ネタバレ単行本の新刊　宮島さんはお初で本屋大賞受賞作　成瀬あかりは勉強ができるが変わり者で　人に迎合するという気持ちは全く持っていない　幼馴染の島崎はいつもそんな成瀬に振り回されてて　西武大津店に夏を捧げ　閉店のカウントダウンで連日テレビに映ることに　西武のユニホームを着てやけに目立ってた　島崎もだ　漫才コンビのゼゼキタとして　M1グランプリを目指したり　地元の夏祭りの司会も熟すし　高校ではセーラー服に坊主頭って　これは目立つけど怖い　成瀬は京大に決めたんや　島崎は東京に引っ越すけどゼゼカラは不滅やわ

ネタバレ祝登録2800冊　電子書籍　シリーズ12作目を再読　騒動後に初めて淡海先生と再会　まだ蟠りは解けていないものの　先生の紹介で朗読に挑戦することになった海里　舞台はシェ・ストラストというBARで　マスターの砂山は元テレビマン　定期的に女優の倉持悠子が舞台で朗読してる　海里には歌のおねえさんで馴染みがあって　その相手役のオーディションに臨み結果は合格　悠子の自宅でレッスンを受けることに　ばんめし屋には幽霊の橋口が　お母さんの料理本に挟まれた押し花に誘われてやって来て　特製のシフォンケーキで成仏したわ

ネタバレ文庫の古本　堂場さんの15作目はシリーズ7作目　ひとり暮らしの女性が焼死した　被害者の夫が聴く耳を持たずに拒絶してて　時を同じくして人気子役が誘拐された　被害者支援にはマニュアルがあってもその通りにはいかない　誘拐事件なんてどう対応すればよいかの正解はない　いまは離婚しているが少女の父だった男は　10年前の詐欺事件の主犯で　村野がその捜査を担当してた　支援課が関与したこの2つの事件が繋がってくるから面白い　捜査一課の事情聴取に村野が駆り出され成果を収め　評価した課長からの復帰話を断ったのは凄いわ

ネタバレ文庫の蔵書　シリーズ7作目　野点の会は済んだものの　天英院や月光院の腹の中は治まらない　吉宗はどうしても竹姫を継室にしたいという　そうなれば自分たちの居場所がなくなると　竹姫への嫌がらせがエスカレートしていく　天英院が伊賀者が遣えないなら五菜に竹姫を襲わせよと　愛しい女が吉宗以外の男に犯されろって　よくぞまあ　こんなことが考えられるわ　でも当の吉宗もそれを考えてたんだ　聡四郎は竹姫のお末に女忍の袖を送り込む　まんまとやってきた五菜の太郎が袖にやっつけられ人質に　いよいよ吉宗が大奥に宣戦布告したわ

ネタバレ文庫の古本　現役医師の中山さんはお初　鹿児島の大学を卒業したばかりの新米医師の雨野隆治は25歳　医者の1年目は研修医として　東京の総合病院で外科医としての経験を積むことに　上司や先輩からはこっぴどく怒られてばかりで　右も左もわかりゃしない　それでも患者はひっきりなしにやって来る　何でもかんでも初めてづくし　それこそ緊張の連続で　だめな新人とは思われたくなくって　ほとんど毎日病院で泊まり込んでる　手を尽くしても救えない命がある　いや無駄だから手を尽くすなっていう判断も必要　でも命を救えた時の喜びは最高だわ

ネタバレ単行本の新刊　宮島さんはお初で本屋大賞受賞作　成瀬あかりは勉強ができるが変わり者で　人に迎合するという気持ちは全く持っていない　幼馴染の島崎はいつもそんな成瀬に振り回されてて　西武大津店に夏を捧げ　閉店のカウントダウンで連日テレビに映ることに　西武のユニホームを着てやけに目立ってた　島崎もだ　漫才コンビのゼゼキタとして　M1グランプリを目指したり　地元の夏祭りの司会も熟すし　高校ではセーラー服に坊主頭って　これは目立つけど怖い　成瀬は京大に決めたんや　島崎は東京に引っ越すけどゼゼカラは不滅やわ

