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2024年4月の読書メーターまとめ

藍紺
読んだ本
10
読んだページ
3348ページ
感想・レビュー
10
ナイス
193ナイス

2024年4月に読んだ本
10

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

藍紺
ネタバレ「約束は守ったよ。褒めて」最後の言葉の意味を遠い親戚の香純が教誨師と会いそこから故郷へ尋ね謎を解く。響子の生い立ちには同情する部分はあっても何ひとつ共感出来なかった。2人殺した事実は死をもって償うしかない。そもそも検察と弁護士は彼女の封建的な家系の生い立ちや彼女の患っていた精神衰弱は審判できちんと精査されたのだろうか?死刑判決は出ないと思うが? 響子も千枝子も死を婉曲的に望んでいたのなら親子心中の巻き添えをくった栞が一番可哀想。他の作家の死刑因物語を読んだ時は心揺さぶるモノがあったがこの物語にはなかった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
10

藍紺
ネタバレタワーマンションに住む女性2人の殺人事件。1人は子宮がない遺体だった。猟奇的事件をライターの野江が全容解明に挑む。 容疑者の山口は冤罪だと主張する。真犯人は? 著者 得意の時系列が前後しながら章がすすむ。 途中で中世の伯爵婦人の美を保つ為に犯した猟奇的伝説が語られるが最後まで読んで納得の挿話だった。 最初に過去の身元の割れた吉崎の経歴もエグかったが 田宮瑶子の生い立ちが既に殺人鬼レベルのトラウマもちだった。 子宮の在りか。そしてその事件にライターはやはり関係があった。純度の高いイヤミスでした。
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藍紺
ネタバレ下巻は一気読み。 人質の謎が冒頭から語られ その後お金受け渡しのマスコミとの頭脳戦が面白かった。 ラストは松下の娘を殺害された無念を晴らし、更に完全犯罪を完遂してやり直した4人。 最後の捻りも効いていた。SNSで痛い思いをした佐野光一。危うくワゴン車のいきさつツイートしていたらこの犯罪は成立しなかった。 鈴村刑事は99% 犯人に近づいていたけど残りの1%の偶然の決め手が解けなかった。 下巻から本当に面白かった。
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藍紺
ネタバレネット上に現れた誘拐サイト。しがない青年がリツイート目的でツイートしたアドレスが1日で拡散される。それはホームレスを人質にした事件だった。最初は警察 テレビ局 新聞社を半信半疑だったがマスコミを相手に身代金を要求してきた。誘拐されたホームレスの名前が判り警察官が地取り捜査をする。人質のひとりが殺害されて首だけ遺棄。 何が目的か謎は深まるが少しまどろっこしかった。 下巻を未読の人はここでやめないでほしい。下巻から一気読み。
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藍紺
ネタバレ昭和5年 山形から東京へ女中奉公した布宮タキの回顧録からなる物語。 大戦中ながらもイキイキとした暮らしぶりが描かれていた。 時子とタキ。この2人には姉妹か友人のような不思議な信頼感があった。最後で封印したままの手紙が開封されるのだがこのラストが不思議な余韻を残す。タキは女中のプロだと思った。小中先生がされたイギリスの女中の話し。これを念頭に女中をしていたタキは主人の不利益になることはしない。しかし時々これで良かったのか後悔の念が晩年になり涙していたのではないだろうか?と私は思った。再読必見の良作だった。
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藍紺
ネタバレホームレスと父親殺人容疑で逮捕された草鹿。彼の証言の裏付け捜査をする奥貫刑事。 ホームレスの老女はフラワーさんと呼んでいた。捜査線に浮かぶコンビニを共に訪れた薬師寺夫婦。この夫婦は過去にDVで任意同行した過去がある。 引きこもりビジネスと闇金の繋がり。フラワーこと、南市子の正体が判明した時 真犯人が判る結末は最初の伏線を全て回収していた。愛の裏返しは憎しみだった。草鹿の本当の罪。他人の絶望を盗んでまで死刑になりたかった。そんな自分の心に共振する奥貫の言葉に死んでる様に生きていた自分の命の叫びを知る。
