは示されるが、調べるほどに混沌は深まり、3人の精神を激しく揺さぶる。異様な現れ方によって。SFの体裁をとりつつ本作は「人間」に行き当たる。人を人たらしめているもの。人間とまったく異なる生命を描くことにより、人間を描く。心の移ろい、理論でわりきれない感情。読者がいま見ている世界、生きている環境はそのようにあるものなのか。続く↓
sleepy
2024/04/07 22:39

続き1それは自分が作り出したものではないのか。いや世界が私を作ったのではないか。人間の実感と観測データ、主観と客観、実像と虚像。科学と宗教、生命、知性、記憶、死、そして愛。しかし本書はテーマありきで読む、あるいは謎解きとして読むことを否定する。赤い太陽と青い太陽が交互に昇るソラリス。ひとはいつも宙ぶらりんから大地に足をつけたいと思う。自分の信じたい方へ、信じる方へ。科学と宗教、生命、知性、実存、記憶、死、そして愛。続く↓

sleepy
2024/04/07 22:39

続き2レムは本書において、これらについてこれまでと違うルック、物差し、を読者に与える。突きつける。それでいいじゃないか。ちょっと怖いけれど。Solaris、61年、初邦訳64年、初単行本65年、文庫77年(以上早川書房。これらはロシア語版からの翻訳。旧ソ連の検閲で一部が削除されたもの)。2004年にポーランド語原典からの完全翻訳版が国書刊行会から出版。2015年にこれがハヤカワ文庫から出版(「ソラリス」)。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/11/20(2376日経過)
記録初日
2017/11/22(2374日経過)
読んだ本
74冊(1日平均0.03冊)
読んだページ
21213ページ(1日平均8ページ)
感想・レビュー
69件(投稿率93.2%)
本棚
0棚
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