ネタバレ文庫の古本　村山さんは21作目　天使の卵の続編　バイト先でフルチンこと古畑慎一は　高校時代に思いを寄せた先生・斎藤夏姫の声を聞いた　そう　前作で春妃の妹だったあの夏姫の10年後の姿である　時をおいて勇気を振り絞って夏姫に話しかけてみて　そこから8歳年上の彼女に心惹かれていく　彼女は今は先生を辞めて設計会社に勤めてて　やがて二人は相思相愛の仲になる　ある日慎一は夏姫の携帯を見て　頻繁に彼女がやり取りしてる　あの歩太のことが気にかかり　彼の仕事場を見に行ったことで　10年前のことを知り誤解が解けたわ

ネタバレ文庫の蔵書　シリーズ6作目　大奥による無駄遣いを止めさせたい吉宗　将軍の命を受け職務を果たそうとする聡四郎　今度は大奥で野点の会が開かれるという　天英院と月光院はここぞとばかり張り合うことに　月光院は京菓子屋を抑えて菓子を納めさせないという　卑怯な手に打って出て　菓子の受け渡しにまでお末たちの邪魔が入る　その煽りを食ったのが竹姫で　菓子の手配は聡四郎に一任されることに　吉宗が肩入れする竹姫に恥はかかせられないと　当日の場所取りにも苦労はするが　土壇場での吉宗の乱入　葵の御紋入りの重箱がすべてを語ってるわ

ネタバレ電子書籍　シリーズ2作目を再読　神酒クリニックに勤務する医師たちは　医師でありながらも医療に従事する場面はそれほどなく　それ以外の特殊技能を活かして大活躍　VIPから託された記憶喪失の美女・赤羽　神酒たちが深夜のビルで起こった爆弾騒ぎに巻き込まれ　何でもVIP経営の警備会社内部の勢力争いで　爆弾を作ったのが赤羽＝美鈴らしいって　刻々と爆破時間に迫る中　彼女の記憶が頼りで　もう警察を呼んでも間に合わないって　どうして医師なのに爆弾の事に詳しいの　爆弾の止め方教えてって　ああ　催眠療法がギリギリ間に合ったわ

ネタバレ電子書籍　リカシリーズを時系列にて再読　4作目　花山病院の副院長の大矢昌史　医師の真由美という婚約者もいるし　将来の院長の座も保証されてて　彼が採用したリカに目をつけられた　彼女は昌史の婚約者だと言い張って　手術で鉗子を患者の体内に残すという医療事故を契機に　彼と花山病院に不幸な出来事が続くことに　婦長が階段から落ちて意識不明に　看護師の自宅が放火され　同僚の借金を病院の金で穴埋め　院長に罵られた直後に院長が不審死　すべてリカがやったに違いない　リカとの会話が噛み合わない　挙句の果ての悲惨な結末が悍ましい

ネタバレ電子書籍　シリーズ11作目を再読　淡海先生が書いた小説のＰＲで　海里がモデルでかつ俳優復帰すると発言され　突然の発表でばんめし屋や海里の実家が騒動に巻き込まれ　すぐには落ち着いたものの　気持ちは収まらなくって　母子家庭で育つカンナが店の常連に　ここに来れば幽霊に会えるっていう動機は不純だけど　まさか会えますとも言えず　カンナが亡き父と最後に食べたロールキャベツ　母も呼んだうえで味を再現し　そこでロイドが大活躍　今度は幽霊ではなく幻で父親を呼んじゃった　おかげでその日は大盛会　海里は俳優復帰を断ったわ

ネタバレ電子書籍　レビューでいただいたポイントを充当　藤岡さんは11作目　幼くして母を亡くし継母には馴染めなくて　飼い犬のことが気掛りで外出できず　祖母に引き取られてから人生を再スタートさせた聡里　高校教師の一言で獣医の道に　祖母の支援も受け北海道の獣医学部に入学　いきなりの実習で殺すことを目の当たりにし　断念しそうになるも耐えきって　治すだけが獣医の仕事ではない　伴侶動物の獣医を目指してたのに　二度の実習を経て牛馬などの大型動物を専門とすることに　祖母の死は辛かったけど　立派に成長し良き伴侶に出会えて良かったわ

