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2024年4月の読書メーターまとめ

gu
読んだ本
16
読んだページ
4591ページ
感想・レビュー
7
ナイス
29ナイス

2024年4月に読んだ本
16

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

gu
ラテンアメリカの歴史を一人の独裁者に圧縮した、ものすごく時間が濃密な小説。人称が次々に入れ替わり、一つ一つで物語が作れそうな信じがたい出来事をさも当然のように並べ上げていく。一日と一か月と百年がごたまぜになったような感覚がある。 これは虚と実についての小説でもある。描かれるあらゆる出来事は独裁体制が生んだ虚飾だ。そういう意味で『百年の孤独』の「マジックリアリズム」とは性質が異なる。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
7

gu
ネタバレ白鯨のパロディにしてはBL要素が無いと思っていたら別方向から濃厚なのが来て若干胸焼けした。著者の代表作と言いうる大作だが、壮大な奇想も国粋主義者の自滅劇や太平洋戦争で死んだ者達の呪詛の声と絡まり合って陰惨な印象が強い。小説の導入として魅力的だった「戦艦の艦艇にしがみつく潜水服を着た天皇陛下」という奇怪なイメージが回収されていないように思える。どこかで見落としたかな。女性の登場人物が一人もいない(唯一の例外は半陰陽の人物)ことにも批評性を読み取るべきなのだろう。
が「ナイス!」と言っています。
gu
面白い。「白鯨」のパロディはなんとなく察する。「『吾輩は猫である』殺人事件」や「新地底旅行」のように宇宙レベルの壮大なファンタジーに飛躍する気配があり(そしてそれらの作品よりも気味の悪さがあり)下巻が楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。
gu
ラテンアメリカの歴史を一人の独裁者に圧縮した、ものすごく時間が濃密な小説。人称が次々に入れ替わり、一つ一つで物語が作れそうな信じがたい出来事をさも当然のように並べ上げていく。一日と一か月と百年がごたまぜになったような感覚がある。 これは虚と実についての小説でもある。描かれるあらゆる出来事は独裁体制が生んだ虚飾だ。そういう意味で『百年の孤独』の「マジックリアリズム」とは性質が異なる。
が「ナイス!」と言っています。
gu
隠喩はなく文字通りであり、言葉にされればどんな非合理な接続や変身も起こり得るのは実写よりアニメに近い。シュルレアリスム運動のゴシップは聞く度にしょうもないなと思うがそれが面白くもある。
が「ナイス!」と言っています。
gu
洗練を感じる一方で『バーナム博物館』『三つの小さな王国』『イン・ザ・ペニー・アーケード』等に感じたミルハウザーらしさのようなものは薄れた(もしくは『ラプンツェル』のようにセルフリメイクのように見える)とも思う。一つの作品としてというよりも考え方そのものに関して『場所』には強い魅力を感じる。
が「ナイス!」と言っています。
gu
物語とも散文詩ともつかない語り。どんな現在も百年前の出来事に思えてくる。水を意味する言葉が収録作それぞれの中を流れている。
が「ナイス!」と言っています。
gu
めちゃめちゃ面白かった。『ライティングの哲学』で言っていた庭の本はこれか。庭造りに対する知見が深まるし、この知見は何かを制作すること全般に応用できそうだ。石組みから仕上げまでの過程は文章を書く作業そのものに思えてくる。最近出版されたのかと思ったら昨年だった。アンテナが鈍っている。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/12/23(4879日経過)
記録初日
2010/10/29(4934日経過)
読んだ本
1396冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
403763ページ(1日平均81ページ)
感想・レビュー
937件(投稿率67.1%)
本棚
3棚
性別
年齢
36歳
血液型
O型
職業
事務系
現住所
群馬県
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