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藍紺
ネタバレ「約束は守ったよ。褒めて」最後の言葉の意味を遠い親戚の香純が教誨師と会いそこから故郷へ尋ね謎を解く。響子の生い立ちには同情する部分はあっても何ひとつ共感出来なかった。2人殺した事実は死をもって償うしかない。そもそも検察と弁護士は彼女の封建的な家系の生い立ちや彼女の患っていた精神衰弱は審判できちんと精査されたのだろうか?死刑判決は出ないと思うが? 響子も千枝子も死を婉曲的に望んでいたのなら親子心中の巻き添えをくった栞が一番可哀想。他の作家の死刑因物語を読んだ時は心揺さぶるモノがあったがこの物語にはなかった。
が「ナイス!」と言っています。
藍紺
ネタバレ真壁と宮下がお守りに任命された女子学生小牧未歩。論文を書く為の事件見学。 冒頭の川の排水溝から発見された遺体。今井のDV被害の母娘のやり取り。この話がどう繋がるのか途中で未歩と今井の関係性はすぐ分かったが廃墟となった今井家への訪問で謎が深まり一瞬 幽霊モノ?かと思った。ラストの畳みかけで事件の全容が分かった。潜入捜査は精神を鉈で削る様な仕事だ。加納は加害者だけど警察による被害者なのかもしれない。半グレは頭が見えなく詐欺を検挙しても蜥蜴の尻尾切りだもんなー。 それにしてもタイマンで負けない真壁タフで痺れた笑
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藍紺
ネタバレ物理的に→ 失踪した車の捜索の依頼からレッドリストの動物を売買する犯罪者の摘発。貴山の動物好きが判明。 倫理的に→ 9歳の息子の親権を取り戻す依頼。 実の親よりも血の繋がりはなくても子供に愛情を持つ父親。この話が一番著者らしい話だった。立場的に→この話だけは雑な印象だった。LGBTを絡めその起因で摂食障害の女の子。依頼も専門外だし精神患者に傲慢と云い放つのは乱暴すぎやしないか?自殺は遺された者にも暴力のように苦しみが残る事と言う思いは同意だけど。著者には珍しいエンタメ要素の強い主人公だったがサクサク読めた
が「ナイス!」と言っています。
藍紺
ネタバレ短編7話 コロナ禍から経営の試行錯誤の話だった。料理教室を開くと不機嫌な男性客。タジンが卵焼き専門なんて初め知った。クスクスの来た道 人種差別からの不安を食べ物を絡めて諭すシェフ。フランス料理と言っても植民地にしていた北アフリカ料理も影響を与える。食文化の交流は人が頭で差別だ支配だと線引きしなくても自由だなと思った。美味しい食べ物に国境はない。 ファストフードのヘルシーな物は売れない。欲しい人と選ぶ人の齟齬はある。が印象的だった。 フランス料理から社会の世相も絡めつつ仕事への多様性も考えさせられた。
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藍紺
ネタバレ人は鏡に映る自分の様に多面的な部分がある。見る人によって印象は変わると言うがそれを意図して出来る人物が犯罪者にはいる。松山市のホステス殺人事件の福田和子を彷彿させた。最後の数ページ怒涛の半田明美の回顧録のような物を読んで明美は根っからの女優ではないかと思えた。 最初は邪な魂胆で小野尚子に近づき彼女亡き後完全コピーで演じる。演じているうちに己の毒をも消し去り聖母として亡くなった。別の見方をしたら尚子が憑依していたとも言えるし、明美も自分が消える恐怖を抱えていたのかもしれない。とても数奇な人生の物語だった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/04/09(2226日経過)
記録初日
2018/04/09(2226日経過)
読んだ本
718冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
236401ページ(1日平均106ページ)
感想・レビュー
717件(投稿率99.9%)
本棚
48棚
性別
血液型
O型
自己紹介

本は雑食。
🌼【好きなコト モノ 】🌼
日本のロックなんてさ♪
さつま芋♡ 
チョコレート♡
文房具紙類
睡眠
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