ネタバレ文庫の古本　天袮さんはお初　横浜にある源神社は縁結びのパワースポットで　婿養子の兄が宮司を務めるその神社に　大学を中退し全く信仰心が欠如した坂本壮馬が働くことに　教育係は年下の巫女・久遠雫で　彼女は参拝客には滅法愛想が良いが　自分には冷淡で厳しく接してきて　二人は神社で起こる揉め事を解決していく中で　距離を縮めてはきているものの　いや　これは壮馬の片思いやわ　いつも冷静な雫が再三謎を解いてきて　その雫が思わぬ行動を起こし　彼女には姉を亡くした凄惨な過去があり　でも今度は壮馬が冷静に謎解きをしたわ

ネタバレ文庫の蔵書　シリーズ5作目　将軍・吉宗の武運長久を祈願しに深川八幡宮へ行く竹姫　聡四郎は不穏な動きを察知して　紅や玄馬らと警固に当たるが　案の定伊賀者が刺客となり襲ってきた　身を挺して姫を守った紅が　伊賀の女忍に乳房を傷つけられて　ああ　姫を守りきり女忍は水城家に捕われた　女忍の監視に玄馬が従事することに　聡四郎に付きそう従者がいなくなり　紅が見つけてきたのが師匠の入江無手斎とは魂消たけど　吉宗が御広敷伊賀者に揺さぶりをかけてきて　伊賀者が水城家を襲撃し　でも次々と伊賀者が倒されて　藤川だけが逃げ延びたわ

ネタバレ電子書籍　窪さんは9作目　でき婚の人は別にして　子供を持つと持たないとでは　その後の生活環境に大きな違いが生じる　そのことに迷いを持つ夫婦を描く短編が5編　結婚してまだ子供ができない夫婦にとっては　妊活の辛さは並大抵ではないだろう　妻にも夫にも相当なプレッシャーがのしかかる　産婦人科の片隅で精子を放たねばならない　決して気の進むものではないだろう　強く夫が子を望んできた　だが妻は気乗りがしない　正直言って子供は嫌い　特別縁組なんて　施設出身故に選ばれない辛さを知ってて　でも最後は夫婦が決断せねばならない

ネタバレ文庫の古本　石田さんは10作目　直木賞受賞第1作　これでもかと借金で苦しめられ　金貸しに追い詰められた人々が　最後の選択をする短編が7編　親から受け継いだ会社の経営が行き詰まり　街金で切った小切手の決済ができず　債権の回収屋に肩代わりされ　でも家族を犠牲にしたくなくて究極の決断を　夫の会社が倒産して　ローンの返済がままならず　妻が手にした消費者金融で借金地獄　妻が選んだ副業は隙間産業か　街金からの借金返済が滞り　回収屋が依頼してきたのは　通帳から金を下ろす出し子の仕事　スキを突いた最後の賭けが実を結ぶのか

ネタバレ文庫の古本　木下さんは5作目　舞台は茨木・高槻界隈　私にも馴染みがあるトコだわ　大学も行かずにフリーターをしてる桃田竜　摂津富田にあるレンタルビデオ店でバイトしてて　店長・米村は大の映画好きで彼の武勇伝が凄すぎる　バイトの若林の悩殺ボディがたまらない　そんな中近所にライバル店が開店　何とバイト仲間が裏切った　若林まで引っこ抜かれ　おまけに売上が激減　元カノの東大中退でAV女優の薮中が　店に入り挽回するも焼け石に水状態で　リストラ父まで店に立ったが襲撃され　でも何で嫌いなお好み焼き屋で再開するんかな

ネタバレ電子書籍　シリーズ10作目を再読　淡海が不意に投げかけた質問に否定した海里　もう一度役者の道に戻りたくないかって　そんな話が現実になってきて　後輩の李英が急遽舞台に立つこととなり　その稽古相手に海里を指名してきた　再起をかけてる後輩のために　集中的に稽古に付添うことに　そこに売れなかった元俳優の幽霊が　えっ　公演当日に体調を崩した人がいて　急遽海里まで担ぎ出され　演出家に幽霊まで出させてやってくれって頼んで　幽霊さんは成仏できたけど　ああ　スキャンダルの相手の女優さんと再会　大人の対応をしてたわ

