2023年11月刊。表題通り、2015年から2019年まで、よみうり新聞に掲載した記事をまとめたもの。128冊紹介。「本読み」としての著者は、以前から、見事なアンソロジーの仕事に感心していたので、その評価は安心できる。

2023年11月刊。1994年刊の「久生十蘭」に大幅加筆した物に、エッセイと詳細な年譜を加えたもの。十蘭の生涯と短編を交えたもの。十蘭の短編が、うまく整理されている。一つ一つの短編では、不明確であった背景が露わになってくる。

2023年11月刊。表題通り、2015年から2019年まで、よみうり新聞に掲載した記事をまとめたもの。128冊紹介。「本読み」としての著者は、以前から、見事なアンソロジーの仕事に感心していたので、その評価は安心できる。

1989年12月刊。マルクスの遺稿がアムステルダムとモスクワにある理由を描く。「図書」1980年１月～5月、7月、9月、11月、12月に連載。著者 佐藤金三郎の遺著。マルクスの死亡から始まり、エンゲルスの死亡までを描く。マルクスの遺稿は、この後、ソ連の建国、ナチスドイツの台頭に巻き込まれてゆくが、著者死亡のため、最終章で、伊東光晴氏が簡単にまとめる。19世紀の末、マルクスの娘たちや、ベーベルやカウツキー、ベルンシュタインなどが「活躍」様子がわかる。

1966年刊。第2次大戦中Uボートの攻撃を受け、沈没するタンカー内に取り残された５人の男女の物語と、干からびた世界から脱出して、宇宙を渡る「世代宇宙船SF」の物語が交互に描かれ、最後、一つに繋がってゆく。 日本では、1983年刊。