原田マハさんの真骨頂のような小説。マハさんはTVの番組で「史実１割、フィクション９割」と話していましたが、すごいですね。感動しました。日本民芸館には何回か行きましたが、また行きたくなりました。

馳星周さんのサラブレッド愛と名馬・ステイゴールドへの熱い思いが存分に伝わってきます。最終章、無心の境地で騎乗する騎手と、馬主、調教師と厩舎スタッフ、弱小生産牧場の親子がそれぞれの思いを込めてレースを見守る凱旋門賞の場面では思わず泣いてしまいました。素晴らしい物語でした。

ばらばらに起きた事件がどんどん一つに繋がっていって・・これまでと変わらない佐々木譲さんの道警シリーズの世界ですが、やっぱり面白い、そして最後に「警官の酒場」というタイトルの意味がよく分かる物語でした。前作で別れてしまった佐伯と百合の関係が気になっていましたが、何となく前向きな方向が見えて良かったです。道警シリーズはこれで一区切りのようですが、新しくなるブラックバードとそこに集う佐伯たちの姿をいつの日かまた見てみたいと願っています。

原田マハさんの真骨頂のような小説。マハさんはTVの番組で「史実１割、フィクション９割」と話していましたが、すごいですね。感動しました。日本民芸館には何回か行きましたが、また行きたくなりました。

結婚は女の身売り・・・か、きつい言葉だな。考えてみれば、そんなことを一度も思わずにこれまで長い間結婚生活を続けてこられたわたしはとても恵まれているのかもしれない、と思いました。

新しいシリーズの誕生か、と期待して読み始めたのですが、中山七里さんらしいストーリー性が感じられず、謎解きにもあまりサプライズが無く・・薄っぺらい刑事ドラマを見ているようで、ちょっと残念な作品でした。辛口レビューでごめんなさい。

「プロならば、粋でダンディーで格好良くなくては。」それを地で行くような権藤さんはホントにカッコイイです。権藤さんの本を読むと元気になります。98年のベースターズの優勝は今でも忘れられません。

タイトルから相場英雄さんだったら選挙報道の裏側にもっと厳しく切り込むのかなと想像していましたけれど・・殺人事件が絡んできて、どちらも何となく中途半端に終わってしまった印象です。投票終了とほとんど同時に当確がでるカラクリはよく分かりましたが、私たちのような一般の国民からすれば当確報道に1分1秒を争う感覚は理解できません。そして、今話題になっている国会議員の「裏金」問題は地方議員まで関わる根深い問題なのだろうということも分かりました。こんなことをやっていてこの国は本当に大丈夫？っていうのが率直な感想です。