ネタバレ文庫の蔵書　シリーズ4作目　吉宗が竹姫に贈り物をしたい　聡四郎は紅の助言もあり鏡を選んだ　大奥に入るには何かと面倒な手続きが　竹姫付の中臈・鈴音と対面を済まし　鏡を手渡したがいいが　何とお末が突然に刺客に　失敗した途端に舌を噛んで自決とは　風紀を乱したからって竹姫は謹慎することに　いや　天英院も月光院も竹姫を目の敵にしてて　何やかやと嫌がらせをしてくるわ　そこは吉宗の養女・紅が竹姫を慰めてくれたけど　紅の男気には恐れ入るわ　今度は竹姫が富岡八幡宮にお詣りに行く羽目になり　聡四郎に代わって紅が随伴することに

ネタバレ文庫の古本　高任さんはお初　元商社にお勤めだったとのことで内部事情にはお詳しい　法務部にいた芦田慎二が畑違いの関連企業部に異動　専務の意向だというがこれは左遷に違いない　49歳にして会社生命は絶たれたのか　関連会社の不良債権を回収せよって　賃料未払のホテルに居座るヤクザのもとに交渉しに行くも　健康が回復するまで待ってくれ　一切応じてないにもかかわらず　恰もそれを呑んだかのように伝えられ　それが訴訟騒ぎに　挙句に背任の疑いまでかけられて　まあ　強硬策が功を奏し何とか解決したが　会社に見限りをつけて正解やわ

ネタバレ文庫の古本　大山さんの13作目はシリーズ5作目　桐島くんはいたって無口である　でもヒトでないモノが語ることで　店主の人となりやあずかりやのお客様の様子　ひいては商売の内容がわかる連作短編が4編　そう　意外とあずかりやは繁盛してたんだ　盗みに入ったあずかりやで　目の見えぬ店主を傷つけた男　でも冷静な店主に諭されて改心したわ　売れ残った焼きそばパン　預けたヒトには深い事情があった　母子手帳を預けたママは前作でも登場してたけど　愛犬ルイを預けることまでは考えてなかったわ　作者さんが預けたいものを募集中って何

ネタバレ文庫の古本　堂場さんの14作目はシリーズ6作目　ブラック企業のハウスメーカー・バンリューの社長の娘が殺されてから2年　犯人はわからずだったのが　別件逮捕で捕まえた男が自供して　でもこれで解決しないのが悩ましく　ワンマンで横暴な社長　被害者家族の支援で接した2年前から　難しさを体感していた村野たち　その社長が今度は暴漢に襲われ被害者になってしまって　根気強く接してきた村野に　初めて心を開いてくれたのか　真実を話してくれてから事態は一気に動き出す　部下の長住が捜査の足を引っ張り　事情は分かるけど左遷はやむ無し

ネタバレ電子書籍　シリーズ9作目を再読　霊が視える海里が誰かに見られてる　そんな感じがずっとしてたのが　突然に死ねと言われて突き飛ばされて　危うくトラックに轢かれるところを　涼彦に助けられたから良かったけど　これが勘違いだっていうのだから　彼氏に見せつけるために自殺を偽装したはずが　本当に死んでしまったんだから心残りもあるだろうけど　こんなフミの幽霊がいくら彼氏に似てたからって　海里も災難やったわ　彼氏が海里の料理番組のレシピで作ったバターチキンカレーを再現し　最後に花火とかき氷のおまけつき　やっと成仏できたわ

ネタバレ文庫の古本　大山さんの12作目はシリーズ4作目で　定番のあずかりやの商いと　店主のことが分かる連作短編が5編　双子の兄が大事にしてた弟あてのラブレター　弟はまったく関心を示さなかったものの　どうしても気になって　その後の話にあずかりやが関与してて　成就した恋心が眩しいわ　電話で伝えられた最後の言葉を預かって　5年後に再現できるなんて　桐島くんの記憶力ってどうなってるの　ホームレスたちの夢を叶えるため　彼らが拾ったカバンが大金を生んだけど　彼らはいらないって　でも結果的に良いヒトに巡り会えて良かったわ

