画力の高さは出色だし、退廃的な官能性をこれだけ正面から描く作家は近年あまりいないだろう。全体に漂うサブカル風味も嫌いじゃない。「バグってデッドロック」はキメセクの世界変容体験を視覚化しており、問題作として評価したい。しかしこれを成年マーク付きの18禁漫画でやる必要があるのかはどうしても考えてしまう。女性器がまともに描かれるシーンがほとんどないことが象徴的だが、要するに抜けない。太田出版あたりの全年齢向けの微エロマンガを読んでいる気分である。ヘアはなし。カバー下はカバーと同じ。

他の方も書かれているが、ビッチで始まって純愛に持っていく展開は木に竹を接いだようでいまいち乗れない。ビッチに振り切ったファムファタールもの「秘事」、女性主導ながら微笑ましい純情カップル「おうちデート」はよかった。ヒロインたちは乳輪大きめ巨乳の肉感的な体型でそそるが、もうちょっとバラエティがあってもいい。ヘアはVラインに、中心に向かう捩れ・縮れが強めの描画。カバー下はカバーと同じ。

同人誌として発表された連作が二つ。いずれも現実にありそうなカップルもの。学生同士で1話ごとに新しいプレイを開発している前半の話がよかった。女の子の方がエッチに対ししれっとしてる（破瓜の出血を「親に見つかっても誤魔化すから」とか）のがリアリティがある。ラストの描き下ろしの四者四様の反応が面白い。ヘアは、特に前半は描きなおしのためか直毛かと思えば次のコマでは縮れ毛と一定しない。後半では程よい縮れ具合に自然な流れと、統一感がでている。カバー下はエロなしのおまけマンガ。

とりあえずこの高い画力でくんずほぐれつのハーレムプレイを全編にわたって堪能できることに満足。プレイ内容の多彩さも圧巻。雑誌掲載時は間が空くこともあって話がわからなくなっていたが、通しで読むと印象ほどは込み入った話ではなく楽しめた。ヘアはVラインに、短めの毛が起き上がった、他ではあまり見ない描き方。カバー下はおまけ漫画とキャラクターのプロフィール。

画力の高さは出色だし、退廃的な官能性をこれだけ正面から描く作家は近年あまりいないだろう。全体に漂うサブカル風味も嫌いじゃない。「バグってデッドロック」はキメセクの世界変容体験を視覚化しており、問題作として評価したい。しかしこれを成年マーク付きの18禁漫画でやる必要があるのかはどうしても考えてしまう。女性器がまともに描かれるシーンがほとんどないことが象徴的だが、要するに抜けない。太田出版あたりの全年齢向けの微エロマンガを読んでいる気分である。ヘアはなし。カバー下はカバーと同じ。

メインヒロイン曲尺手さんのキャラがよい。初めのツンデレぶりからイチャイチャバカップルへの覚醒も鮮やかで、魅了される。先生の方もコメディリリーフとしてよい働きをしつつ、しっかりエロい。大縄くんは最初いけ好かなかったが、ちゃんと付き合ってからは好感度が上がった。Komifloに掲載されていた、本編と同じ場面に曲尺手さんのモノローグをつけた別バージョンの趣向がとてもよかったので、電子版で読めるようにしてほしい。Vラインに地肌が見える程度、縮れはほぼなく中心に流れる。カバー下は絡みシーンありのおまけ漫画。

明るいラブコメ。エロ漫画のラブコメは得てして紋切型に陥りがちだが、本作は作劇に一捻りありニヤリとさせられる。コロコロかわるヒロインたちの表情がかわいい。ジョリ腋や臭いなどのフェチ要素がそこそこ強め。口の中の描写にこだわりが見える。フェイバリットはノリノリヒロインが魅力的で、驚きのどんでん返しが楽しい「お願いキョ－ちゃん♡」。ヘアはパイパン、薄め、もっさりと取り揃えてある。カバー下はカバー絵の線画と一言コメント。

仮想世界、認識論、視覚的ギミック、民俗学的蘊蓄などなど、SF的センスオブワンダーが詰め込まれつつきれいにまとめられている。もともと一般向けのプロットだったとのことで、エロ成分が薄めなのは否めないが、大乱交シーンはこの舞台設定ならではでよかった。ラストでヒロインのエロシーンが満を持して描かれるが、こちらは乳首も見えずあっさりした描かれ方。とはいえ爽やかな読後感を考えると妥当な描写かと思う。ヘアはVラインに、密度の薄い縮れ毛。カバー下はカバー絵から人物のみ抜き出し。