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2024年4月の読書メーターまとめ

マシマロウ
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3
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感想・レビュー
3
ナイス
499ナイス

2024年4月に読んだ本
3

2024年4月のお気に入られ登録
2

  • mazda
  • つぐみ

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

マシマロウ
文学は普遍的な価値を持ってこそその存在意義を発揮できる。ところが小説はあくまでも個人にこだわる。普遍的であろうとするがために最大公約数的な人物を描写してしまうと退屈な物語で終わってしまう。個人の抱える問題や運命に焦点を与えると普遍性を失う。このジレンマを打破するために小説は重層的になろうとするのかもしれない。この小説は非常に限られた個人的な物語を追うことで娯楽性を保持しつつ、数奇なある男の、夫婦の、親子の、または在日の、人種などの問題にまで光を当てることで重層的な物語になり得ている。読み応えのある傑作だ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
3

マシマロウ
文学は普遍的な価値を持ってこそその存在意義を発揮できる。ところが小説はあくまでも個人にこだわる。普遍的であろうとするがために最大公約数的な人物を描写してしまうと退屈な物語で終わってしまう。個人の抱える問題や運命に焦点を与えると普遍性を失う。このジレンマを打破するために小説は重層的になろうとするのかもしれない。この小説は非常に限られた個人的な物語を追うことで娯楽性を保持しつつ、数奇なある男の、夫婦の、親子の、または在日の、人種などの問題にまで光を当てることで重層的な物語になり得ている。読み応えのある傑作だ。
が「ナイス!」と言っています。
マシマロウ
これほどの傑作、読んだはしからその影響を受けてしまいますこと、致し方ございません。そこは酔狂さもありなんと許されとうございまする。人一人の人生、まさにいろいろのことがございます。幸も不幸も人と人との確執も、ましてや芸を極める道の途上それこそ歌舞伎の舞台を観るかのごとく目くるめく展開していくのでございます。一度結んだ縁が次の場面では綻び、解け、また次の場面では思いがけず絡みつく、それこそ怒涛の人間ドラマが繰り広げられるのでございます。舞台の幕が落とされた後に残されるは、感動の波、満場の拍手なのでございます。
が「ナイス!」と言っています。
マシマロウ
ちょっと前に読んだ小林恭二氏の『カブキの日』のおかげですんなり梨園の世界に入っていけた。ただし、そこに描かれたティストはまったく違うものであった。若かりし日に手にした五木寛之氏の『青春の門』で九州出身の若者が成長していく姿を時を隔てて思い出した。そして舌を巻いた。芝居の口上よろしく、リズミカルに紡いでいくその文体に。さらに極道の世界と伝統芸能の世界の描写に。それもそのはず、参考資料の量がかつて見たことがないほど半端ない!大きな賞をW受賞したとか、文芸界の重鎮が絶賛激賞したとかに関係なく素晴らしいのである。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/02/23(2272日経過)
記録初日
2017/05/18(2553日経過)
読んだ本
409冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
133638ページ(1日平均52ページ)
感想・レビュー
408件(投稿率99.8%)
本棚
6棚
性別
血液型
A型
職業
教員
現住所
山口県
外部サイト
自己紹介

若い頃は難解なものを読み、歳をとってからは心の向かうままに活字を追っています。いつか読む立場から書く立場になることを願いつつ……。

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