ネタバレ文庫の蔵書　シリーズ4作目　大奥の無駄遣いを改めさせたい吉宗　勘定奉行が使えないので　聡四郎の方がましだろうとの吉宗の発言で　水城宅に贈答品がどっさり届くとは恐れ入る　無任所だった聡四郎が竹姫付きとなる　竹姫が京から呼び寄せる鈴音の身元を調べるためだ　紅が吉宗の要請を受け竹姫に野点の道具を持って会いに行った　幼い竹姫が夫婦生活に関して　いろんな質問を投げてきてかなり早熟さを伺わせたわ　吉宗を何とかしたい天英院　館林藩主・松平清武を次期将軍にする話に期待したが　肝心の清武に全くその気がないのじゃ仕方ないわ

ネタバレ電子書籍　リカシリーズを時系列で再読　本作は3作目　青美看護専門学校にリカが在校していたときの話　同校では生徒や教職員が短期間の間に　相次いで不審死する案件が続出　極めつけが戴帽式の日に起きた講堂の火災事件　リカを含む？124名の犠牲者を数えた　唯一生き残った渡会日菜子の手記や「ほん怪」などの雑誌の取材記事によって　衝撃的な事件の経過が明らかにされていく　その事件のそばには絶えず雨宮リカの存在が　一番じゃなきゃだめ　自分を邪魔する者は排除する　マヅルカの楽曲とともに何とも言えぬ腐敗臭が不気味さを煽る

ネタバレ文庫の古本　堂場さんの13作目はシリーズ5作目で　東京郊外の派出所で警察官が射殺された　村野ら支援課はその妻と息子をサポートすることに　妻は比較的落ち着いていたものの　息子が荒れている　捜査一課の現職刑事ゆえに　犯人を自分の手で捕まえたいと　しかし警察のルールでは捜査本部から外れざるを得ない　暴走する息子に村野が付き添った　昼間はおとなしくして　夜に一緒に捜索をさせることに　事件は5年前の事件と密接に関連し　思わぬ展開を見せていき　被害者が加害者の様相も　膝の古傷を庇いつつ　犯人確保に尽力する村野に天晴れ

ネタバレ文庫の古本　大山さんの11作目はシリーズの3作目　東京の下町にあるあずかりやを舞台にした連作短編が5編　さまざまなヒトやモノが店主・桐島くんを　そのお客さんのことを語る　そのことで店主の人となりが分かるというのが　このシリーズの定番で　白い猫・社長に取り付いたノミが語るか　女の子が預けたキリンの縫いぐるみ　ノミ騒動はいただけなかったけど　幼女ではなく老女が預けるモノは　必ず期限までには取りに来ない不要品で　弁当も有りなのか　後に姉が種明かしをしたわ　小説家の里田が預けた原稿が芥川賞とは　大化けしたね

ネタバレ文庫の古本　飛鳥井さんは4作目　川崎で不動産会社の店長を務めてた早瀬遼　彼の出身地の店で店長の不祥事が発覚　土地勘のある遼が当面店長の代理を務めることに　高校卒業以来実家も旧友たちとの再会も10年ぶりで　仕事には不安はない　不祥事で不仲だった同級生で優良企業の息子に　頭を下げるのには抵抗があった　町の夏祭りの実行委員会を手伝うことに　チョコレート工場と地元民とのトラブルが発覚　どうやら父親が関与しているらしく　その父が会社を辞めたいって　一時は故郷に居残ることも考えたが　その選択は先送りになったわ

ネタバレ電子書籍　ドラマ化を機に7年ぶりで再読　原作の主人公は岸辺でなくて馬締で　営業部員としては芽がでなかった馬締　西岡に見出され辞書編集部への異動で彼の才能にハナが咲いた　とにかく時間がかかる辞書「大渡海」の編集に命をかける　絶えず言葉に気を使いメモを欠かさない　これは松本先生をはじめとする編集部員が常に心がけていることで　新入部員の岸辺が「恋愛」の定義にこだわった　第四校で見つかった見出し語の欠落が　その後の地獄の始まりで　ああ　馬締の真面目な恋文に笑っちゃうが　香具矢への真剣な気持ちが何となく伝わったわ

ネタバレ文庫の古本　大山さんの10作目はシリーズ2作目で　あずかりやのことや　桐島くんの生い立ちが知れる連作短編が４編　いま愛用している文机は　あくりゅうが200日も預けてくれたもの　彼は開業したばかりの桐島に　店の営業時間やのれんのことなどを決めてくれてた　転校生の青い瞳の女の子の鉛筆を盗み桐島に預けた正実　星の王子さまには気づけなかったんだ　製作者の思いがこもったトロイメロイを奏でるオルゴール　その歩んできた道のりに重みを感じる　大学進学を目指してた桐島くんが　進学を断念して生家へと戻った理由が明かされたわ

ネタバレ電子書籍　シリーズ8作目を再読　淡海の新作のモデルの取材のため　久しぶりに母とじっくり話せた海里　例の如くばんめし屋には幽霊が出てきて　突然バイクで事故死した塚本　海里たちはいつものように事情を聞くが　この世に未練がないって　だったら何故成仏しないのか　親に見捨てられた奈津が　凄惨な過去を語ってくれた　わざと塚本に聞かせるようにしたのだが　えっ　まさかそんな未練があったのか　夏神が遭難事故で亡くした彼女の親から拒絶され　弁護士から今後接触するなと約束させられ散々な目に　でも彼女の墓の場所が知れて良かったわ

ネタバレ文庫の蔵書　シリーズ2作目　天英院は怒りが収まらない　吉宗は月光院とは頻繁に夕餉を共にするものの　一向にお誘いがない　でも吉宗の前に膝を屈することなぞできない　なんと幼くして大奥にいる綱吉の養女・竹姫にまでお声がかかるようになって　吉宗の命を受け聡四郎は京に来た　二度も許婚を輿入れ前に亡くした竹姫の事情を調べるために　しかし伊賀者は郷の者の手助けを得て攻め立てる　聡四郎は悉くこれを防ぎきり　ああ　戒名を調べて分かる神道と仏道　これによって祟り神の存在が明らかになり謎が解け　吉宗は竹姫を継室と決めたわ

ネタバレ文庫の古本　浅田さんは4作目　いつもの作風とは少し違う夢を題材にした作品で　旧友の都築栄一郎と久しぶりに再会した私が　彼から聞かされた夢を通じて　彼の会社での仕事ぶりが分かる内容となっていて　彼の祖父は満鉄の理事を務めててその後商社の役員となった　その商社に入社した彼は　今は６０を過ぎて悠々自適の生活を送ってるが　バブル時代を振り返り夢の話を語ってくれて　白い枕で見た良い夢と　黒い枕で見た悪い夢の２パターンがあり　海外各地や日本の各赴任地で見た夢で　現実の彼の立場が変わっていくところがシビアやわ

ネタバレ文庫の古本　榎田さんはお初　漫画家志望で引きこもりの梶真琴　行きつけの喫茶店で不思議な光景に出くわした　保険外交員風の男が老婦人に契約のサインを求めてて　彼は死神の余見で　残念ですがあなたは死んでますってどういうこと　だって彼女は息をしてるし　これは呼吸に似た動きですって　生と死の区切りが弱いと魂が死に気づかない　死神はそんな人を説得するんだ　分かったような分からん理屈で　余見を手伝うこととなった梶　渡した名刺が消えて　突然に身体が崩壊するって　そんなの眼の前で見せつけられたら　きっと気が狂ってしまうわ

ネタバレ文庫の古本　真梨さんは15作目　万両百貨店の外商部を描いたお仕事小説　お客様のご用命に何でも承るっていうけど　外商が抱えるお客様の要求がとにかく凄いわ　激レアの犬を飼いたい　人気歌劇団の公演チケットが欲しい　盗聴器が仕掛けられてるから何とかして　娘が欲しいと言ってるマンションには愛人が住んでるから　買うのを諦めさせてくれって　もう　百貨店の売上とは到底結びつかないような要求にも　決してNOとは言わずに　ああ　かつてのセレブが自殺して　でも買掛金は保険でカバーって　最後はマネキンが殺されて　これは怖いわ